アスカ『サマースラム』ベイリー至宝戦!シェイナ・ベイズラーRAWアンダーグラウンド


 普通に番組が始まって、サモア・ジョーの司会でセス・ロリンズとドミンクの息子が『サマースラム』で対戦すると。なんでもようやくレイ・ミステリオは延長契約にサインしたらしく、これはある種の代理パロディでもある。

 試合が始まり生贄役のウンベルト・カリーヨがカーブストンプでグシャンされる。

 そのままドミニクの処刑になり、バディ・マーフィーも加勢して竹刀で滅多打ちに。ドミニクは最初にテレビに出た頃より体を絞ったのはわかったが、白い肌がみるみるミミズばれに。もっとも、子供優先のミステリオのWWE残留判断が正しかったのかどうかは疑問かも。普通に考えれば実績もないのだから「新日道場にでも預かってもらい鍛えてもらうべし」とは将来を考えればまっとうな選択なのだが・・・。


 ゼリーナ・ベガが試合着でいつもの超ハイヒールでないからアンドラデやエンジェル・ガザに挟まれるとチビに見える。アンドラデとストリート・プロフィッツのアンジェロ・ドーキンス戦となり、こちらはかの試合続行不能で倒れたモンデス・フォードの妻ビアンカ・ブレアが出てきてセコンドのゼリーナにちょっかいだから、それに気を取られたアンドラデがドーキンスのスパイン・バスターを食らう流れ。

 当然ゼリーナとビアンカのシングル戦になり、怪力殺法でKODが決まると、「夫に毒を盛ったのはゼリーナに違いない。ワ・タ・シがWWEのEST」とやる。本誌はかなり前からビアンカを売り出すべしと活字に残してきているが、ドミニクをプッシュしても短命の話題で終わると思うのだが・・・。もっともゼリーナの言う通りで、モンデスの妻は強調しないほうがいい。別々にやるべきこと。だいたいルセフとラナの離婚騒動は単なるお芝居とか、実生活とは違うほうが面白いもの。ゼリーナのリアル夫は、現在(ポール・ヘイマン監督が左遷されたため説もあるが)キャラ・チェンジのため番組から降りているアリスター・ブラックだが、番組上はそんなカップルの素振りは一切ないのである。


 MVPらのハート・ビジネス黒人軍とアポロ・クルーズの抗争は続いていて、シェルトン・ベンジャミンとのシングルは介入があるから久しぶりにシェルトンが丸め込みで勝たせてもらえていた。


 SmackDownにも出てきたRETRIBUTIONが、今回はパフォーマンス・センターのドアのガラスを壊すスキットが挿入。ただ、続くカードがリコシェ&アレキサンダーとバイキング・レイダースの合体軍と、戸澤陽の忍者軍の8人タッグだから、視聴者は同じ黒装束なんで違いも区別もわからないと思うのだが。


 アイコニックスはペイトン・ロイスが勝ち役で、負ける時はビリー・ケイの図式が定着か。相手がルビー・ライオットとリブ・モーガン組となると、コロナで休んでいたリブが罰役になる。


 そして問題のなんちゃって格闘技RAWアンダーグラウンド。番組前半のテロップでは、R指定のものは夜10時以降というお約束があるから、その強調も含めてシェイン(マクマホン)の顔と「10時からアンダーグラウンド」とテロップが出てるんだが、大型のリディック・モスが知らない選手に勝つカードは夏時間9時50分(日本時間午前10時50分)からと(笑)。それも単なるギミックなら、「ノールール」と実況やりながら、レフェリーストップでモスの手が上がるとか、ロジックになってない。


 お口直しでちゃんとまともなアスカvs.ベイリーが尺ももらって、関節技をひっくり返しての攻防とかで魅せてくれるのだ。この好カードがなかったら、また叩こうかと本誌は構えていたのだが・・・。現SD王者が寝るケツはわかりきったことだが、アスカは右足のセールを軸に試合を展開、関節技の返し、返されが出来るベイリーの上手さが光った。


 RAWアンダーグラウンドはブラジリアン柔術のアルトゥーロ・ルアスが暴れたあと、次に勝ち抜いていた知らない大男にシェイナ・ベイズラーがお出ましで対峙。当初、そのまま殺っちゃえばイイのにと思ったのだが、さすがに男女対決はやらさないとかWWEも踏み出せない。結局、なんか無名の女子をボコっていたが、中途半端かも。

 RETRIBUTIONは今度は車をひっくり返して壊していたが、まだまだ謎のままのようだ。


 試合トリはランディ・オートンvs.ケビン・オーエンズ戦。RKOが決まるが、当然リック・フレアーとのセグメントになって、昔に悪ガキだった頃、問題起こしてブタ箱入れ垂れた際に唯一、若造を助けてくれて釈放の引受人になってくれたフレアーというガチ話は面白かったんだが、やはり裏切りに。ただ、ジャイアント・カマラが70歳で亡くなって、71歳フレアーの「出たがり病」が直らないというのは問題だと思うのだが・・・。

■ WWE RAW
日時:8月10日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆戸澤陽が“忍者”Rトゥルースを見破れずに24/7王座陥落

 “忍者”戸澤陽が忍者軍団に扮したRトゥルースに丸め込まれて24/7王座から陥落した。戸澤は忍者軍団と共にリコシェ&アレキサンダー&バイキング・レイダースを相手に8人タッグ戦で激突するも、次々と忍者軍団が蹴散らされてしまう。さらに戸澤が攻撃指示を出すも残った忍者が逆らうと、バイキング・レイダースがバイキング・エクスペリエンスで忍者メンバーを沈めて3カウント。戸澤は戦うことなく8人タッグ戦に完敗した。試合後にはバックステージに向かう戸澤の前に突如レフェリーが現れると、戸澤は忍者メンバーの裏切りのピンフォールで24/7王座から陥落。最後は忍者の覆面を取って正体を明かしたRトゥルースが24/7王座ベルトを掲げた。

◆アスカがベイリーを撃破してPPV「サマースラム」でのロウ女子王座挑戦権を獲得

 “女帝”アスカが2冠王者ベイリーを破ってPPV「サマースラム」でサーシャ・バンクスが保持するRAW女子王座に挑戦することが決定した。カイリ・セインを負傷させた相手でもある“ベイリーに勝利すること”を女子王座挑戦の条件にされたアスカはゴングと同時にドロップキックでベイリーに先制すると、ヒップアタックやバリケードに叩きつけて猛攻を仕掛けた。しかし、試合中盤にセコンドのサーシャがエプロンから挑発すると、その隙にベイリーがアンクルロックを決めて反撃。これでアスカが右足にダメージを受けると、サーシャがレフェリーの死角でアスカの右足を攻撃して形成逆転に成功した。

 終盤にはベイリーがサンセット・フリップでアスカをターンバックルに叩きつけてチャンスを迎えるとカイリ・セインの行進を真似て止めを狙ったが、最後はこれに触発されたアスカが飛び付きアーム・バーからのアスカロックでベイリーを捕まえてタップ勝ち。アスカがベイリーとの激戦を制してPPV「サマースラム」でサーシャの持つRAW女子王座に挑戦することが決定した。PPV「サマースラム」は日本時間8月24日にWWEネットワークで配信される。

◆“レジェンドキラー”オートンが老齢のフレアーをローブロー&パントキックでKO

 “レジェンドキラー”の異名を持つランディ・オートンが自身のセコンドに付いていた71歳のリック・フレアーを残忍なローブローからのパントキックでKOした。オートンはフレアーをセコンドにつけてケビン・オーエンズと対戦すると、必殺のRKOで沈めて勝利を収めた。しかし、試合後にオートンは勝利を祝福するフレアーに対して「もうリスペクトも愛してもしていない。かつてのリック・フレアーではない」と暴言を吐くと、これにフレアーは「確かにもう以前の私ではない。でもお前が私の記録を破るときに一緒にいたいんだ」とオートンへ溢れ出す愛情を示した。

 これにオートンはフレアーを抱きしめたが、突如豹変して背後から卑劣なローブローを放つと、続けて強烈なパントキックでフレアーをKO。最後にオートンが倒れこんだフレアーの耳元で何かささやくと、PPV「サマースラム」で対戦が決定しているドリュー・マッキンタイアが救助に現れ、オートンとにらみ合って火花を散らした。

 マッキンタイア対オートンのWWE王座戦が行われるPPV「サマースラム」は日本時間8月24日にWWEネットワークで配信される。


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