女帝アスカ女王シャーロットRAW王座戦!タッグ王座防衛後話題のサーシャがアスカに挑戦

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 冒頭はドリュー・マッキンタイアに、ようやく公表となったSmackDownから移籍のドルフ・ジグラーが挑戦表明するところから。このカードが『エクストリーム・ルールズ』となった。すでにAJスタイルズはSmackDownに移籍して、インターコンチ王座決定トーナメントを制覇している。


 ナイア・ジャックスはマイナリティ代表として落とせない考察は本誌に詳細されているが、今週の目玉である女帝アスカvs.女王シャーロットは、二度負けているアスカ防衛になるのは大人のファンには当然であるにせよ、ここでナイアがシャーロットの左腕を痛めることでハンディをつけていた。まぁそうするしかないのだろう。


 ストリート・プロフィッツvs.バイキング・レイダースは、WWEが事前にどっちが勝って欲しいかのSNS投票をやっていて、ジャンプのモンテス・フォードを擁する黒人組が人気なのは述べるまでもない。決着後、ゼリーナ・ベガ率いるアンドラデとエンジェル・ガザが襲撃。アンドラデとガザはぎくしゃくしたハズなのだが、現場監督ブルース・プリチャード体制になって続けさせることに変わったのか、それともストリート・プロフィッツとの対戦カードで大きな仲間割れを起こすのか・・・。


 重要になっている2時間目はRAW女子王座戦から。アスカvs.シャーロットは定番であり、(多分、前回の収録時に撮影にせよ)この日出てきた親父リック・フレアーも恐らく「ずっと抗争プログラムやれ」と進言していることだろう。誰とのプログラムかによってイイ試合になるかどうかなので、下手くそとやってもメリットにならない。やや短い試合だったのが残念なのだが、シャーロットのかの左腕をアスカが蹴りまくる展開にしていた。中身は太鼓判なのだ。


 同じくRAWに移籍したボビー・ラシュリーはMVP広報のおかげで落ちてはいない。ということでRトゥルースを痛ぶったあと、漁夫の利でニンジャ戸澤陽が24/7王座奪還というコントも・・・。


 ナタリアはヒールターン! 離婚を繰り返すラナと共闘のようだ。元フーターズ店員のリブ・モーガンはなかなか勝たしてもらえてない。


 エッジをガチに長期欠場に追い込んで「R指定」を自称するランディ・オートンに、御大リック・フレアーがお墨付きを与えるセグメントは予想範囲内のままだったが、ゲスト程度の顔見世と思われたビッグ・ショーが対決表明というのは意外だったかも。


 3時間目はサーシャ&ベイリーだ。SmackDownのつまらない実況マイケル・コールより、この二人がぎゃぁぎゃぁやるほうが面白いというのは、本誌だけでなかったようで・・・。皆さん同じことを考えているなぁ。


 元鈴木軍のシェルトン・ベンジャミンは、視点を変えれば使ってもらえるだけでも今の状況では凄いことであり、US王座のアポロ・クルーズに屈するのだが、そのアポロはボビー・ラシュリーにフルネルソンやられていた。


 番組トリは結構長く引っ張ったマンデイナイト・メサイヤ軍と、レイ・ミステリオ&ドミニク親子の抗争に。

 ドミニクもようやく試合というか、ちょこっと絡んではいたんだが・・・。まぁアリースター・ブラックが新体制になっても出てきたので安心というところか。オートンvs.エッジの史上最高のレスリング戦以来、観客歓声を足したりはわざとらしい嫌いが残るのだが、視聴率が上向き出していることもあり、バラエティに富んだ充実のRAW回ではあった。

■ WWE RAW
日時:6月23日(現地放送時間)
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆アスカが宿敵シャーロット相手に王座防衛&サーシャとの王座戦決定!

 “明日の女帝”こと王者アスカが宿敵の“女王”シャーロット・フレアーとRAW女子王座戦で激突した。試合前に“大女”ナイア・ジャックスとの乱闘で左肩を負傷したシャーロットが強行出場すると、アスカは序盤から容赦なくシャーロットの左腕を捕まえて集中攻撃。互いを熟知する両者はアスカのヒップアタックやシャーロットのムーンサルトが決まらず決定打を欠く中で、シャーロットがターンバックルに誤爆して左腕をさらに痛めてしまう。
 続けてアスカがアーム・バーを決めれば、シャーロットがそのままアスカを持ち上げてパワーボムで反撃して激しい応酬を展開したが、最後はアスカがアスカロックでシャーロットを締め上げてタップ勝ち。アスカはナイアに続き、宿敵シャーロットにも勝利して王座防衛に成功した。

◆#SpeakingOut反撃話題のサーシャ・バンクス

 WWEタッグ女子王者の“ボス”ことサーシャ・バンクスがベイリーと共にアイコニックス相手の王座防衛に成功、NXTでのショッツィ・ブラックハート&ティーガン・ノックス組戦に続いて、3ブランドに出まくりの大活躍だ。そして#SpeakingOutの告発が世界のマット界を激震させているが、AEWから一時的に謹慎処分を食らってTVにしばらく出れなくなったサミー・ゲバラに謝罪させ、説教するなど、話題の中心に躍り出た。

 そして「ベイリーの2冠が羨ましい」と、いかにも(今のところお仲間の)ベイリーのSD王座に挑戦するかのようにもったいぶったあと、アスカのRAW王座挑戦を表明。するとリングに登場したアスカが「おいおい! やれんのか? ワシはお前のボスじゃない。挑戦を受けてやる」とサーシャの挑戦を受諾したが、ベイリー&サーシャに2人がかりで襲われてサーシャのバンク・ステートメントでKOされた。

 バックステージでアスカは「シャーロットに勝ちましたで! タイトル防衛してあの高飛車な奴をポキッと折ったったがな。イェーイ! サーシャがワシとやりたいって。もうどんだけモテモテなん。やったろやんけ!お前勝てんのか? ヘイヘイヘイ」と軽快な大阪弁で来たる王座戦に自信を見せた。アスカ対サーシャのRAW女子王座戦が行なわれるPPV『エクストリーム・ルールズ』は日本時間7月20日にWWEネットワークで配信される。

◆“忍者”戸澤が棚ぼた勝利でRトゥルースから24/7王座奪取!

 “忍者”戸澤陽が王者Rトゥルースと24/7王座をかけて対戦した。忍者軍団がリングを取り囲む中、試合前に突如ボビー・ラシュリー&MVPが乱入。ラシュリーは忍者軍団を蹴散らすと、続けてRトゥルースをフルネルソンで捕まえてKOした。するとこっそりリング下に隠れていた戸澤はラシュリー&MVPがリングを去ったことを確認すると、起き上がれないRトゥルースから3カウントを奪取。天性の防衛本能を発揮した戸澤がRトゥルースに棚ぼた勝利して新24/7王者となった。
 試合後に戸澤は「今日からこいつが俺のベイビーだ! ハハハァー」と腰に巻いた24/7王座ベルトを指差して王座戴冠をアピールした。


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