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■ WWE NXT 2.0 New Year’s EVIL
日時:1月4日(現地放送時間 WWEネットワーク木曜~)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
NXTの新春第1弾は特別番組仕様の『New Year’s EVIL』から。そしてNXTクルーザー級王者ロデリック・ストリングvs.NXT北米王者カーメロ・ヘイズの王座統一戦から。これが期待通りのもの凄い内容になっていく。
ロデリック・ストロングはアンディスピューテッド・エラの3人がAEWに行ってしまい、こうなる結末はNXTユニバースはわかっていたことなんだが、それでも会場は「ロディ、ロディ」とベビーフェイス声援を送っていた光景が印象に残る。カーメロ・ヘイズは出てきた時から本誌は何度も活字に残してきた通り凄い逸材であり、動きがダイナミックだから映える。このカードが今回のベストマッチ賞であることは強調して足りない。特番仕様もあるが、残り含めて必見番組となった。ぜひ直接、実際に見て確認して欲しいのだ。
但し、画面にも映っている鈴木秀樹が解雇リストに入った。トリプルHの完全失脚を象徴する人事でもあった。
AJスタイルズ、確かに来てくれました。「自分はロイヤルランブルからのデビューだったんで、NXTからスタートしなかったんだが、とにかく君たちファンが熱い。パッションがある」と持ち上げつつ、気に食わない奴がいると。ということで音楽が鳴ってブーイングで迎えられたのがグレイソン・ウォーラーだ。ついにこの間までは新人選手扱いだったのだが、なんかブーイングの大きさといい大物になっている。
◆AJスタイルズが抗争するグレイソン・ウォーラーに対戦要求!次週NXT初陣へ
AJスタイルズが次週のNXT初陣で抗争するグレイソン・ウォーラーと対戦することが決定した。AJが会場に大声援が響く中で「NXT: New Year‘s Evil」に登場すると「NXTには特別なものを感じるが、調子に乗っている奴がいる。それがウォーラーだ」と抗争中のウォーラーを名指しで批判した。するとそこへ現れたウォーラーに「オモスに叩き潰されたな。俺のことを考えているから負けたんだ」と挑発されるとこれにAJは敗戦を潔く認めながら「俺はリングギアを着ているし、必要なのはレフェリーだけだ。今ここで試合できるぞ」とウォーラーに対戦要求。しかし、AJはウォーラーに「それは来週のメイン戦だ」と先延ばしにされると「お前のキャリアで最大の屈辱を与えてやる」と詰め寄ったが、乱闘の末にウォーラーの逃走を許した。
ちなみにAJのマイク、NXTを持ち上げてるのは自身が参加するからではなく多分本音だろう。また、オモスに負けた試合は、ケツはともかく展開が酷い内容だったのだが、「確かに俺は100%ではない」ともなんか正直に話しており、オモスがプロレスわかってない点はともかくとして、本当に調子は万全でないのかも。だから試合は「来週」なんだろう。
いずれにせよ、若手起用路線になったNXT 2.0だが、昔からのファン離れを起こしてしまい、テコ入れにAJだけでなく欧州からウォルターを呼び、リドルも参加させてと、新春第一弾は2.0の流れとしても新章の始まりではあった。
続いてがMSKに紫の煙の師匠リドルが加わり、対するインぺリアムは大将ウォルターがフロリダに飛来と、なんか豪華な6人タッグである。単に顔ぶれだけでなく、中身も熱戦なので文句の付けようがない。
公式写真の選択だけ見たらリドルが大活躍したように見えるが、実際はMSKに大半を譲っており、これでいいのである。フィニッシュだけはリドルがマーセル・バーテルにRKOを見舞ってました。
3wayでの女子王座戦は、まずマンディ・ローズがヘリコプターで会場に着陸するロックスター扱いの登場からで、大人のファンはケツが見えてしまうかもなのだが・・・。カワイ子ちゃんのコーラ・ジェイドはいつものスケボー入場だが、ラケル・ゴンザレスは超大型バイクでリングサイドにと、今回の特番、予算はかけてます。
試合はラケルが強烈なパワーボムをマンディに見舞って、これでフィニッシュかというきところにコーラがセントーンで降って来て、結局ラケルが場外に落とされた隙に丸め込みの返しでマンディが3カウント。王座防衛となるのであった。
試合ではなく顔見世セグメントだが、チェース大学教授アンドレ・チェースには応援団が一角にいるものの、ヴォン・ワグナーが生徒たちも座席から引きづり降ろしたりと暴れます。
番組トリがNXT王座戦。トマソ・チャンパにブロン・ブレイカーがテレビ番組としては2度目の挑戦をする。現地テレビの放送と、日本からのWWEネットワーク視聴、音声は同じ実況だから「CMナシでお届けします」と言っている。大きな扱いなのだ。ただ、これまたケツはわかってしまうのだが・・・。
なにしろ英国巡業でもずっとこのカードで回っていたのみならず、チャンパ親父が受け役でリードするからイイ試合である。期待通りのメインイベントになった。
チャンパがニーパットを下に降ろして膝蹴りを見舞い、必殺フェアリーテール・エンディングに持ち込むのだが、屈強なブレイカーはカウント2で跳ね返すという展開に。最後はらくだ固めスタイナー・リクライナーでタップさせた。
NXT 2.0としても新章が開始されたことになろう。
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