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■ NXT2.0 WAR GAMES
日時:12月5日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center
新装2.0になってPPV名義から『テイクオーバー』が消えての大会、しかも現地土曜夜がNXT、日曜夜が本隊のPPVというスタイルでもなく、単独での日曜開催だったが、やはり信頼のブランド、常に本隊のPPVより中身充実の名勝負連発で大人のファンの必見だった『テイクオーバー』ではなかった。そもそも2時間半のコンパクト仕様ながら全試合が圧巻という構成でもなく、イケメン二郎のCMコーナーは許してやったとしても、選手紹介のCMセグメントが何度もアチコチに挿入されて、まして最後の男子WAR GAMESが長く感じただけでなく、あとで調べたら38分11秒となり、本戦だけで2時間50分に。
番組冒頭は、やはりべス・フェニックスの実況席が最後だと公式に告げるところから。本誌はオモテのサイトにはSmackDown評の箇所に記した通りだが、当初はOld School vs. New Schoolとか言っていて、要は新世代軍vs.旧世代軍がテーマであり、結局の実行ではYellow & Black軍と2.0軍という呼称になってなっていたものの、会場客はYellow & Black軍応援一色になってるし、現時点はジョニー・ガルガノやカイル・オライリーの去就はわからないのに、常連客が多いから”Please Don’t Go”の合唱が試合後に勝手に起きてしまう。お客さんがどう反応するかまでは作り手が読めてない。オモテの勝った、負けたでない本当の真剣勝負は、やはりプロレスは底なし沼なのであった。
<第1試合 女子WAR GAMES戦>
ケイ・リー・レイ&〇コーラ・ジェイド&紫雷イオ&ラケル・ゴンザレス
31分22秒 丸め込み
ダコタ・カイ&ジジ・ドリン&●ジェイシー・ジェイン&マンディ・ローズ
◆紫雷イオらが数的不利を跳ね返して女子ウォーゲームズ戦を制す!
紫雷イオらが「NXTウォーゲームズ」の女子ウォーゲームズ戦でコーラ・ジェイドの負傷(セール)による数的不利を跳ね返してトキシック・アトラクションらを撃破した。金網に囲まれた2つのリングで行われる女子ウォーゲームズ戦が、前哨戦の先行を決めたシングル戦の通り凶器を持ったケイ・リー・レイとダコタ・カイの対戦でスタートしたのは良かった。この二人の5分ならちゃんとしている。そこから時間差でコーラ、やはり先に出てくるのはToxic Attractionの練習している体つきの方のジジ・ドリンがそれぞれ入場。受け役がやれるので、ここら辺りまでは順当だったのだが・・・。
続けてイオがパイプ椅子やゴミ箱を持ち込んでリングインしたが、いきなりダコタのビッグブーツからジジに金網に叩きつけられて劣勢となってしまう。しかし、イオは入場してきたジェイシー・ジェインの攻撃をかわしてジジと誤爆させるとダコタへの掌底アッパーから3人にダブル・ニーを叩き込んで反撃した。中盤にはカワイ子ちゃん20歳のコーラが金網トップからのスワントーンボムでジェイシーをテーブル葬にするも。これで肩を脱臼のspotで戦闘不能となるとラケル・ゴンザレス、マンディ・ローズがそれぞれリングインして3対4の乱闘となった。
イオがI got itと言って柔道式に外れた肩を戻すのだが、山本小鉄がソラールの脱臼に腕を引っ張る絵(タイガーマスク戦、昭和56年9月23日田園コロシアム)を思い出して笑えたので良しとしよう。やはり凶器使用ありで金網戦となれば、試合に慣れてない選手が混じると誰かがガチにケガしてしまう。大会名通りの『ハロウィン惨劇』では、ゾーイ・スタークが戦線離脱に追い込まれたため、今回も男子のWAR GAMES含めて試合数の少ないデビューしたばかりの選手が多いから、専門媒体が危険性を一斉に指摘していた手前、裏をかいてそれを台本にしたんだろうが、やる側・作る側から見ている本誌を騙すことは不可能なのだ。
小さく折りたためる(笑)ダコタ・カイをゴミ箱に入れて、それをラケル・ゴンザレスがグルグル回すのは面白いからありです。数的不利のイオはゴミ箱をかぶったダコタにムーンサルト、ジェイシーにジャーマン・スープレックスを放って攻め込むとマンディのスパインバスターで反撃されていた。
激しい乱闘で皆ダウン状態となると最後はイオがマンディがカットに行くのをコーナー側で押さえ込む中で、1人残ったコーラが腕1本で皆にやられてフラフラ状態のトドメのラケルのチョークスラム喰らったジェイシーを丸め込んで3カウント。イオら激戦となった女子ウォーゲームズ戦を制して勝ち誇ると、試合後のインタビューでは「私たちは勝利したぞ!」とチームで喜びを分かち合った。
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▼Takeover名義外したNXT現地日曜PPV新世代旧世代闘争テーマの肝
▼UBSアリーナRAWの2倍集客AEWブライアン里歩RロメロCMパンクMJF
▼今週の要:白川未奈リブ・モーガン涙メイク違いSpellbound魅せられて
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’21年12月16日号WarGames AEW Stardom ノア潮崎 九州プロ決勝 堀口恭司 RISE-WEST