HペイジAEW進軍:女子NローズBベイカー!LアーチャーRフェニックス

(c) AEW 編集部編

■ AEW Dynamite
日時:2月24日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス


 公式写真のデジタルコードにある時間軸からも、あとから順番を入れ替えたと思うが、番組はジョン・モクスリーが、ドルフ・ジグラーの弟ライアン・ネメスにパラダイス・シフトを見舞うカードから。PPV『REVOLUTION』の煽りで「有刺鉄線爆破デスマッチ、これが俺の最後になろうがやってやる」と、ケニー・オメガの策略に決死の覚悟であるとプロモ。日本のプロレスファンは今も花火名義の団体など見慣れているが、米国では旧ECWがやってはみたものの、火薬の量が足りずしょぼいものになった苦い経験もあり、WWEはやっていない。日本マニアでない限り、若いファンはそもそも見たことない未知の形式だと思うが、さてどうなることやら。


 次世代を担うブライアン・ピルマンJr.&クリス・ギャリソンのブロンド組には、試合巧者のリッキー・スタークスとブライアン・ケイジのタズ軍というタッグ戦が2試合目の放送。ケイジがピルマンJr.にドリルクローを見舞うケツはともかく、若手組の将来性を感じさせてくれている。

 但し今回のミソは、例によってスクリーンに雪吹雪が舞いスティングの登場。前回パワーボムされたお返しとばかり、ブライアン・ケイジに一通りのスティングのmoveをもうすぐ62歳の老人がやってみせたことか。いやぁ~、ビックリしたなぁ。決まったパターンの動きとはいえ、ささっと決めてタズ軍退散させるところまでやったのだから驚いた。結構鍛えていて、もっとやりたいと進言したんだろうが・・・。


 スキット場面の公式写真はないのだが、結婚式を壊されたキップ・セイビアン&ペネロペ・フォードにミロは、当然オレンジ・キャシディたちにリベンジを狙っている。これも『REVOLUTION』のカードになるようだ。


 ジェイク・ヘイガーが豪快なクローズラインでブライアン・カトラーを沈めるカードは、基本はスクワッシュマッチなんだが、カトラーのセール(受け)が上手い。

 但し、試合後のセグメントがやりたかったことのようで、インナーサークル軍のサンタナ&オルティーズにウォードロウがさらにカトラーを痛めつけていると、ヤングバックスが救出に登場。「もうREVOLUTIONまで待てない」とマイクして「クリス・ジェリコ、MJF出てこい!」とやるんだが、しかし、スクリーンに出てきたのはヤングバックスの親父がリンチされ、流血までして救急車で運ばれる映像に。


 その親父の流した血が、バックスの絵の顔のところに塗られるという凝ったセグメントになっていた。


 ハングマン・ペイジは着実にスター街道を歩んでいる。Mr.ブロディー・リーの急死を経て、最終的にはダークオーダー軍の首領になる過程を、今回は邪魔するので途中で退場を命じられるマットハーディ絡めて大河ドラマをゆっくりやっているのだが、アイゼア・キャシディにデッドアイを決める試合は素晴らしいものだった。


 志田光のAEW女子王座に挑戦するための日米で行われているトーナメント、これが嬉しい誤算というか、ナイラ・ローズvs.Dr.ブリット・ベイカーD.M.D.が非常に良かったのだ。この日米で開催されているトーナメント、YouTubeで見ることが出来るだけでなく、サムライTVでも『バトル☆メン』で紹介されている。普通に考えて米国のマニアも日本側のトーナメントに注目している次第なんだが、ブリット・ベイカー、やれば出来るじゃないかという、進歩を大きく見せたのだから、ナイラがビーストボムで決勝戦に駒を進めた試合結果はどうでもいい。いくらYouTubeでやっているといっても、全米屈指の人気番組Dynamite本戦で尺を貰ってイイ試合やった米側の準決勝なのだから誉めないわけにはいかない。


 番組トリが3・7『REVOLUTION』でのTNT王座挑戦者決定ラダー戦に出場権が与えられるランス・アーチャーvs.レイ・フェニックスなのだが、これまた予想に反してもの凄い白熱内容になったのだからわからないものだ。

 アーチャーにはジェイク”スネイク”ロバーツが付いているのだが、日本時間だと木曜25日になる夜には、WOWOWで映画『ピーナッツバター・ファルコン』の初回放送というから、録画予約にしておいた方も少なくないと思うが、それにしても奇遇というか、なにかの巡りあわせなのだろうか。

 試合は体格に勝るアーチャーが徐々に大技の連発で追い詰めていき、最後はブラックアウト(スプラッシュ・マウンテン)が決まるんだが、大変にスイングした展開であり二人とも凄いとしか評しようがなかった。

 本誌、先行発表の通りビッグショー大巨人ポール・ワイトとも長期契約結んだことを発表したAEWの進軍が止まらない。


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