AEWマイク・タイソン&MMA軍クリス・ジェリコらと衝突!元リバイバルFTRデビュー

(c) AEW


 本誌ですでに報道したように、マイク・タイソンとビトー・ベウフォート、さらにはUFCでの引退宣言でベルトをはく奪となったヘンリー”トリプルC”セフード、ラシャド・エバンスらのMMA軍が、クリス・ジェリコのインナー・サークル決起集会で衝突。まだまだプロレスと言えばWWEしか覚えられてない世間に対して、AEWは大きなパブリシティーに打って出た。

■ AEW Dynamite
日時:5月27日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 2時間番組の最後、まずはNFLジャガースのチアリーダたちが盛り上げる。PPV大会『Double or Nothing』のスタジアム・スタンピードはフットボール会場なので、当然チアリーダも出てきたのだが、マスク着用だったので「なんでやねん」と思ったものだが、今回は東洋人もいる綺麗な姉ちゃんたちだから結構なことだ。そして太ったビッキー・ゲレロおばさんが出てくるのが大笑いなんだが、なんでも昔はエル・パソの野球チームのチアリーダだったそうで(トホホ)。続いてインナー・サークルの面々が出てくると。

 但し、MVPの活躍だったサミー・ゲバラは松葉杖であり、ジェリコ親分が片足乗せて走れるスクター型の自転車をプレゼントと、メンバーが負けたのにお互いを讃え合っていると・・・。


 アングルのセグメントが完璧に遂行されたかと問われるなら、毎週見ている専門媒体目線では及第点とは言い難いのだが、なんといっても天下のマイク・タイソン様である。PPVに続いてTシャツも引きちぎり、53歳なのに強靭な肉体を見せてクリス・ジェリコに詰め寄るのだから、それだけでも一般メディアが取り上げるには十分だろうか。

 お約束で全員がリングで暴れるんだが、今後のAEWの展開が楽しみではある。コロナもあるからいつになるかは不明ながら、マイク・タイソンとMMA軍団は今回だけではないということは明確となった。


 他のカードについては、基本はPPV大会のフォローアップだから、ブライアン・ケイジ、志田光らがスクワッシュマッチをやるのは順序でもあり、TNT王座挑戦者決定バトルロイヤルもあったという番組編成に。ただ、そのバトルロイヤルでMJFとウォードロウが仲間割れのようになったのは、ウォードロウのベビーフェイス・ターン予兆なのかも知れない。

 56歳になったビリー・ガンも久しぶりに試合したバトル・ロイヤルだが、大人のファンならすぐにケツが読めたと思うもジャングルボーイが優勝。『Double or Nothing』でお互い若いMJFと、あえて古典プロレスをやって魅せたことは、後追い媒体も称賛している通りである。


 話題としては、WWEでリバイバルだったダッシュ・ワイルダーとスコット・ドーソンが、AEWデビューとなったこと。AEWでのチーム名はFTRとなった。ただ、選手たちが声援おくるとはいえ、一般客のいない大会であることに加え、マイク・タイソンらに持っていかれたことで、やや地味な初登場になったことは悔やまれよう。


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’20年06月04日号木村花追悼特集-悲嘆と教訓 AEW頂点Double-Nothing Hレイス再検証