予想されたことではあるが、4月2日の会見でRIZINが4・19横浜アリーナ大会の中止を発表した。そもそもそもそも朝倉未来vs.朴光哲しかカードが発表されてなかったことが救いか。
ただ、発表が遅れたことには今後のスケジュール計画や、大口スポンサーであるフジテレビとの調整が固まるまで、うかつに「やりません」とは口をすべらせなかったものとみられる。
また、力を入れていた階級であるバンタム級王者マネル・ケイプが、UFCに引き抜かれたことも痛手であろう。大晦日の『RIZIN.20』で朝倉海をKO、空位だった王座を戴冠していた。UFCではフライ級戦線に入るそうだ。
もっともUFCもRIZIN以上にコロナに振り回されていることは周知の通り。特にデイナ・ホワイト代表のなにがなんでも4月18日に大会を開催する、アラスカも視野とか、狂人とさえあちこちで非難される始末だ。
ハビブ・ヌルマゴメドフvs.トニー・ファーガソンの黄金カードが売りの『UFC 249』(当初の会場はブルックリンのバークレイズ・センター)だったが、米国では無理となって「アブダビ開催になる可能性が99%」だったのだが、早めに現地入りと通称ヌルマゴご一行がアブダビに入った途端、国境封鎖が発表され、入国も出国もできなくなるので慌ててロシアに戻ったら、今度はロシアも国境封鎖である。結局ヌルマゴは、「ファンのために正しい判断」として不参加をSNS表明となった。
それでもデイナ・ホワイトは「メディアはクソみたいなヤツだらけ!」と毒づき、まるで現実が見えてない。コロナ戦時下の対応では、世界のマット界でワースト・プロモーション認定なのに全員を敵に回している有様である。フロリダで無観客大会にして強行との情報も流れ、開催地予想がラスベガスでオッズの対象にすらなったのだが、そもそもフロリダはロックダウンになってしまい、無観客ですら大会が強行出来なくなっている。四面楚歌とはこのことだろう。
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