SDクリーブランド&マイアミ2元中継Tストーム頭突き-FベイラーJシナ

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 約束通りジョン・シナがSmackDownにも。クリーブランドにおべっか言ってたが、Tシャツとかグッズ売るスターだからなぁ(笑)。


 先週のフィン・ベイラー復帰のお膳立ては試合ではなかったから、今回があらためてのサミ・ゼイン戦。どうなるかは誰もがわかってるんだが、みちのくドライバーを繰り出して闘うエル・ジェネリコに大人のファンは感情移入して見ていたと思われる。ピカ一の職人ぶりでベイラーを輝かせて魅せる。これが番組トリのセグメントに繋がるのだ。


 マネー・イン・ザ・バンク(MITB)権利を獲得したビッグEを巡る周囲は、ベビーフェイスとヒール軍に別れた格好に・・・というデザインの試合が挿入。但し、日本からの視聴者目線では、中邑真輔の白と赤の入場衣装が明らかな金メダル。五輪を意識した日の丸だったことは間違いなく素晴らしかった。なのに公式写真には省かれているという・・・トホホ。それにしても五輪の日本選手のスーツは、非常につまらないものだったよなぁ。カザフスタンのプリンセス衣装の旗手に持っていかれてた。「なんじゃこれは」の長いだけのセレモニーは知らん奴ばかりが出てくる。世界で認知されているアーティストというならBABYMETALを出せと思ったのは果たして本誌だけなのか。
 まぁプロレス格闘技の専門媒体としては、ここにもうひとつの、世界と戦う日本代表選手の大合唱入場があったことを書き残す。お客さんは認めているのだ。


 ここで二元中継になり、マイアミの野外コンサート会場にリング作ってストリート・プロフィッツと大きなスクリーンにも出て、一緒に出てはくるがモンデス・フォードはまだ試合出来ないから、アンジェロ・ドーキンスvs.チャド・ゲイブルが音楽を聴きに来た大観衆の前でSmackDownを代表して試合を披露。もちろんオーティスも来ている。

 当然短いサワりを披露するんだが、大変良かったんじゃないかと。元五輪選手のゲイブル先生がお仕事と(笑)。日付では同じ現地金曜夜である。そしてゲイブルの赤と青の米国カラーの色違いブーツ気が付きましたか? これがWWEの回答だ。


 続いてはビアンカ・ブレアvs.カーメラのSD女子王座戦もあって、これまた短くうまくまとめていて、プロレスを知らないお客になにをどうすればいいか・・・非常に良かったと思う。述べるまでもなくビアンカのKODが決まり勝利で花火も夜空にあがってと、プロレスに詳しくないお客にも受け入れられたんじゃなかろうか。重要なことである。トップ画像もこのカードにした。大坂なおみが聖火点灯かぁ。今のプロレスを代表しているのは本物アスリートのビアンカ・ブレアなんです。これでいいのだ。


 エッジの『サマースラム』はセス・ロリンズ戦のようで・・・。


 トニー・ストームのSmackDownデビュー戦相手はゼリーナ・ベガだった。途中、ガチで強烈な頭突きやってガツっと音が聞こえて、実況席のパット・マカフィーがビビっていて「80年代ならともかく、今は2021年だ」と。まして生中継の配信不良で途中で変な映像になるという。

 トニーをトップ画像にしようかと思ったんだが、公式写真にいいのがなかった。


 飲酒運転逮捕が重なるジミー・ウーソは本誌は繰り返し叩いているのだが、ドミニクに途中ジェイの介入もあって勝利かぁ。そりゃまぁドミニクはデビューして日数もたってない新人でしかないのだが、レインズ家は治外法権になっている。


 番組トリは、ジョン・シナではなく『サマースラム』はフィン・ベイラーになると。イチバン偉いのはお客さんなのであって”Roman’s scared”「ビビってる!」の合唱が沸き起こったのが面白かった。慌てずローマン・レインズはうまくそれも取り入れて「受けてやる」と。プロレスはシナリオ班が作った台詞通りには運ばないのである。

■ WWE SmackDown
日時:7月23日(現地時間)
会場:米オハイオ州クリーブランド ロケット・モーゲージ・フィールドハウス
   二元中継 米フロリダ州マイアミ 雨天決行Rolling Loud music festival

◆“WWEのキング”中邑真輔がMr. MITBビッグEやセザーロと共闘して乱闘を制す

 “WWEのキング”中邑真輔がMr. MITBビッグEやセザーロと共闘してアポロ・クルーズ&コマンダー・アジーズ、ドルフ・ジグラー&ロバート・ルードを蹴散らした。PPV「マネー・イン・ザ・バンク」でMr. MITBとなったビッグEが「PPVは忘れられない日となった。ラダーを駆け上がってブリーフケースを勝ち取ったんだ」と話しているとそこへIC王者クルーズ&アジーズやジグラー&ルードが現れてビッグEを妨害。しかし、続けて中邑(with リック・ブーグス)やセザーロも登場すると7人が入り乱れて乱闘に発展した。中邑がジグラー&ルードに襲われるもルードに延髄切りで反撃するとセザーロがアッパーカット、中邑がハイキック、ビッグEがクローズラインと連続攻撃でコマンダーを場外に蹴散らし、最後はセザーロがジャイアントスイングでクルーズを撃退した。

◆王者ローマン・レインズがジョン・シナの王座挑戦を拒否してフィン・ベイラーとの王座戦へ

 ユニバーサル王者ローマン・レインズがジョン・シナの王座挑戦を「興味がない」と拒否すると、フィン・ベイラーの王座挑戦を受諾した。ロウに続いてスマックダウンのオープニングに登場したシナは「サマースラムでレインズのユニバーサル王座に挑戦するために戻ってきた。レインズが王者のスマックダウンなんて最低だ」と王者を侮辱すると、「レインズはどこだ? 出てこい」と呼び込むもそこへ現れたのはポール・ヘイマン。ヘイマンは「お前の話は聞く価値もないんだよ。返答をもらえるだろうが、いつ出て来るかはレインズが決める」とレインズの状況を伝えた。

 エンディングではレインズがリングに姿を現すと「シナには興味がないし、サマースラムのメイン戦で会うことはない。俺の答えはノーだ」とシナの王座挑戦を完全に拒否。するとそこへスマックダウンに復帰したベイラーが登場して「シナの挑戦に興味がないのなら俺とはどうだ」と王座挑戦を表明すると、レインズはヘイマンに耳打ちされながら「挑戦を受けてやる」と受諾してベイラーを睨みつけた。PPV「サマースラム」は日本時間8月22日にWWEネットワークで配信される。


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