(C)GLORY
2015年2月6日にバージニア州ハンプトンで『GLORY 19 VIRGINIA』が開催された。
華々しく北米進出するも視聴率、興行的に成功とは言いがたく、仕切り直しとなった今大会。あのマイク・タイソンを実況に招いたのだが、その真相は、
マット界舞台裏2月12日号全日馬場17回忌新日ノア有明榊原信行パンクラスPhoenix梅野源治
▼新日ノア衝撃と有明コロシアム 格闘技タブー考
キック中国3大会とGlory19 レッスルマニア論争 天井桟敷の人々を唸らせる真のスーパースターとは
にたっぷり報道されているので併せてご覧ください。
さて、そうした舞台裏は、マット界舞台裏2月12日号全日馬場17回忌新日ノア有明榊原信行パンクラスPhoenix梅野源治を読んでいただくとして、今大会のメインは、ヘビー級王座戦、リコ・ヴァーホーベン対エロール・ジマーマンが組まれた。ダニエル・ギタ、グーカン・サキ、ピーター・アーツ、そしてこのジマーマンにも勝利してGLORYでは連勝を重ね王座を得たヴァーホーベンだが、『Kunlun Fight』で無名選手のアンドレイ・ヘラスムチクにまさかの判定負け。仕切り直しの意味でも絶対に負けられない。ジマーマンもヴァーホーベンとは過去１勝１敗だけに勝てない相手ではないので、ここで倒して王座を奪いたいところだ。
試合は、1Rから激しく殴り合う両者、じわじわヴァーホーベン優勢となり、ジマーマンをコーナーに追い詰めラッシュ。ジマーマンは崩れ落ち、まずヴァーホーベンがダウンを奪ったかに見えたが、レフェリーはスリップと判定。但し、開始早々からリコの気迫が勝っている印象だ。
更に2Rもヴァーホーベンがペースを握り、再びコーナーにジマーマンを追い詰めるが、ダウンというより足を挫いたようでへたり込んでしまう。ジマーマンは右足膝を負傷したようで、立ち上がる事が出来ず、足の痛みを訴える。ドクターが呼ばれ、試合続行不可能とストップとなった。
対戦していたヴァーホーベンも立ち上がれないジマーマンに手を足して起こし、試合はアクシデントに近い消化不良だったものの、両者のスポーツマンらしいフェアな態度に救われた形だ。試合後には、リングにマイク・タイソンが上がり、ヴァーホーベンを祝福し、大会は幕を閉じた。
ウェルター級王座への挑戦権がかかったウェルター級トーナメントは、レイモンド・ダニエルズが2Rに２度ダウンを奪いTKO勝利、ニキー・ホルツケンが判定勝利でそれぞれ決勝戦に勝ち上がってきた。そしてこの２人で行われた決勝戦はホルツケンが圧倒。1Rも2Rもダニエルズからダウンを奪う猛攻を見せたホルツケンが、3Rもダニエルズをコーナーに追い込み膝蹴り、パンチと連発！ダニエルズは崩れ落ち、トーナメントのルールから3度目のダウンなのでレフェリーがストップ。ホルツケンが見事にTKO勝利でトーナメント優勝を果たし、故ラモン・デッカーをしたって田舎からGolden Glory道場にやってきた少年は、またもGLORY無敗記録を更新した。
ちなみにGolden Gloryの親分ロン・ニクイストについては、「亡くなった」とだけ実況で触れられている。
■ GLORY 19 VIRGINIA
日時：2015年2月6日
会場：ハンプトン・コロシアム（米国バージニア州ハンプトン）
＜GLORYヘビー級王座タイトルマッチ＞
○リコ・ヴァーホーベン（王者）
2R TKO
●エロール・ジマーマン（挑戦者）
＜ウェルター級トーナメント決勝＞
○ニキー・ホルツケン
3R TKO
●レイモンド・ダニエルズ
＜ミドル級＞
○ジョー・シリング
判定
●ロバート・トーマス
＜キャッチウェイト＞
○セドリック・スミス
2R TKO
●ジェイムス・ハーリー
＜ウェルター級トーナメント準決勝＞
○ニキー・ホルツケン
判定
●アレキサンダー・ステツレンコ
＜ウェルター級トーナメント準決勝＞
○レイモンド・ダニエルズ
2R TKO
●ジョナタン・オリベイラ
電子書籍拡大版はマット界舞台裏2月19日号天龍引退巌流島カード新日AJ戴冠大阪GloryラウェイNoKickNoLifeに掲載されました。
『マット界舞台裏』GLORY情報！
2014
マット界舞台裏3月20日号猪木イワンゴメスREINA朱里木村DローデスGlory新日キックWWL
・ミルコ・クロコップ敗れる～3・8『GLORY 14 ZAGREB』
マット界舞台裏4月24日号曙異変WWE株価W1解析FブラッシーZ1鈴木秀樹CC仙台ノアSem
・地元グーカン・サキTKOタイロン・スポーン～4・12『GLORY 15 ISTANBUL』
マット界舞台裏5月15日号横アリ展望W1仙台GENTARO復帰WNC葛西Z1後楽園みちのくBロジャース
・エロール・ジマーマン1RKO勝利連続でヘビー級トーナメント優勝～5・3『GLORY 16 DENVER』
マット界舞台裏7月3日号新日Dominion中井UFC安芸戦士Bオートン水色革命GloryPowerPlay
・ミルコ・クロコップ復活勝利～6・21『GLORY 17 LOS ANGELES- LAST MAN STANDING』
マット界舞台裏11月20日号新日WWE帝国危機BLADE年末DEEP戦争UFC佐野魂広島宮本裕向
・ロビン・ファン・ロスマーレンが判定勝ちで新王者に～11・7『GLORY 18 RETURN TO GLORY』
2015
マット界舞台裏2月12日号全日馬場17回忌新日ノア有明榊原信行パンクラスPhoenix梅野源治
・キック中国3大会とGlory19 格闘技タブー考
マット界舞台裏7月31日号Pアーツwwe猪木ブラジルEギルバートdeep新日kickW1Z1IceRibbon
▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』第７回
ピーター・アーツは本当に引退したのか？
その問題にお答えします！
古い話で誠に恐縮ですが、昨年末のGLORY13でリコ・ベホーベンと感動的な引退試合を行ったピーター・アーツのことについて今週は触れることにします。GLORY13前後の本人のインタビューからすでに「私は本当は引退したくなかったけど、GLORYに引退させられた」と発言し、波紋を呼んでいるようですが、いったいどうなっているのか？ 僕自身が「ピーター引退」もあって一夜限りのプロデュースをお手伝いしたこともあって、まるで僕が仕掛けたかのように思っている関係者もいるようですが、とんでもありません。
マット界舞台裏7月10日号武藤30周年引退WNC最終ReinaZ1リアルJ鈴木BミラーGlory日本閉鎖Pan金網
▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』第4回 GLORY日本事務所を閉鎖！
気になる北米PPVの結果は惨敗に
この連載第一回で『GLORY』の6・21ロサンゼルス大会以降のスケジュールが未定だと書きましたが、8月に同じアメリカのシカゴで大会を開催することを発表。とりあえず、今後も定期的に大会が開催されることが見えてきました。
しかし、現状は決して落ち着いたわけではないようです。関係者によると、数十億円を投資してスタートしたGLORYは、毎回億単位のビッグイベントを開いていますが、いまだ経営的に大きな成果は得られていません。さて…
マット界舞台裏6月19日号次IWGP谷川貞治Glory長瀬館長マカオ泰拳CAC武藤船木BJマリガン
▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』第1回
お待ちかね！昨年12月GLORY13『アーツ引退』裏話
インサイダー暴露～6月以降のGLORYはどうなる!?
子供の頃、大いに影響を受けたI 編集長の名物企画「喫茶店トーク」のモデルの一人であり、毎週穴のあくほど読んでいた『週刊ファイト』の海外特派員を務めていた田中さんの依頼もあり、今週からこの『マット界舞台裏』に参戦することになりました。といっても、僕は現在浪人の身。マスコミとして格闘技界も取材していないので、新たな情報はほとんどありません。そこで、気になった話とか、かつての格闘技関係者から聞いた話を徒然なるままに書いていきたいと思います。宜しく！！
マット界舞台裏2月12日号全日馬場17回忌新日ノア有明榊原信行パンクラスPhoenix梅野源治
▼新日ノア衝撃と有明コロシアム 格闘技タブー考
キック中国3大会とGlory19 レッスルマニア論争
天井桟敷の人々を唸らせる真のスーパースターとは
一方で、停滞していたGLORYは、現地時間金曜6日夜の再開大会から既存のスパイクＴＶだけでなく、ＣＢＳスポーツネットワークとの別途契約を公表。こちらは４時間以上のイベントのスーパーファイト部分を一週遅れで中継する協定で、スパイクＴＶと中身はかぶらない。