山本”KID”徳郁のKRAZY BEEがK-1ジム加入!瀧谷渉太とショウ・ロンがドラゴンボール論争! K-1 WORLD GP 前日会見

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 1月17日(土)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」の前日記者会見が行われた。
 また、総合格闘家・山本”KID”徳郁が代表を務めるKRAZY BEEがK-1ジムに加入することも発表された。

選手インタビューへのリンク含む全16試合の試合順、および放送概要はこちらから
1・18K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN~-60kg初代王座決定トーナメント代々木競技場第二体育館
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■K-1 -55キロ級スーパーファイト出場選手編
 4月19日(日)の代々木大会で初代王座決定トーナメントが行われるK-1-55kg。今大会では初代・第2代Krush-55kg級王者の瀧谷渉太VSショウ・ロン、戸邊隆馬VS堀尾竜司の2試合がK-1-55kgのスーパーファイトとして組まれている。

“中国武術総本山からの刺客”としてK-1初参戦となるロンは真っ白な衣装で会見に登場。これは中国のフォーマルな服装で「礼儀を尽くす意味でこの服を選びました」(ロン)という。そのいでたちからインパクト大だったロンは「K-1で試合をするのは初めてですが、みなさんの期待を裏切らないような素晴らしい試合をしたいと思います。タキヤ選手はレベルが高く、スピードもあり、リズムのいい素晴らしいファイターですが、私は倒して勝ちます」と瀧谷との好勝負を誓う。

 対する瀧谷はロンの服装を見て「びっくりしました。僕も着てみたいなと思いました」と笑顔を見せつつ「いよいよ明日やるだけです。ロン選手はガンガン来る選手なので、盛り上がる試合が出来ると思います。最速の瀧谷渉太をお見せできるように頑張ります。4月にトーナメントの発表もありましたが、明日の試合に勝たなければ始まらない。(55kgは)瀧谷しかいないだろうという姿を見せることで頭がいっぱいです」とロンとの一戦に全力投球するつもりだ。

 するとロンが「タキヤ選手はドラゴンボールが好きだとお聞きしたのですが、ドラゴンボールの主人公・孫悟空は中国のものです。ですから本物の孫悟空は私です。明日は誰が本物の孫悟空かお見せしましょう」とドラゴンボールのファンを公言する瀧谷を挑発。

 これを聞いた瀧谷も「アニメのドラゴンボールは日本のものなので、明日は僕が孫悟空になるところを見せます。僕の必殺技=壊王拳を炸裂させるので、それを中国に持って帰って、中国の人たちに話してください」と譲らず。日本VS中国の55kg対決は、“真の孫悟空決定戦”となりそうだ。

 一方、戸邊と堀尾は4月のトーナメントを見据えてライバル心をむき出しにした。K-1初参戦の堀尾は「明日は気持ちと気持ちのぶつかり合いが起こると思うし、攻撃一つ一つで会場が沸く試合をしたいです。そして最後は僕がKOで倒して一番沸かせたいと思います。明日は会場も大きく、見てくれる人もたくさんいると思うので、誰よりもインパクトを残すのはもちろん、55kgトーナメントが発表されて、そちらにも焦点を合わせてアピールしたいと思います」とKO勝利でのトーナメント出場をアピール。

 対する戸邊も「明日は55kgの世界トーナメントを見据えた試合だと思っています。堀尾選手は非常にいい選手ですが、圧倒して勝って(トーナメントに)出場する権利を得たいと思います。僕も明日は気持ちの戦いになると思いますが、一発で倒す練習をしてきたので、世界に通用する攻撃を見せて倒して勝ちます」と一撃KOを予告した。

 4月のトーナメントに向けてインパクトを残すのは誰だ!?

■K-1 -65キロ級スーパーファイト出場選手編
 注目のスーパーファイト、K-1 WORLD GP-65kg王者ゲーオ・フェアテックスVS木村”フィリップ”ミノルの一戦で、思わぬ事態が発生した。口火を切ったのは先にマイクを握った木村だ。「今回のゲーオ戦に向けてハードなトレーニングをして、ムッチャ殴って、ムッチャ蹴っていたら身体がデカくなって減量がきつかったです。何とか生きて、この場に来れました」と計量を終えた心境を語ると「だから明日は殺す気でやります。ゲーオの顔を見て気合いが入ったんで殴り倒します。明日は“殺死”(さっし)します」と物騒な言葉を並べて打倒ゲーオへの意気込みを語る。

 続いてマイクを持ったゲーオは「またこうしてK-1に参加することが出来てうれしいです。相手について特に何も感じるものはないのですが、前回の会見での発言、そして私の写真を破り捨てたという情報を聞きました」と切り出すと、木村の方を見やり「そこで私からの提案ですが、明日の試合はお互いのファイトマネーをかけませんか? 負けた方が勝った相手に自分のファイトマネーをすべて渡すというのはどうでしょう?」と何とファイトマネー総取りマッチを提案する。
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 すると今度は木村がゲーオが持ってきたK-1 WORLD GP-65kgのベルトを指さし「俺は別にそれでもいいけど、だったら代わりにこれ(ベルト)をかけてもらうよ」とタイトルマッチを要求。これを聞いたゲーオは「分かりました。これで賭けは成立ですね」と木村の要求を承認し、すかさず木村も「これでタイトルマッチ決定でしょ!」と叫び、会見場は大いに盛り上がった。

 あくまで明日の試合はタイトルがかけられていないスーパーファイトとして行われる。同席したK-1前田憲作プロデューサーは「まずは十分に会見を沸かせてくれて感謝しています」とゲーオと木村に言葉をかけ「明日の試合がどうなるのか、僕一人では決められないので、試合までに何かしら発表したいと思います」と明言は避けた。

 このやりとりが終わった後の質疑応答でも両者の舌戦は止まらない。「(木村は)テクニックもあって、重いパンチを持っている選手だと思います。でも前回のトーナメントでKO負けしたシーンを覚えています。なので私も必ずKO勝ちしなければいけないと思っています」とKO勝利に自信満々のゲーオは「どのくらいで試合を終わらせたいか?」と聞かれると「おそらく4秒でしょう」と秒殺勝利を予告。

 それまでゲーオの言葉を聞いて笑顔もあった木村だが、さすがの“4秒KO”には顔色が変わり「正直みんなが思っている通り、俺が勝てないだろうというのは分かっている。でも男として挑戦しなきゃいけないし、そういう道を通らなきゃいけない時がある。4秒でKOするならそれで構わないけど、明日は木村”フィリップ”ミノルという人生がかかっていることは覚えておいて欲しい」とゲーオへ挑む覚悟を口にした。

■K-1 -70キロ級スーパーファイト出場選手編
 そして2012年にKO負けを喫しているサニー・ダルベックとの再戦に挑む佐藤嘉洋は「愛を知る県、愛知県の佐藤嘉洋です。ダルベック選手には2012年にローマでKO負けをしていて、明日がリベンジマッチになります。この2年ちょっとの間、しっかり体を作って練習を重ねてきました。今年で34歳になりますが、まだまだ強くなっているので、それをしっかりと見せます」と挨拶。

「2011年頃から今と同じように努力と工夫を続けて、結果が出ない時期もあったけど、さらに努力と工夫を積み重ねて結果も内容もついてくるようになりました。前回の対戦は完敗だったと思います。キャリアも年齢も自分の方が上ですが、こっちが挑戦するつもりで行かせてもらおうと思います」と挑戦者としてダルベックへのリベンジに臨むつもりで「明日はコーナーポストに登って雄叫びを上げているところをお見せしたいと思います」とリベンジを誓った。
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 一方、迎え撃つダルベックは「日本で試合が出来る事を光栄に思う。素晴らしい大会にご招待いただき、ありがとう。2年前の対戦から時が経って、それだけ年齢をとったけどスピードもパワーも上がった。昨年が芳しい一年じゃなかったので、今年はそれを払拭するために激しいトレーニングを積んできた。だから明日の試合が楽しみだよ」と落ち着いた表情で明日への意気込みを語った。

 まさかのファイトマネー総取り&タイトルマッチ要求が飛びだしたゲーオVS木村、そして佐藤にとってはダルベックとの因縁の再戦となる一戦。果たしてどんな結末を迎えるのか?

■K-1 -60kg初代王座決定トーナメント出場選手編
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 いよいよ明日に迫った-60kg初代王座決定トーナメント。1回戦・リザーブファイトに出場する全選手が一発でリミットをクリアし、あとは明日の決戦を待つだけとなった。会見にはトーナメント1回戦に出場する8選手が出席し、トーナメントを控える心境を語った。

 会見を盛り上げたのは決勝戦での兄弟対決が期待される卜部弘嵩・功也の2人だ。1回戦で“ヨーロッパ軽量級最強”の呼び声高いカリム・ベノーイに挑む弘嵩。ベノーイが「自分は大きな試合には慣れている。今回もいい試合をして勝ちたいと思う。明日は素晴らしいスぺクタルをお見せしたい」と貫録たっぷりに語ると、弘嵩は「ベノーイはヨーロッパ最強と言われているけど、世界の中心は日本、そして俺だと思っています。明日は注目してみてください」と主役は俺だと言い放つ。

 一方の功也は一回戦でブアカーオの同門で強烈な一撃を持つデニス・ピューリックと対戦。「このような大会に呼んでもらえてうれしく思う。俺も長く格闘技をやってきたけど、明日のトーナメントで良い試合を見せる」というピューリックに対し、功也も「コンディションはばっちりなんで一回戦から全力でいこうと思います」と全力ファイトを約束する。

 さらに主役宣言が飛びだした弘嵩を向こうに回し「僕は次男坊気質で、いつも兄の後ろを歩いてきたけど、このトーナメントに一緒に出ることになって、もうそれはやめました。このトーナメントで兄を超えます。K-1の中心に立つのは僕です」と主役の座を兄に譲るつもりはない。

 すると弘嵩が「今まで通り一生俺の後ろを歩いていろって感じです」と間髪入れずに反撃。功也も「今回ばかりは負けられない。今日と明日でスイッチが入る」と一歩も退かず、互いに火花を散らした。

 その他の1回戦でも各選手の個性が見えるコメントが続いた。“スペインの虎”の異名を持つハビエル・エルナンデスが「明日はいつも通りの自分の試合を見せる。つまり攻撃的な試合を見せるということだ」と激闘派らしく宣言すれば、島野も「明日は自分自身、競走馬で言えば大穴。予想10対0をひっくり返すためにトーナメントに出る。菅原道場でレッドゾーンぎりぎりの修行を積んできたので、エルナンデスを思いっきり殴り倒したいと思う」と番狂わせを誓う。

 また出場選手の中で最年長(31歳)の山本真弘は「明日のためにやることはやってきた。人事を尽くしたので天命を待つだけです」とベテランらしく意気込みを語り、一撃必殺の拳を持つグァニー・バラッジは「相手はいい選手だと思うから、謙虚な気持ちで戦って勝つつもりだ。明日はファンのみんなを楽しませる試合をするぜ」と不敵な笑みを浮かべた。

 会見にはトーナメント王者に与えられる金色のベルトが用意され、8選手はそれぞれベルトを目の前にした想いを語った。

ハビエル・エルナンデス
「今目の前にあるベルトはずっと自分の夢だった。その夢が日本で、今まさに叶おうとしている。俺はすべてをかけて日本にやって来た。だから必ずK-1のベルトを持って帰りたい」

島野浩太朗
「トーナメントの出場選手を見ても、タイトルを獲っている選手が多い中、自分だけベルトを獲ったことがないです。だから純粋にK-1のベルトがめちゃくちゃかっこいいと思います。ただ今はスペインの虎と真っ向勝負することしか考えてないので、明日は1回戦から全開で行きます」

カリム・ベノーイ
「すでにこれまで幾つかのタイトルを争ってきたが、K-1のベルトは自分のキャリアを飾るものになるだろう。明日は全力を尽くして戦っていきたい。そして日本のファンにも応援していただきたい」

卜部弘嵩
「自分は今、Krushのチャンピオンとしてここに座っています。前から僕はKrushのチャンピオンが世界最強を証明すると言ってきたので、明日はそれを証明します。僕がベルトを巻く姿を見ていてください」

グァニー・バラッジ
「今日、会見場に入って初めてベルトを見た時『これはいいな』『欲しいな』と思った。ただ残念なことにベルトをもらえるのは一人だけだ。だから明日は頑張って獲りに行くよ」

山本真弘
「ベルトは景品みたいなもので、あとからついて来るものだと思います。それよりも僕は海の向こうの選手とやるためにやっているので、それがモチベーションです。そしてここにいる8人で大会を盛り上げて、しっかりと60kgの基盤を作りたいと思います」

デニス・ピューリック
「ずっと昔からK-1を見ていて、2002年からK-1のベルトを巻くことを夢見てトレーニングを始めた。ここにいる全員がベルトを獲るために戦うだろうが、俺がベルトを持って帰る」

卜部功也
「ベルトを見てかっこいいなと思います。このトーナメントは世界最高峰の8人が集まったトーナメントだと思うので、この中で最後まで全力で戦って生き残ってベルトを巻ければ最高だなと思います」

 スーパーファイト、トーナメント出場選手の会見に同席したK-1前田憲作プロデューサーは「いつも会見では選手の意気込みや熱いものを感じます。瀧谷(渉太)選手とショウ・ロン選手の試合には孫悟空を巡るというテーマがあり、佐藤(嘉洋)選手とサニー・ダルベック選手は因縁の対決で、ゲーオ・フェアテックスVS木村”フィリップ”ミノルもどうなるのか、ドキドキしています。そして卜部兄弟のお互いを意識したコメント。どの試合も選手がテーマをもって戦うことが面白いと思います」と明日の大会に期待を寄せ、「今日たくさんのテーマが見えたと思うので、明日の会場では選手たちがそれぞれの生き様を見せてくれると思います。そしてみなさんの声援が選手の力になるので、力いっぱいの声援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。

 どの選手からも明日の大会に向けて熱い言葉が飛び交い、熱気に包まれた前日会見。あとは明日の大会を待つのみだ!

■山本”KID”徳郁が代表を務めるKRAZY BEEがK-1ジムに加入
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 K-1実行委員会では2年前からK-1ジムを展開し、現在ではK-1ジム総本部、K-1ジム目黒、K-1ジムEBISU小比類巻道場、K-1ジムドラゴン、K-1ジムシルバーウルフ、K-1ジムYOKOHAMAと6つのジムがあり、KRAZY BEEはK-1ジムとして7つめのジムとなる。

 KIDはHERO’S初代ミドル級世界チャンピオンで、K-1 WORLD MAXでも活躍。K-1前田憲作プロデューサーは「KRAZY BEEは総合格闘技のジムですが、KID選手がアマチュア・プロでどんないい選手を育成するのか、楽しみにしています」と話した。

K-1ジム KRAZY BEE
代表 山本”KID”徳郁
〒143-0027 東京都大田区中馬込2-8-1 日経エスプラナード1F
TEL.03-5742-2906 ◇都営浅草線「馬込」A1出口より徒歩4分
http://krazybee.jp/
 

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