[週刊ファイト5月28日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
全面解除はいつ?小池知事や西村大臣の慎重な対応にマット界もイラッ!!
・マット界における合言葉も「コロナに負けるな!」である
・「活動の拠点を大阪に移そうか」と言っている関係者もいる
・8割方のファンは会場に戻って来るんじゃないですか
・新しい運営方法を打ち出すことが不可決です
小池百合子東京都知事/西村康稔経済再生担当大臣(画像出典:オフィシャルHPのプロフィール画像より)
政府の緊急事態宣言によりプロレス各団体が身動きつかなくなってから約1カ月半。苦しい状況は変わっていないが、ようやく全国的に新規コロナ感染者数が減り始め、興行再開に1歩前進した。マット界における合言葉も「コロナに負けるな!」である。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
A 2000年代になってから業績悪化に歯止めをかけられなかったとはいえ、アパレル大手で上場企業のレナウンが新型コロナの影響もあって倒産。また、我が世の春を謳歌してきたソフトバンクは投資の損失が予想をはるかに上回って1兆3646億円の赤字(2020年3月期の決算)。こうした経済の悪化により失業者数も最悪、百数十万人に上ると見られています。
B ファンもプロレス観戦どころじゃないと言いたいのでしょ? でも、プロレス団体はどこもしぶといし逞しいですよ。少なくとも倒産ラッシュにはならないと思いますが。
C 前向きなのがせめてもの救い。例えば新日プロに関して言えば、『G1クライマックス』プラス、ジュニア大戦争で今秋からの巻き返し策を練っているじゃないですか。今から新型コロナ感染の第2波が来るとか考えてもしょうがない。それよりも「このまま終息に向かう可能性もある」とプラス思考したほうが健康にも良いわけで(笑い)。
A おっしゃる通り。ただ、連日行われている小池百合子東京都知事や西村康稔経済再生担当大臣の会見を聞いている団体首脳は相当イラついているでしょ?
B 特に東京都とか神奈川県は全面的な宣言解除には程遠い状況というニュアンスなので「いい加減にしろ」という心境では?
C 本気かどうか分からないけれど、「活動の拠点を大阪に移そうか」と言っている関係者もいるほどで全面解除は目安達成に成功している大阪のほうが間違いなく早い。
A ある団体の会議では「マスクの上にフェースシールドを着けてもらって観戦させる」という案も上がったとか。
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