Rampageベストフレンズ8人タッグ Cody再生にATT必要 トリ10人

(c) AEW

■ AEW Rampage
日時:12月17日(現地放送時間)
会場:テキサス州ダラス郊外ガーランド カーティス・カルウェル・センター


 番組Rampageは単独で生中継の会場からの場合もあるが、今回は未だ興奮の鳴りやまない60分時間切れのハングマン・ペイジvs.ブライアン・ダニエルソンを皆が語っている最中に加え、ダラス会場の3時間目として収録されたから、最初の8人タッグはスピードといい凄かったが、あとはちょっとシンドイ無理やりな構成だったかも。


 ヤングバックスとアダム・コールのスーパークリックに、ボビー・フィッシュも加わった強力な4人に対して、ロングアイランド大会でかの有名なSUEママと復帰したトレント・バレッタ&チャック・テイラーにオレンジ・キャシディを加えたベスト・フレンズ、さらに新日本プロレスでもタッグを組んでいたロッキー・ロメロ組だから、これは組合せとしてもうまく出来ていた。
 この8人ならなにをどうするかわかっている。最後はそのトレントがフィッシュにクランチーを見舞ってhappy endingなのだった。


 イーサン・ペイジ&スコーピオ・スカイが、次はまたダン・ランバートATT会長が来るとは煽っていたので、毒舌おじさんがシカゴでなにをやるのか楽しみだったが、なるほど、こうきたかと。つまりベビーフェイスなのに会場でブーイングを浴びるようになっていたCodyと対峙する絵にしたのである。ある意味でニュース観点なら今回のRampageはこれにつきるだろう。

 Codyはこのまま客が望む方向でヒールになる選択もつきつけられたとは思うのだが・・・。ケーフェイの許容度も違えば、大人向きに番組作っていい、それが結果的にライト層をも振り向かせるとの新アメプロ論理を実践するAEWだけに、Cody本人がSNSで「ヒール・ターンはしない」とメッセージを出す時代環境の変化もあり、さてどう落し前付けるのか注目だったのだが、大ヒールのダン・ランバート会長投入とは、「その手があったか」と納得なのである。そして会長は、やはり「ダメ副社長」のCodyをコキ降ろし、トニー・カーン社長までも罵ると。まして、こちらは大ベビーフェイスの兄貴ダスティン・ローズまで投入して、お茶の間に図式をわかりやすくしていたのは涙ぐましかったかも。

 セグメントとしてはTNT王座挑戦が決まっているスコーピオ・スカイがサミー・ゲバラにガツンとやられるのだが、Codyがどうなるかは引き続き注目である。いくら作る側が考えてきても、プロレスは客との勝負がガチであり、どうなるかはわからない、読めないものだからだ。


 ブラジル柔道五輪チームにいたタイ・コンティが、ペネロピ・フォードを変形チキンウィングで仕留めるサブミッションマッチは、ピンフォールなしなんだから当然か。これまたお約束でコンティの手があがろうが、ペネロピに付いてるバニーがブラスナックル(メリケンサック)で殴ってましたけど。


 番組トリが、カナダの2.0とダニエル・ガルシア、さらにアクレイムドのヒール組と、エディ・キングストンにルチャ兄弟、さらにサンタナ&オルティーズという10人タッグ。多すぎると誰がリーガルなのか、わけわからなくなるものだが、なんとかまとめてはいた。

 この10人だから絵的には凄い。ただ、相棒のジョン・モクスリーを欠いたエディ・キングストンが引っ張るくらいでないといけないんだが、やはりルチャ兄弟の職人芸が軸になっていた。小橋建太チョップはやってましたけど。


 ラップのアクレイムドがブームボックス(日本表記ラジカセ)で殴ったりで、フィニッシュは若いダニエルがキングストンを丸め込むヒール軍の勝利。やはりそうしましたか。ただ、そこで終わるのもお客に悪いので、ジャングルボーイ&クリスチャン&ルチャザウルスのベビーフェイス軍が出てきてヒールを追い払う絵にはしてました。上段が望遠カメラマン分、下段がリングサイド担当分の公式画像です。


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