PPV直前AEWでかいSHAQ初試合-大仁田厚V出演-水波綾T優勝!

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:3月3日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 いよいよ現地日曜7日夜、日本時間月曜に迫ったAEWの『REVOLUTION』PPV大会。いきなりバスケットボールのレジェンドであるシャキール・オニールのプロレス初挑戦から始まった順番には驚いた。それにしても、記者でも名前は知っている通称SHAQなんだが、でけぇ~とビックリしたゾ。やはり世界的なスーパースターって、本物のバケモノなんじゃないかと認識変わりました。

 長身のCodyが小さく見えて、パワーボムのド迫力ときたらもう・・・。♪大きいことはイイことだ。

 男女混合タッグ試合としては、レッド・ヴェルベッドはともかく、これまた実質デビューとなるムキムキ女のジェイド・カーギルとの女子の絡みが軸となるんだが、ジェイドがなかなかプロレスやれる。あの身体だから、固いんじゃないかとの先入観があったものの、ちゃんと動けていたのは誉めるしかない。

 テーブルをセットしたのはそれぞれ1個づつ二人の女なんだが、そこに突っ込むのが二人の大男というのは考えたものだ。ただ、SHAQの出番はここまでということに。

 ジェイドがフェイスバスターでヴェルベッドを沈めたから記録上はSHAQ組の勝利。

 天下のSHAQ様、そこからストレッチャー・ジョブ(担架のお仕事)という運びになり、スイッチングで救急車に乗せられるセグメント映像になるんだが、トニー・シェバーニが様子を見ようといったん閉じられた救急車のドアを開けると、そこには誰も居ないというスキットもあったが、さすがに公式写真はなかった(笑)。
 まぁでも、プロレスのデビュー戦としては、4人ともやるべきことをやったかと。特に表情豊かなヴェルベッドのお仕事ぶりが光った。


 続いては、PACとレイ・フェニックスが、ジョン・スカイラー&D3相手に短い尺なんだが飛びまくるという、SHAQ目当てにこの回だけチャンネル合わせてみた視聴者に、プロレスは凄いと思わせるデザインのタッグ戦を組み込んだのはAEW、考えている。大男のロープ渡りも見栄えはするけど、その10倍くらいのスピードでロープ上を走って飛ぶフェニックスとか、これまたレイにしか出来ない芸当なのである。

 最後はPACのファイアー・サンダー・ドライバー人間国宝、jobber組の攻撃場面は一切ナシ。これでいいのだ。


 MJFとクリス・ジェリコ親分はPPVの煽りを兼ねた討論会の出番。各質問者が、「サミー・ゲバラは戻ってくるのか」とやると、「そんな奴、知るか!」とジェリコ先生(笑)。例によってエリック・ビショフも質問に立ち、「パパ・バックスはどうなったのか?」と先週の流血騒ぎを追求すると、ヤングバックス本人たちが出てきて、「パパが家の裏庭にリングを手作りで作ってくれて・・・」とマットが親父のおかげをやり出して、(トーク番組司会だった)「ロージー・オドネルの下で働いて」とか、詳しくなくてよく経緯がわからなかったネタも出るところが、内輪話大好きのAEW DARK仕様になっていくんだが、結局は同時スーパーキックでMJFとジェリコが倒れるスキットに。

 そこからはアンギャロのグッド・ブラザース他、色んな面子が入り乱れる乱闘に。バックスは高いところから同時に飛ぶ。それにしてもAEWは、一部の信者にしかわからないインサイド・ジョークに走る傾向、懲りずにやっている。SHAQ目当てに見た視聴者なんかは、さっぱりわからなかったと思うんだが、こういうの好きやなぁ。


 先週のレビューには「やめて欲しい」と書き残したんだが、FTRと組んでタリー・ブランチャードが試合やると。それでJJディランまで付いてきてという、もはやタイムマシンに乗っての世界へ。

 6人タッグの相手はジェラシック・エクスプレスであり、タリーさんがトぺ・スイシーダで飛ぼうとして思い留まるとかの笑える場面もあったりだったが、格好がついていたのは凄いことだ。最後には暫く消えていたショーン・スピアースも顔見世していた。


 元ビッグショーのポール・ワイトのセグメントは、TシャツのNo More BSが、Big ShowのBSとbullshitをかけているのがミソか。「WWEなんかクソくらえ!」ということになる。


 水波綾が渡米しているなんて情報、漏れてこなかったし、米国筋にせよ、ナイラ・ローズ戦が日米女子トーナメントの決勝戦になると予想してなかったと思うが、結構スイングして良い試合になったんだから終わりよければすべてよし。ナイラにはビッキー・ゲレロおばさんも付いてぎゃぁ、ぎゃぁわめくからお膳立てとしても格好がついた。

 水波のフィニッシュはコーナートップからのレッグドロップ。トロフィーを持ってリングインしたスーツ姿の志田光、当然渡すだけで終わらず引っ叩き合うと。WAVEで何度もやってるカードだから、PPV大会の王座戦はJoshi Puroresu直輸出なんで高品質請け合いだろう。


 スティング、試合やる気満々です。ペイント同盟のダービー・アレンとタズ軍退治に出動します。


 ラダーマッチ出場権を賭けて、マックス・キャスターが故ブロディ・リーの息子がお供のダークオーダー10号を下している。


 番組トリもダークオーダー絡みというか、ハングマン・ペイジ&ジョン・シルバーvs.マット・ハーディ&マーク・クインのタッグマッチに。

 バックショットラリアットがクインに決まるも、カジノ・バトルロイヤルのプレビューとして、会場にいる選手全員が出てくる大乱闘が最後の絵であった。

 なお、公式写真こそないが、途中でケニー・オメガvs.ジョン・モクスリーが有刺鉄線爆破デスマッチになったことを受けて、元祖の大仁田厚がビデオ出演。英語のテロップが出る形で、米国ではマニアしか知らない日本発の試合形式を説明。背景には汐留で行われた伝説のターザン後藤戦が使われていた。


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