[週刊ファイト10月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼Rampage Grand Slamスーパークリックお披露目2万人Kaze ni Nare
Photos by George Napolitano タダシ☆タナカ編
・生で見るCMパンクニューヨーク客歓喜のパワーハウス・ホッブス退治
・派閥SUPERKLIQアダム・コール&ヤングバックス対クリスチャン恐竜組
・CジェリコJヘイガーATTホルヘ・マスヴィダルにペイジ・ヴァン・ザント
・サンタナ&オルティーズ地元ルチャ兄弟ブッチャー&ブレイドPパティー
・アナ・ジェイ7分弱ペネロピー・フォードWWE女子部門との見せ方違い
・エディ・キングストン凱旋!風になれ鈴木軍ランス・アーチャー竹刀4本
・出ました!パイプ椅子のチャンバラ合戦全米、いや世界のお茶の間へ
・月光闇夜デスマッチLight Out不発ポーゴ哀悼アーチャーMOX絞首刑
・ブルックリン出身ホミサイド悪友組勝利に合流!真に歴史的な大会に
■ AEW Rampage Grand Slam
日時:9月24日(現地放送時間)
会場:ニューヨーク市クイーンズ区フラッシング・メドウ アーサー・アッシュ・スタジアム
現地水曜夜に20,177人の大観衆をUSオープンの会場アーサー・アッシュ・スタジアムに集客して開催されたAEWのGrand Slamは、Dynamiteの生中継2時間に続いて、現地で進行収録されたものがそのまま通常は1時間のRampageを2時間特番にして日本時間本日に放送された。本誌はジョージ・ナポリターノ記者を派遣しているので写真をすでに貰っており、録画番組になるが、順番を変えたりもなくそのまま現地会場のパッケージを放送したことを確認している。
生で見るCMパンクニューヨーク客歓喜のパワーハウス・ホッブス退治
CMパンクはDynamiteにはジャージー姿で出てきて「パワーハウス・ホッブスをぶっ飛ばしてやる」とマイク出番があり、こちらでは(現地ではSmackDown終了後の東海岸10時から放送なので重要な)第1試合である。
番組見ないと書けないので写真貰っていても見てから画像編集なんだが、旧ECWアリーナで行われたコンベンションでも、意外とひょうきんだった名物レフェリーのオゥブリー・エドワーズ女史が笑えると試合見ながらメモしていたら、ちゃんとジョージ・ナポリターノ記者が全部押さえていてさすがだと思った。
タズのハンサムな息子もちょっかい出す展開だが、最後はもちろんG2Sである。ニューヨークの客が生でCMパンクを見れたのはかなり昔になるから大喜びなのであった。
派閥SUPERKLIQアダム・コール&ヤングバックス対クリスチャン恐竜組
いよいよアダム・コールとヤングバックス合体のスーパークリックお披露目である。新日本プロレス時代も米国でのブレットクラブTシャツの販売で稼ぎまくったヤングバックス、早くもSUPERKLIQのTシャツで揃えてきた。それにしても2万人の大観衆が「ブン!」も「アダム・コール、ベイ、ベイ」も合唱している光景は壮観である。AEWの客はNXTは見ているのだ。「スポーツ・エンタテインメントのSmackDown-RAWはもう見てない」というタイプの割合が多いことも疑いようがないんだが。
対するは現インパクト王者クリスチャン・ケイジとジュラシック・エクスプレス(ジャングルボーイ&ルチャザウルス)である。お約束とはいえ、ハイスピードで立体的な試合展開は大会場でも映える。本誌拡大版に収録のサンダー・ロサから始まるElevation収録カード入れて5時間以上の長丁場となった会場客には、ケニー・オメガとブライアン・ダニエルソンのエピックバトルを除けば、このカードが印象に残ったと答えるだろう。
絵的にハイライトだったのは、コールがジャッグルボーイをらくだ固めしているところに、ヤングバックスがロープからロープへ走った挙句にコールにKISSするところだろう。
BTEトリガーがルチャザウルスに炸裂、さらにアダムがトドメのラストコールを叩きこんだ。スーパークリック、もの凄い新派閥の誕生である。
CジェリコJヘイガーATTホルヘ・マスヴィダルにペイジ・ヴァン・ザント
次がMMA総本山ATT(アメリカン・トップ・チーム)のヒールプロモの天才ダン・ランバート会長率いるイーサン・ペイジ&スコーピオ・スカイ組が、ベラトールでMMAもやってるジェイク・ヘイガーとクリス・ジェリコのインナーサークルと闘うタッグ戦である。ランバート会長、しゃべれるだけでなく目立ちたがり屋のようで、カメラにも映るんです(右端)。もう完全に実はプロレスファンだったことがバレました(笑)。
そのランバートの妨害によってスコーピオがヘイガーを丸め込んでのヒール組の勝利。しかし、マンハッタンを挟んで反対側のニュージャージー大会でも出てきたMMA軍団オールスターが乱入してきたのだ。
やっぱりピンクのペイジ・ヴァン・ザントは目立つなぁ。ベラルーシのPit Bullアンドレ・アルロフスキーやブラジルのJDSことジュニオール・ドス・サントスも乱闘やってる。転向意思ありなのかなぁ。
ペイジ・ヴァン・ザントはATTではなくチーム・アルファメールだと思うのだが、今はベアナックル・ボクシング団体のBKFCに出て連敗しているのに、ジェリコにパンチを見舞うspotも大サービスです。
美味しいところを持って行ったのは、プロレスに色気たっぷりのホルヘ・マスヴィダルが放った真空飛び膝蹴りだ。マイク・タイソン登場時もそうだったが、今回もジェリコが受け役でした。いや、美味しいのはやっぱりジェリコさんだぁ~。
サンタナ&オルティーズ地元ルチャ兄弟ブッチャー&ブレイドPパティー
とにかく全員出すじゃないが、ダークマッチ入れてもの凄い数の選手を『グランドスラム』大会に投入。この8人タッグは、ニューヨークのプエルトリカンなのが丸だしなサンタナ&オルティーズが焦点になる。彼らにルチャ兄弟が加わり、対戦対手はブッチャー&ブレイド&プライベート・パーティーの8人タッグである。
ただ、その8人でも終わらないのであってオレンジ・キャシディは出てくるはともうキリがない。試合はルチャ兄弟のパッケージドライバー、トドメにサンタナ&オルティーズのストリート・スィーパーで地元プエルトリカンの勝利となるが、マット・ハーディがオレンジ君に髪切り戦を要求する映像セグメントも追加。但し、闘うのは狂人軍のジャック・エバンスだそうで・・・。
サミー・ゲバラ締めるミロskit挿入!TNT王座戦いよいよかの仕込み
これまでの集大成大会ではあるが、連続ドラマだから今後の仕込みも出さないといけない。いつものボブ・ディラン紙芝居を相棒の覆面フエゴとやり出したサミー・ゲバラだが、やはりミロにどつかれてゲームオーバーで締められてました。
アナ・ジェイ7分弱ペネロピー・フォードWWE女子部門との見せ方違い
SmackDownのナタリアとニッキーS.A.H.の極端に短い試合を見たあとでAEWを見ると、女子部門の違いがわかるというか、アナ・ジェイとペネロピー・フォード戦もwikiによれば7分弱あったと。
試合自体は例によってバニーがブラスナックルをペネロピーに渡して殴って勝つんだが、タイ・コンティの救出から始まり、マット・ハーディ狂人軍、またまたオレンジ君&異星人クリス・スタットランダー、さらには分裂危機を匂わせたままのダークオーダー軍と、これは今回初めてAEWを見たというお茶の間に向けての、これまでのアングル進行のおさらいなんだろう。
エディ・キングストン凱旋!風になれ鈴木軍ランス・アーチャー竹刀4本
トリがお待ちかね鈴木軍(みのる&ランス・アーチャー)と、地元ニューヨーク出身のエディ・キングストン&ジョン・モクスリーの悪友組である。2万人の♪風になれは壮観というほかない。石井智宏がわかりやすいが、アメリカのマニアたちの評価は日本での格・序列に従ってはいないのである。それがはっきりと確認された入場なのであった。