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同じラスベガスでボクシング（歩いて行ける距離）があるから、3時間内で終わらせるというので安心したのだが、やはり3時間半の興行に。ただ、長かろうが短く感じる大会もあれば長く思えてしまうケースもある、『レッスルマニア』がお客を入れたとはいえ、豪雨に見舞われるは不完全なものだったので、WWEとしては2021年としては「こちらを年間最大の祭典にする」と発表、主催者発表では「5万人以上」のお客をスタジアムに集めたのだが・・・。
全試合完全網羅の詳細と分析完全版は本誌収録とするが、やはり記憶に残るのはベッキー・リンチの予告なき復帰と、短い試合でビアンカ・ブレアを倒しSmackDown女子王者に返り咲いたことだろうか。本誌が警告した通り、予定されたサーシャ・バンクスはデルタ株にやられてハウスショー巡業から外されていた。しかし、WWEは強気に「ビアンカ対サーシャ」のカード告知を変更してないままだったのだが、「サーシャが出れません」のアナウンスのあと、まず出てきたのは「WWEで最もビューティフル」のカーメラである。これじゃお客は怒るだろうと心配になったのだが、そこはWWE、急遽産休で1年半休んでいたベッキー・リンチを投入。秒殺決着でいきなり王座戴冠にすることで批判をかわした格好であった。
注目のRAW女子王者を巡るトリプルスレッド戦は、誰もが予想した通りシャーロットが再び戴冠。リア・リプリーへの足8の字で痛めつけて場外に押し出してから、ニッキーA.S.H.への足8の字でタップさせる決着にしている。予想を超えた驚きの展開をやってくれたわけではない。
試合内容的には、やはりシェイマスvs.ダミアン・プリースト、エッジvs.セス・ロリンズ、大トリのジョン・シナvs.ローマン・レインズは23分も尺を貰ってさすがに濃い内容で大会を締めてくれた。やはり、最後には髪型を変えたブロック・レスナーが登場。来年の『レッスルマニア』に続く大河ドラマが始まってる。
■ WWE サマースラム
日時：8月21日（現地時間）
会場：米ネバタ州ラスベガス アレジアント・スタジアム（観衆51,326=主催者発表）
＜KICKOFF マッチ＞
〇ビッグE
6分35秒 ビッグエンディング
●バロン･コービン
※盗まれていたブリーフケースをビッグEが奪回
＜第1試合 RAWタッグ王座戦＞
[王者]●AJスタイルズ オモス
7分05秒 RKO
[挑戦者]〇ランディ･オートン リドル
※王者交代
スタジアム本戦最初は、Happy Endingにしないといけません。
＜第2試合 シングルマッチ＞
〇アレクサ･ブリス
3分50秒 DDT
●エヴァ･マリー
※例によってドゥードロップが「敗者エヴァ･マリー！」とマイク
＜第3試合 US王座戦＞
[王者]●シェイマス
13分50秒 レコニング
[挑戦者]〇ダミアン･プリースト
※王者交代
＜第4試合 SDタッグ王座戦＞
[王者]ジ・ウーソズ(ジミー&〇ジェイ)
10分50秒 フロッグス・プラッシュ
[挑戦者]●レイ･ミステリオ&ドミニク
＜新IC王者・中邑真輔のお祝い＞
リック・ブーグスがスタジアムの大観衆にギターを鳴らし、パット・マカフィー解説員が踊る！
◆新IC王者中邑真輔がRブーグスやPマカフィーと王座戴冠を祝う！
“WWEのキング”こと新IC王者中邑真輔がPPV「サマースラム」に登場してパートナーのリック・ブーグスや解説者パット・マカフィーと王座戴冠を祝った。ブーグスが新IC王者となった中邑をギター演奏と共に呼び込むと会場が大合唱する中、真っ白な衣装の中邑が王冠とIC王座ベルトを身に着けて登場。元NFLスターの解説者マカフィが解説席上に立ちあがって声援を送ると中邑もベルトを使ったエアーギターのパフォーマンスを披露して会場に集まった51,326人のWWEファンと共に王座戴冠を祝った。
＜第5試合 SD女子王座戦＞
[王者]●ビアンカ ･ブレア
27秒 マンハンドルスラム
[挑戦者]〇ベッキー･リンチ
※王者交代
◆電撃復帰した“ザ・マン”ベッキー・リンチがビアンカ・ブレアを撃破して新SD女子王者に
“ザ・マン”ベッキー・リンチがPPV「サマースラム」にサプライズ復帰すると対戦したビアンカ・ブレアをマンハンドルスラム一撃で沈めてスマックダウン女子王座を奪取した。王者ビアンカは対戦予定だった挑戦者サーシャ・バンクスの欠場により、急遽代理出場のカーメラと対戦することになると「いずれこのリングで対戦しよう」とサーシャにメッセージを送り、カーメラには「フラストレーションをぶつけてやる」と挑発した。
しかし、ここで突如あの入場曲が流れて2020年5月の王座返上以来、出産のため欠場していたベッキーがサプライズ登場すると会場は大熱狂。ベッキーはカーメラを鉄製ステップに叩きつけると対峙した王者ビアンカに王座戦を要求した。これをビアンカが受諾してゴングが鳴るとベッキーはビアンカに握手を求めた隙にエルボーを叩き込み、さらに怯んだビアンカにマンハンドルスラムを叩き込んで３カウント。ビアンカを秒殺したベッキーはベルトを掲げると「戻ってきたぞ」と自身の復帰とSD女子王座戴冠をアピールした。
＜第6試合 シングルマッチ＞
〇ドリュー･マッキンタイア
4分40秒 DDT⇒クレイモアキック
●ジンダー･マハル
＜第7試合 RAW女子王座トリプルスレット戦＞
[王者]●ニッキー･A.S.H.
13分05秒 フィギュアエイト
[挑戦者]〇シャーロット･フレアー
※もう一人はリア･リプリー 王者交代
＜第8試合 シングルマッチ＞
〇エッジ
21分15秒 ネック・クランク気味のスリーパー
●セス･ロリンズ
※エッジを引退に追いやった7年越しのリベンジ劇
＜第9試合 WWE王座戦＞
[王者]〇ボビー･ラシュリー
7分10秒 ゴーバーが足を痛め立てなくなったためレフェリー・ストップ
[挑戦者]●ゴールドバーグ
◆ボビー・ラシュリーがゴールドバーグの左ヒザを破壊して王座防衛
ボビー・ラシュリー（with MVP）がPPV「サマースラム」で対戦した“超人類”ゴールドバーグの左ヒザを破壊してレフェリーストップによる王座防衛に成功した。序盤、ゴールドバーグはショルダータックルやボディスラム、クローズラインを放って圧倒すると投げ飛ばしたラシュリーにスピアーを狙ったが、セコンドのMVPがラシュリーの足を引っ張って回避した。
しかし、ゴールドバーグは場外に移動してすかさずスピアーを叩き込むと今度はMVPがレフェリーの死角で杖攻撃をゴールドバーグの左ヒザに放ち、ラシュリーもチョップ・ブロックで追撃。さらにラシュリーは捕まえたゴールドバーグの左ヒザをポストに叩きつけるとゴールドバーグは起き上がることができなくなってそのままレフェリーストップとなった。
試合後、王座防衛に成功したラシュリーは倒れ込んだゴールドバーグをパイプ椅子で襲撃すると試合を観戦していたゴールドバーグの息子がラシュリーに飛び掛かって止めに入ったが、ラシュリーはその息子をハートロックでKOしてそのままリングを後にした。MVPは弁解として、「息子とは知らなかった。誰かがリングに飛び込んできたらああするしかない」と正当化していた。
＜第10試合 ユニバーサル王座戦＞
[王者]〇ローマン･レインズ
23分00秒 スーパーマンパンチ⇒スピアー
[挑戦者]●ジョン･シナ
◆ローマン・レインズがジョン・シナを下して王座防衛も電撃復帰のブロック・レスナーが威嚇
王者ローマン・レインズがPPV「サマースラム」のユニバーサル王座戦で対戦したジョン・シナをスピアーで沈めて王座防衛するも、サプライズ登場した “ザ・ビースト”ブロック・レスナーがレインズと対峙して威嚇した。
PPV「サマースラム」のメイン戦でレインズとシナがユニバーサル王座をかけて対戦するとレインズはショルダータックルやクローズライン、スープレックスを放ち、シナは何度もレインズを丸め込んでピンフォールを狙った。中盤にはレインズがギロチンやスーパーマンパンチで攻め込むとシナはファイブ・ナックル・シャッフルからアティテュードアジャストメント（AA）やSTFを決めた。さらにシナがレインズを捕まえて解説席上にAAを決めると、レインズがポスト誤爆した際にも雪崩式AAを叩き込んだが決定打とはならず、最後はスーパーマンパンチ２連打を放ったレインズが「俺こそがWWEだ」と雄叫びを上げると渾身のスピアーをシナに放って３カウント。王座防衛に成功した“絶対王者”レインズが倒れ込んだシナを見下ろしながらベルトを掲げた。
しかし、その直後に入場曲が突如流れて電撃復帰した“ザ・ビースト”レスナーが姿を現すと対峙したレインズを睨みつけて威嚇した。
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