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12月18日(現地時間)にポーランド共和国グリヴィツェで『KSW 65: Khalidov vs. Soldi?』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会のメインはKSWレジェンドであり現ミドル級王者マメッド・ハリドヴとウェルター級王者ロベルト・ソルディッチが王者対決となった。一時は非UFCミドル級最強と呼ばれたハリドヴだが、年齢的な問題もあり現解説も囁かれていた。しかしミドル級王者スコット・アスカムを飛び蹴りでKOして王座奪取して復活を印象つけた。しかし現在6連勝中でウェルター級では敵なしとなっているソルディッチの安定さの方が評価され下馬評では挑戦者がリードしている。試合はスタンドの蹴り合いから先にテイクダウンを奪ったのはハリドヴ。しかしなんとか立ち上がったソルディッチもテイクダウンを奪い返し一進一退の攻防となった。そして2Rは猪木アリ状態でソルディッチのキックがハリドヴの金的に命中し一時中断するも、なんとか再開。そして激しい殴り合いとなり、ハリドヴが前に出るも、ソルディッチのカウンター右が命中しハリドヴがダウン。追撃のパウンドをレフェリーが制してソルディッチがKO勝ちで新王者となった。ダメージが激しく試合後もなかなか立ち上がれなかったハリドヴだが、なんとか立ち上がると会場から拍手が巻き起こり、勝者ソルディッチも偉大なるレジェンド、ハリドヴと抱き合って健闘を讃え合った。
またセミファイナルではフェザー級王座戦が組まれ、王者ダニエル・トーレスがサラディン・パルナスの挑戦を受けた。フランスのMMA団体「100% Fight」の王者としてKSWに乗り込んできたパルナスだが過去にトーレスにまさかのKO負けしており、王座戦であると同時にリベンジマッチでもある形となった。過去の実績から今回もパルナス有利となっており、今回は試合を優勢に進めたパルナスが判定勝ち。見事に新王者に輝いた。
■ KSW 65: Khalidov vs. Soldi?
日時:2021年12月18日(現地時間)
会場:ポーランド共和国グリヴィツェ
<ミドル級王座タイトルマッチ>
○ロベルト・ソルディッチ(クロアチア/挑戦者)
2R 3分40秒 TKO
●マメッド・ハリドヴ(ポーランド/王者)
<フェザー級王座タイトルマッチ>
○サラディン・パルナス(フランス/挑戦者)
判定 3-0
●ダニエル・トーレス(オーストリア/王者)
<フェザー級>
○ロム・アリ・エスキュー(ドイツ)
判定 3-0
●ダミアン・スタシアク(ポーランド)
<ライト級>
○ロマン・シマヌスキ(ポーランド)
2R 4分47秒 TKO
●マテウス・レギエルスキ(ポーランド)
<ヘビー級>
○ミハウ・キタ(ポーランド)
1R 3分22秒 TKO
●マレク・サモチュク(ポーランド)
👑 CHAMP CHAMP 👑
🇭🇷 Roberto @Soldic_MMA 🇭🇷👏👏👏 #KSW65 👏👏👏 pic.twitter.com/T1tXIOw8tL
— KSW (@KSW_MMA) December 18, 2021
The KING is BACK!!! 👑
🇫🇷 @SalahdineP regains the KSW featherweight title!! #AndNew pic.twitter.com/O8guO3FqAe
— KSW (@KSW_MMA) December 18, 2021