10日、プロレスリング・ノアは有観客再開後初となるビッグマッチを横浜文化体育館で開催した。
セミファイナルでの清宮海斗とのシングルは、2018年に両ヒザ人工関節置換手術を受けて以降の武藤敬司のベストバウトとなった。新型コロナウイルス感染拡大防止のための換気取り組みも手伝って、58年の歴史がある横浜文体のクーラーは十分には効かない。武藤が思わず「暑い!!」と叫ぶ場面があり、観客からの笑いに包まれた。試合展開でも、技術をもって何度もドラゴンスクリューを清宮にスカされ、突破口がつかめなない。それでも場外鉄柵に固定してのドラスク、リングイン寸前のエプロン清宮へのドラスクで形勢逆転。最後は逆回転ドラスクからの足4の字という“高田延彦殺し”パターンによって33歳年下の清宮を下した。
熱闘は実に27分となった上でのノアトップレベル選手への勝利にGHC王座戦線も射程距離となった武藤。とはいえまだ十分ではない様子で「想像していた以上に(脳から体への)伝達が遅い、俺の中では。あとはスタミナがさ」とコメント。とはいえ清宮の集大成とも言える攻めをしのいだ武藤のノアでの存在感はイッキに増した。
■プロレスリング・ノア NOAH the CHRONICLE vol.3
日時:8月10日(月祝) 16:00
会場:神奈川・横浜文化体育館 観衆=未発表
<タッグマッチ>
タダスケ&●YO-HEY
8分13秒 ジャックナイフ式エビ固め
〇覇王&仁王
<6人タッグマッチ>
●鈴木鼓太郎&小川良成&岡田欣也
11分01秒 飛びつき十字固め
小峠篤司&大原はじめ&〇吉岡世起
<6人タッグマッチ>
〇丸藤正道&望月成晃&宮本裕向
15分40秒 真・虎王⇒片エビ固め
中嶋勝彦&谷口周平&●モハメドヨネ
<IPWジュニア・ヘビー級選手権試合>
●(第3代選手権者)原田大輔
15分06秒 ヘデック⇒片エビ固め
〇(挑戦者)HAYATA
※第3代選手権者が初防衛に失敗。HAYATAが第4代選手権者となる
<6人タッグマッチ>
杉浦貴&〇桜庭和志&ケンドー・カシン
15分18秒 ローリングアームロック
マサ北宮&●征矢学&稲村愛輝
<スペシャルシングルマッチ>
〇武藤敬司
27分07秒 足4の字固め
●清宮海斗
<GHCヘビー級&GHCナショナル ダブル選手権試合>
△(第33代GHCヘビー級選手権者)潮崎豪
60分00秒 時間切れ引き分け
△(第3代GHCナショナル選手権者)拳王
※第33代GHCヘビー級選手権者・潮崎豪が4度目の防衛に成功
※第3代GHCナショナル選手権者・拳王が初防衛に成功
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