柴田勝頼とシバター 大島慶山の年末年始雑感

 筆者は、柴田といえば、読売ジャイアンツの俊足の外野手、柴田勲を思いだす。根っからの阪神タイガースファンだけど、彼のプレイには痺れた。
 プロレスで柴田といえば、今は亡き柴田勝久。新日本プロレスの中堅で、メキシコでもルードで活躍した選手だ。引退後はレフェリーをしたり、中京地区で後進の指導(※柴田道場)をしていた。
 その柴田勝久の息子である柴田勝頼(現、新日本プロレス)が、約5年ぶりにリングに帰ってきた。奇跡の復活といっても過言ではないだろう。

 「柴田恭兵に似てるから応援してる」と語っていた某女性アーチストがいたが、彼には似てないと思うが、俳優なら亡き萩原健一のほうが似てると思う。まさに「傷だらけの天使」だ。
 今の新日本プロレスの主線級選手は、誰一人としてアントニオ猪木の面影を感じないが、柴田勝頼には若き日のアントニオ猪木の面影を彷彿させる時がある。どこか、影がありながら太陽をも突き刺す様な眼光がある。

 怒りの表情も70年代中期の猪木を思わせる。黒いショートタイツのリングコスチュームはクラシカルなレスリングスタイルにマッチしている。やや細みながら筋肉質な身体も見事にシェイプされている。戦う場は異なるが、師匠である船木誠勝や、同志・桜庭和志、今は反対側コーナーにいるヒールターンしたKENTAや、魔界倶楽部時代の長井満也、村上和成、筑前りょう太。WWEの中邑真輔、ライバル棚橋弘至、旧友・後藤洋央紀、みんな柴田の復帰を待ちわびていた。
 一時は日常生活に完全復帰するのも困難かなとの情報もあったので、本当に良かったと思う。総合格闘技や、K-1、キックボクシングと対戦し、常に強さを求めて努力を続けていた。

 1970年代の新日本プロレスのスタイルと、UWFのスタイルが融合したようにみえる。彼の少年期に見た、父親(柴田勝久)がアントニオ猪木と共に戦う試合をテレビや、生で観戦した記憶の刷り込みがあるのだろうか?
 やたらと乱入が多く、アクロバティックな展開もよく見られる現在の新日本プロレスのスタイルに、一服の清涼剤となりそうだ。

 その柴田勝頼と、ほぼ対局の位置にあると思われるシバターは、リングネームこそ、似ているが全く違う形で格闘技マスコミやファンの耳目を集めている。
 現時点、八百長騒動の核心分析は本誌が先に出しているが、シバターも今まで以上にプロレスのリングでの活躍を見たいものだ。愛媛プロレスのリングで朝倉未来と対戦したり、キャットファイトでさちこヨコヅナ(世界プロレス協会)(※現在 体調不良で休業中)と対戦したりと、異色の経歴を誇る彼はこれからどんな対戦相手の対角のコーナーに立つのか?

「なぜなんだ! シバター」久保優太の仕草に注目。

 八百長問題の真相と共に、これも興味深い・・・。
 柴田勝頼 対 シバターはありえないだろうけど(笑)。


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