NXTリハビリ回RゴンザレスDカイ女子タッグ王者ナイア「穴ぶち込む」宣言

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 きっちりとレスリングを魅せるのが凄い『NXTテイクオーバー:ヴェンジェンスディ』をフォローする回。ということで、イイ試合をしたが負けた選手が勝つマッチメイクという構成なのは順当だろう。但し、新しくゾーイ・スタークの番組デビュー戦もあれば、アンディスピューティド・エラ(以下UE)の解体をより鮮明に印象付けるなど、新たな仕掛けも挿入する進行でまとめてくれた。


 やはり冒頭は、PPV大会まで見てない一般層にもわかりやすく、UEが仲間割れを起こしたことをおさらいしつつ、顎を砕かれて病院送りにされるも激闘を制した現NXT王者のフィン・ベイラーと、その事故の張本人ながら、お互いリスペクトということでタッグも組んでいたカイル・オライリー、さらにロデリック・ストロングの3名がひとつのチーム、ピート・ダンに、現タッグ王者のダニー・バーチ&オニー・ローカン組という構図が成立。これが今宵のメインと発表された。


 PPV大会で何者かに拉致されたオースチン・セオリーが「行方不明」ということでガルガノ家が登場。やはり犯人はデクスター・ルミスと判明する。そのままインディー・ハートウェル&キャンディス・レラエは、ダスティ杯準優勝となったショッツィ・ブラックハート&エンバー・ムーン組とのタッグ戦へ。

 見せ場も少しは与えられた(笑)インディーがエンバーに丸め込まれるケツに驚く者はいないが、試合中継と平行してジョニー・ガルガノが会場外を探しに行くスキットが挿入され、手足を縛られパンツ姿のセオリーを確保はするんだが、ちょっと様子がオカシイという・・・。次のNXT北米王座はルミス戦ということであり、B級コントも続けられるようだ。


 黒人選手同士の対戦となったアイゼア”SWERVE”スコットをリオン・ラフが十字固めで3カウント入るというのは、元NXT北米王者リオンがまぐれではないの続きなんだが、一瞬でフォールされたアイゼアが怒って試合後暴れる絵にしていた。


 ジェシー・カーミア、番組には出しては貰えるんだということでアリーヤと組んで、ケイシー・カタンザーロ&ケイデン・カーター組と対戦となれば、合体技にアリーヤが沈むのは誰もがお見通しなんだが短い内容で、やはり最後に地獄の特訓を経てムキムキになったザイア・リーが出てきて、ケイシーと対峙という絵になるのだった。


 男女ダスティ杯タッグチーム・クラシックのリキャップも必要なんで、解説のべス・フェニックスはオーランドに居残っていたようだ。Impact WrestlingでラスカルズだったMSKの売り出しは大成功、ダスティ杯の女子は第一回であり、初の栄誉に輝いたのはラケル・ゴンザレス&ダコタ・カイである。ということであの音楽が鳴って・・・。

 シェイナ・ベイズラーはダコタ・カイに「また腕を折ってやる!」と毒づくが、やっぱり注目はMy Hole絶叫のナイア・ジャックスである。この対峙は必見とばかり、MSKとべスはポップコーンをほおばりながらコーナーに昇って高みの見物だ。そしてラケル・ゴンザレスが、「テメェのケツにこのダスティ杯のトロフィーをブチ込んでやる!」と・・・やってくれたのである。いやもう捧腹絶倒、MSKはポップコーンを詰まらせて悶絶死してしまうのだった。どう考えてもこれが今回のハイライトだろう。
 いよいよ、二週間後にRAW-SD共通の女子タッグ王座戦がNXTのリングで待ったなしとなった。ちなみにMSKはローカン&バーチのNXTタッグ王座に挑戦となる。


 ジョニー・ガルガノとの25分の激闘で負けて輝いたKUSHIDAが、マルコム・ビベンスがマネージャーのタイラー・ラストに痛めた首を何度も攻められながら、最後にホバーボードロックでタップさせるのは当然か。実際、カード煽りのセグメントではブロンソン・リードからも対戦を申し込まれていた。


 1月に契約したばかりのゾーイ・スタークが、ヒザで蹴り上げて無名のバレンティーナ・フォレスを沈める番組デビューは、スクワッシュマッチではあったが、今後続々と新しい顔ぶれが投入されるらしい。


 トリは番組冒頭で発表された6人タッグ戦。やはりアダム・コールが試合に介入、ダメ押しとばかりカイル・オライリーを蹴り上げたことや、ベイラーのペレキックがストロングに誤爆のオマケも付いて、ケツはベイラーにダンがビターエンドを決める。これでPPV大会では負けたダンが、ベイラーにタッグ戦ながら一矢報いた格好だ。
 最後は、コールがベイラーにもスーパーキックをかまし、これは俺のモノとばかりベルトを掲げる絵に。UE解体後の抗争図式を明瞭にしている。

 平均視聴者数、AEWは約6000人減って747,000、NXTは約15万人と大幅増の713,000になり、絶賛の嵐だった2・14『NXTテイクオーバー:ヴェンジェンスディ』の口コミが広がり、リキャップというか、なにがあったんだ?とライト層を巻き込んだようだ。

■ WWE NXT
日時:2月17日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

◆KUSHIDAがタイラー・ラストを撃破して再起動「まだジョニーとの勝負は終わっていない」

 NXT北米王座戦で敗れたKUSHIDAがNXTでタイラー・ラストと対戦し、ホバーボードロックで勝利して再スタートを切った。試合前、インタビューを受けたKUSHIDAは「俺はまだジョニー(ガルガノ)とのNXT北米王座をかけた勝負は終わっていない」と引き続き王座奪取を狙うことを宣言すると、ブロンソン・リードが現れて「テイクオーバーのパフォーマンスは素晴らしかった。俺も北米王座挑戦の準備ができているからいずれは俺たちが対戦することになるかもな」とKUSHIDAにライバル心を燃やして2人は拳を合わせた。さらにマルコム・ビベンスも「KUSHIDAも素晴らしいが、もっと素晴らしい完璧な対戦相手を知ってるぞ」とKUSHIDAに話しかけると、自身がマネージャーを務めるラストとKUSHIDAが対戦することになった。

 KUSHIDAはマサヒロ・タナカやアームブリーカーで攻め込めば、ラストもジャーマン・スープレックスからかかと落としを繰り出して白熱の攻防を展開。終盤にはKUSHIDAがラストのスリーパーを何とか凌ぐと最後はホバーボードロックでラストを締め上げてレフェリーストップ。KUSHIDAはコーナーでガッツポーズをして再起戦勝利を喜んだ。

◆アダム・コールが盟友カイル・オライリーとNXT王者フィン・ベイラーを再び襲撃

 アダム・コールが「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」に引き続き、盟友カイル・オライリーとNXT王者フィン・ベイラーを襲撃し、ベイラーは因縁のピート・ダンからピンフォールを奪われた。オープニングに登場したオライリーは「NXTテイクオーバーでの出来事はショックだったし、混乱、怒り、失望を感じた。まだアダムを兄弟だと思っているから説明して欲しい」とコールを呼び出した。しかし、そこへロデリック・ストロングやベイラーが姿を現して口論に発展すると、敵対するダン&オニー・ローカン&ダニー・バーチが襲撃して乱闘に発展。

 メイン戦ではベイラー&オライリー&ストロングがダン&ローカン&バーチと6人タッグ戦で激突すると、試合途中にベイラーの攻撃を食らったダンがレフェリーに誤爆すると、コールが現れてベイラーを妨害、さらにオライリーにはビックブーツからジャーマン・スープレックスで鉄製ステップに叩きつけて襲撃した。コールの乱入でメイン戦が混乱するとベイラーが味方のストロングにペレキックを放ってしまい、その隙を突いたダンが動揺するベイラーをビターエンドで沈めて3カウント。試合後には再びコールが姿を現すとベイラーの顔面にスーパーキックを放ってNXT王座ベルトを掲げた。

■ WWE NXT UK
日時:2月18日(WWEネットワーク配信、日本時間19日)
会場:英国ロンドン BTスポーツ・アリーナ

◆“女子レジェンド”里村明衣子と王者ケイ・リー・レイのNXT UK女子王座戦が決定

 “女子レジェンド”里村明衣子と王者ケイ・リー・レイのNXT UK女子王座戦が2週間後の日本時間3月5日のNXT UKで行われることが決定した。NXT UK記者会見に出席した里村は「ケイ・リー・レイはまだ経験していないことがあります。それはまだ私とタイトルマッチをしていないということです。私が本当の意味でのチャンピオンを教えてあげます」と王座挑戦の理由を語るとNXT UK参戦に関しては「やる気で満ちています。ここで使命があるように感じています」とその意気込みを真摯に伝えた。
 一方、世界最高峰を連れてこいと発言していた王者ケイは「里村明衣子はまさに私が望んでいた相手だ。私を含め世界は彼女をベストだと思っている。そして、もし私がベストになりたいなら、彼女を倒さないといけない」と“ファイナルボス”とも呼ばれる里村に対して賛辞と決意を語ると「私は最長保持記録を持つ女子王者だ。だから彼女を倒すことができる」と机をたたきながら王者としての自信を見せた。スターダムにいたレイだが、里村とは初遭遇になる。


 会見の質疑応答が終わって2人が対峙すると、決戦を前に王者ケイは自身のベルトを掲げ、里村は真正面から王者を睨みつけて火花を散らした。また里村は自身のツイッターで「私の新たなプロレス人生、しかもイギリスでのプロレスを皆さん見ていてください」と動画でファンに語り掛けた。「NXT UK」は毎週金曜日にWWEネットワークで配信される。


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