いよいよ明日!意気込み語るK-1外国人3選手!公開練習から気合満点!

            エルナンデス(C)M-1 Sports Media

「今なら(山本)マサヒロにも勝てる!」ハビエル・エルナンデス(スペイン)
「勝つために日本へ来た!」グァニー・バラッジ(フランス)
「サトウをKOで返り討ちだ!」サニー・ダルベック(スウェーデン)

 明日に迫ったK-1代々木大会に参戦するハビエル・エルナンデス(-60キロ級初代王座トーナメント一回戦で島野浩太朗と対戦)、グァニー・バラッジ(同一回戦で山本真弘と対戦)そしてスーパーファイトで佐藤嘉洋と戦うサニー・ダルベックの3選手が気迫溢れる公開練習を行い、明日に向けてそれぞれが抱負を語った。

選手インタビューへのリンク含む全16試合の試合順、および放送概要はこちらから
1・18K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN~-60kg初代王座決定トーナメント代々木競技場第二体育館

①ハビエル・エルナンデス
 トーナメント開催が発表された当初は出場選手に入っていなかったエルナンデス。しかし11月にフランス・マルセイユで開催された「LA NUIT DES CHAMPIONS 2014」のスーパーファイトで、トーナメント出場が発表されていた第2代Krush-63kg級王者トーマス・アダマンドポウロスに5RTKO勝利。トーマスを負傷欠場へと追い込み「トーマスに勝てばK-1に出るチャンスをもらえると思って、トーマスと戦った」と力づくでK-1出場をもぎ取った。

「フィジカルもメンタルもこれまでで一番いい状態に仕上がった。モチベーションも最高だ。ずっとK-1に出ることを待ち望んでいたし、俺はキックボクシングという競技を愛しているんだ」。鼻息荒く語るエルナンデスは全身から闘志を漲らせて気合十分。3分2Rで行われる予定だった公開練習を「3分4Rやらせてほしい」と志願し、シャドー1R、パンチのミット打ち2R、パンチ&蹴りのミット打ち1Rを見せた。

 上半身肌でリングに立ったエルナンデスはシャドーでも全力で動き、パンチのミット打ちでは持ち味でもある回転の速いパンチのコンビネーションを次々と叩き込む。パンチ&蹴りのミット打ちでも、エルナンデス自身が最も得意にしているというローキックを織り交ぜたコンビネーションを見せ、3分4Rフルに動き続けた。公開練習後の囲み取材でもエルナンデスはキレキレのコメントを連発した。

「1回戦で戦うシマノとの試合は非常に厳しい試合になると覚悟している。彼はアグレッシブにガンガン来る選手だからね。でも彼のパンチをどうやってかわし、自分のパンチをどうやって入れるか。しっかり対策を練って練習を積んできたよ。

 そして決勝では2012年に敗れているマサヒロ・ヤマモトにリベンジしたい。あの時は負けてしまったが、今やれば勝てると思う。虎(=エルナンデスのニックネーム)のように戦ってマサヒロを仕留めてやるよ。(卜部兄弟とも戦ってみたい?)そういう質問ならば、戦ってみたいと答える。俺は誰が対戦相手であっても勝てると思っている」

 K-1王者という称号をかけた戦いを前に「もしトーナメントで優勝したとしても俺の生き方は変わらないだろう。確かに俺はまだそこまで有名ではないけれど、K-1でチャンピオンになれば有名になれることも確かだし、俺の人生の何かが変わると思う」と熱く語るエルナンデス。

 最後は「俺は全力を出し尽くして日本にファンにいい試合を見せるつもりだ。見ている人たちが最後は椅子から立ち上がってしまうような試合になること間違いなしだ!」と激闘派らしい言葉で締めくくった。
「今の俺は誰にも止められない!」1・18 K-1代々木大会出場のエルナンデス

②グァニー・バラッジ
 2012年12月以来、約2年ぶりの来日のバラッジは「またこうやって日本に戻ってこれたことがうれしいね」と久々の日本での試合に興奮気味。しかもそれがK-1の舞台ということで「K-1に招いてもらったんだから、それはうれしいさ。全力を尽くして勝ちに行くつもりだよ」と意気込みを語る。

 公開練習はシャドー3分1R・ミット打ち3分1Rで、シャドーではぴょんぴょんと飛び跳ねるようなステップからパンチを繰り出す身体能力の高さを見せ、ミット打ちでは強打を打ち込む場面こそなかったものの、長い手足を駆使した独特のタイミングと間合いから繰り出すパンチと蹴りを見せた。
150116_GagnyBaradji                 (C)M-1 Sports Media
 トーナメント1回戦で優勝候補にも挙げられる真弘と対戦するバラッジだが「スピードがあって身のこなしが軽い選手だとは思うけど、特別これといったテクニックはないかな」と斬り捨て「真弘有利の下馬評を覆したい? もちろんさ。俺は勝つために日本に来ているんだからな」と真弘撃破にも自信満々。

「トーナメントに出ている他の外国人選手ほど俺は知られている選手じゃない。周りはみんな優れている選手だということは理解しているし、リスペクトもしている」と言うバラッジだが「トーナメントで戦ってみたい相手…全員だな。全員と戦ってみたいよ」と豪語。2年前にKrushで行われたVS山崎秀晃戦では、豪快なパンチで山崎をKOしているバラッジだけに、今回も衝撃的なKO勝利が期待されるが「俺はそのつもりで戦うけど、試合はやってみないと分からないからなぁ。まあ見てのお楽しみだね」と不敵に語った。

 今回の来日にはバラッジと瓜二つの実弟モサ・バラッジも帯同。モサも同じジムでトレーニングするキックボクサーで「いつも一緒に練習しているから、俺がK-1のトーナメントで優勝して、モサと一緒にK-1に出るのもいいな」とニヤリ。「K-1はファンも大勢いる大きなイベントで、勝ちを目指すのはもちろん、俺はファンに喜んでもらえる試合をするぜ!」とK-1のリングでもインパクトを残すと力強く宣言した。
「黒いサムライスピリットを見せてやる!」1・18 「K-1 WORLD GP 2015」出場のグァニー・バラッジ

③サニー・ダルベック
 初来日のダルベックは「昨日到着したばかりで、日本の文化をすべて知っているわけではないけれど、人と挨拶する時には帽子を脱ぐとか、周りの人の行動を見て日本の文化に慣れているところ。初めて来た国だけど、日本のことは好きだよ」と笑顔で話し、公開練習としてシャドー3分1Rとミット打ち3分1Rを披露。ムエタイ出身らしく、細かいコンビネーションや連打ではなく、左ミドル、左ストレート、左のヒザ蹴りを一発一発、重くミットに打ち込んでいった。
150116_Sanny_Dahlbeck                (C)M-1 Sports Media
 今回はダルベックにとって初めてのK-1参戦となる。ダルベックにとってK-1は「自分がキックボクシングを始めるきっかけになったイベント。こうして日本のK-1で戦えることをうれしく思う」という特別なもので「色んなタイプの試合があって、いい試合もたくさんあって、どの試合が印象深いと言えないくらいだ。特に2006から2008年までのK-1 MAXは本当に最高で、マサト(魔裟斗)、サトウ(佐藤嘉洋)、ブアカーオ、クラウス…世界トップレベルの選手たちが活躍している素晴らしい時代だったと記憶している」とK-1の思い出を語る。

 今大会で対戦する佐藤とダルベックは2012年11月に行われたGLORYの世界トーナメント・準々決勝で対戦し、ダルベックがKO勝利を収めている。ダルベックは佐藤との一戦が自分にとって思い入れのある試合だったと振り返った。

「もともとあの大会で自分はクラウスと戦う予定で、サトウはリザーブファイトに出る予定だったんだ。でもクラウスが試合直前に病気で欠場になってしまい、急遽、僕とサトウが対戦することになった。試合前はものすごく不安でナーバスになっていたよ。もちろんリングに上がれば『これからサトウと戦うんだ!』という気持ちになったけど、試合中にクリンチになった時、ふとビジョンを見たら、自分とサトウがクリンチしている姿が映されていて『今、自分はサトウと戦っているんだ』という不思議な気持ちになって興奮したよ」

 この試合でダルベックは佐藤をKOし、一躍、その名を世界に轟かせた。しかしダルベック自身は「あの試合はたまたま自分の日だったということ。それが勝ちにつながったのかもしれない」と自分に運があったと語り「僕はサトウのことをリスペクトしているし、こうしてサトウと戦えたことをうれしく思う。誰がベストかを決めることが出来ないし、試合は誰が勝つか分からないものだよ」と続ける。

 佐藤は対戦カード発表会見で「ダルベックをKOして、前回の仕返しをする」とリベンジに闘志を燃やしていたが、ダルベックは「試合は何が起きるか分からないから、試合を見てもらうしかないね。もちろん僕は前回と同じようにKOしたいと思っているし、あとは試合当日にどうなるのか。楽しみにしていて欲しい」と謙虚に語った。

 新生K-1では65kg(2014年11月)、60kg(2015年1月)、55kg(2015年4月)と3階級でトーナメントが行われ、70kgでもトーナメントが開催される見込みだ。「今回もそうだけど、自分がファンに何を見せられるか? そしてK-1が僕に何を求めるか? それによるところが大きいけれど、僕はK-1で70kgのトーナメントがあるのでれば、ぜひ出たいと思う」とトーナメントにも興味を示すダルベック。最後は「僕とサトウの試合を期待しているファンのみんなに良い試合を見せられることは間違いない。サトウは僕へのリベンジに燃えているから、僕もベストを尽くして試合に挑む。どんな結果になるかは分からないけど、僕は勝つつもりで戦うし、僕とサトウの試合を楽しみにしておいてくれ!」と日本のファンに激闘を誓った。
佐藤嘉洋と対戦のイケメンK-1ファイター・ダルベック「子供の時はK-1しか見てなかった」

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