宴の後SmackDown解説Pマカフィー祝勝会Bブレアpushセザーロ

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 サウスフロリダ大学キャンパスからの中継であることが強調され、実況解説席に座ったのはなんとパット・マカフィーだった。昨年8月22日の『NXTテイクオーバーXXX』で、アダム・コールとビックリ仰天のプロレス・デビュー戦をやってのけた元NFLのスーパースターである。『レッスルマニア』後のWWEの新シーズン開始、なにしろRAWにはスポーツキャスターとしては実績あるとはいえ、プロレスは経験のないアドナン・ヴィークが座っており、サモア・ジョーはSmackDownに移籍なんだろうかとか観測している媒体も目にしたんだが・・・。ところがジョーの解雇ニュースに驚いたばかりである。そこに書き忘れたんだが、元NFLのスーパースターであるモージョー・ローリーもリストに入っていた。NFLでの知名度観点なら、もっとも知られている選手だったのだが・・・。
 パット・マカフィーは自身のトーク番組も持っており、しゃべりの上手さには定評があったので、マイケル・コールとのコンビも初回からスムーズに聞こえた。興奮して立ち上がってしゃべったりは、今後のトレードマークになるのだろうか。RAWの3人は皆がいわゆる実況タイプ用語play by playであり、新人が慣れるまでの暫定措置なのかもだが、こちらのマカフィーは本来のカラー・コメンテイターの役割、つまりヒール解説者なのであって、そうしてくれないと面白くない。宴の後のRAWが、なんか盛り上がらなかったのもひとつにこの実況席要因だったと気づくことにもなる。


 レッスルマニアのトリプルスレッド戦リキャップに続いて、会場ではブーイングの中、WM37で王座防衛に成功したレインズ(withジェイ・ウーソ、ポール・ヘイマン)がオープニングにお出まし。レインズは「WMメイン戦でブライアンとエッジから3カウント奪取したぞ。もう誰も俺に挑む奴はいないだろう」と自身が絶対王者であることを主張した。しかし、そこへセザーロが姿を現すとリングに上がってレインズと対峙したが、セザーロがマイクを受け取る隙にレインズたちはリングを降りてしまう。この侮辱的な態度にセザーロは「誰も行かないなら俺が挑む。今日、レインズと試合がしたい」と、バックステージでWWE役員アダム・ピアース&ソーニャ・デビルに要求するも決まったのはレインズの“右腕”のジェイ戦に。


 長年の相棒だったタッカーの解雇が駆け巡った翌日、オーティスはどんな気持ちで試合に臨むんだろうかと、そっちが気になってしまうレイ・ミステリオ戦だったが・・・。
 巨体をくるっと回って抑え込んでしっかりとフックするレイの十字架固めには説得力あり。息子ドミニクと祝う結末だった。


 「負けたのは陰謀のせいだ」と相変わらずのサミ・ゼインさん。まぁ手の合うケビン・オーエンズ戦ならすぐの再戦でも歓迎。何度でもやってくれなのだ。やはりこれがイチバン良い出来の試合内容だった。フィニッシュはサミが「うまくいかない」と逃げ出してそのままカウントアウト負け。もちろんオーエンズが連れ戻してスタナー葬だった。

 新インターコンチ王者アポロ・クルーズのセグメント、外国人訛りの変な英語がどうも・・・。先月まで普通にしゃべってたんだけどなぁ(笑)。試合に加勢した元ダバ・カトーのWWEリングネームはコマンダー・アジーズだって。なんだそりゃ!


 ビアンカ・ブレアの祝勝会は以下の通り。バックステージでは大会場用のメイクから戻ったサーシャ・バンクスが、脇腹に残るポニーテールの鞭攻撃跡を見せながら不満を漏らせば、ベイリーが出動宣言だ。SmackDown新シリーズが回り始めた。


 そのままストリート・プロフィッツはベテラン組ドルフ・ジグラー&ロバート・ルードとの対戦だ。レッスルマニアのあとだからと地上波FOX金曜夜8時を覗いてみた方もいるだろうから、ここはビアンカの夫モンデス・フォードの跳躍力をアピールする試合展開に。

 ジグラーのジグザグが決まってSDタッグ王座の防衛だが、これもまともな試合だった。


 レッスルマニアの大舞台ながら酷い出来で、ビリー・ケイ解雇の引き金だったかもの女子ガントレット戦では、そこでの絡みがマシだったからなのかナタリアおばさんとシェイナー・ベイズラーのシングル戦も挿入。もちろんタミーナも絡むんだが・・・短い尺だからボロは出なかったものの、ナタリアが丸め込み勝利。


 そりゃ、セザーロがジャイアント・スイングの方じゃなくて、セス・ロリンズを両肩に乗せて、一切自分の両手は使わないままグるグる回したのは凄かったけど、2時間の番組でその場面を、別角度からの映像含めて5回もしつこくやったのは・・・。
 ということで番組トリは「メインイベントの男、ジェイ・ウーソ」との対戦となったのであった。

■ WWE SmackDown
日時:4月16日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター 旧USFサン・ドーム)

◆新SD女子王者ビアンカ・ブレアが夫モンテス・フォードと祝勝会

 PPV「レッスルマニア37(WM)」で新スマックダウン女子王者となった“EST”ことビアンカ・ブレアが夫モンテス・フォード(withアンジェロ・ドーキンス)と王座戴冠を祝った。ストリート・プロフィッツのフォードに呼び込まれてリングに登場したビアンカは「挫折や苦しいこともあったけど、この状況が叶うと信じてたわ。1年前はWMメイン戦でSD女子王座を獲得するなんて想像もできなかったけど。みんなそれぞれ“EST”(最大級)を持っている。夢があるなら叶えることができる。見ていた少女たちにも可能性があるんだと示せた」は良かった。ロールモデル体現ってことだ。もっとも、ベイリーのTシャツは”ロールモデル”なんだが・・・。
 続けて「WMは魔法のようだったけど、私はまだ歴史を作り始めたばかりよ」とベルトと共に王座戴冠をファンに報告してストリート・プロフィッツとハグを交わした。このビアンカの祝勝会に前王者サーシャ・バンクスはバックステージでビアンカのヘアーショットの傷跡を見せながら苛立つと元王者ベイリーは「ビアンカはみんなの望む王者じゃない。私がチャレンジしてタイトルを取り戻す」と王座挑戦を宣言した。

◆ロリンズが王者レインズに対戦要求するセザーロを襲撃「まだ終わっちゃいないぞ」

 PPV「レッスルマニア37(WM)」でセス・ロリンズに勝利したセザーロが王者ローマン・レインズに対戦要求も“右腕”ジェイ・ウーソと対戦することになるとロリンズがセザーロを襲撃して2人の因縁が激化した。セザーロはジェイとメイン戦でガントレット・スープレックスやコークスクリュー・アッパーカットを放って攻め込むと、ジェイもネックブリーカーで反撃して白熱の攻防を展開したが、セザーロがジャイアントスイングでジェイを捕まえるとそこへWM37でセザーロに敗れたロリンズが乱入して反則裁定。

 ロリンズは「WMは運よくセザーロが勝利したが、まだ終わっちゃいないぞ」とセザーロに怒りを露わにした。


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