[ファイトクラブ]爆笑!驚愕!オフレコ濃密ヤマモ酒:新井健一郎の絶対に滑らない話

[週刊ファイト4月2日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼世界50万人感染コロナ戒厳令とマット界
 爆笑!驚愕!オフレコ濃密ヤマモ酒:新井健一郎の絶対に滑らない話
 photo & text by タダシ☆タナカ、こもとめいこ♂
・ヤマモ酒の原点は業界仲間との飲み会という非常に軽薄なもの
・ドラゴンゲート事情!●●●●から●●●で●●呼ばれる巻まで
・映画マグノリア怪雨蛙とCOVID19メタファー、フィオナ・アップルWiser
・感染爆発重大局面!東京都小池知事週末外出自粛要請にK-1名指し
・Living on The Edgeニューヨーク機能不全の惨状とビンス株売却ヤバ
・プロレスファンが狂喜乱舞するドイツ遠征記と入場曲マッチョドラゴン?
・お客様参加型トークのジャムセッションTV画面ウッドストック付き


 イベントなんだからスグに報告アップするのが原則だというのに、困ってしまいどのような形で出すのか。なにしろオフレコ前提で、これでもか、これでもかと紙媒体や無料のネットには検索しても出てこない濃い話が次から次へとなのである。コロナウイルス渦中のタイミングで仕方なく参加断念された方はいるだろうが、来なかったら一生の後悔というか、やはりアラケンさんのプロレス理論は奥が深いだけでなく、本人が「絶対にすべらない話がいくらでもある」と豪語したのは本当だった。爆笑が続いた3月24日の「ヤマモ酒」を報告する。

 今回が特に盛り上がったのは、1984年末から85年にかけて、ラッシャー木村の国際プロ組もいれば、長州力のジャパンプロレス軍も入ってきた、ある意味でもっとも面白い時期に全日本プロレスに入った佐藤誠さんが来てくれたこと。結局はレスラーの夢破れてとなるのだが、合宿所での生活から付き人の雑用実態、受け身ありきの練習にも話が及ぶ。「阿修羅原がいきなり乱入してきたことは、本当にリング上の選手も知らなかった」など貴重なこぼれ話も出てきたから、アラケンの単独トークショーというより、山本雅俊さんは無論のこと、この誠さん(佐藤は多いのでマコト)が加わり、業界人比率が高いからヤバイ話がガンガン出てくる。ファイトカフェトークではいつものことにせよ、濃密さではダントツの満足度回だったことは間違いない。
 本稿の後半に再び一部を紹介するが、上記スマホ画像にあるように佐藤誠さんの内側から見た全日本プロレスの”あの時代”が貴重過ぎるだけでなく、その全日のあと、当時隆盛を誇った骨法に入門、内部崩壊劇をも見届けているのだから誰にも敵わない。

ドラゴンゲート事情!●●●●から●●●で●●呼ばれる巻まで

 アラケンさんは、ドラゴンゲートの様々な事件をオフレコ前提に語るのだからたまらない。例えばかの●●●●?事件も、ぼんやりと聞いていたのと経緯が違うというか、イチバンなついていたのがアラケンさんだったという・・・。ようやく明かされる真相に納得したのであった。
 FMW入門から数奇な運命をたどる秘話の数々。無論CIMAのことや、3時間目には記憶に新しい校長ウルティモ・ドラゴン復帰に至るリング上での至宝のマイク爆発も中継録画で紹介され、Fight of The Ringでの長瀬館長の呆然までもヤマモさんが紹介するから圧巻の濃厚になる。

 加えて本誌タダシ☆タナカ記者も危ない話をやり出すから大丈夫なのか? イベントの醍醐味は確かにオフレコ話なのだが・・・。とりあえずシュート活字委員会にバトンタッチ、今週のマット界総括を先にしてから「ヤマモ酒」に戻ることにする。

映画マグノリア怪雨蛙とCOVID19メタファー、フィオナ・アップルWiser

ポール・トーマス・アンダーソン監督(通称PTA)のことは本誌がたびたび取り上げており、最新作『ファントム・スレッド』は3月19日号収録されたばかり。

▼追悼:ウェイン・ブリッジさんとの追憶!英国プロレスから前田日明まで

[ファイトクラブ]追悼:ウェイン・ブリッジさんとの追憶!英国プロレスから前田日明まで

 1999年末の映画『Magnolia』とは木蓮の花ではあるが、サントフェルナンド・バレーのマグノリア・ブルバード(大通り)が直接の由来であり、最後は大量のカエルが雨あられと降ってくる、摩訶不思議な神話劇でもある。3時間9分もある群像劇の展開は好き嫌いというか、「よくわからない」評があるのだが、コロナウイルスの世界侵略で映画のクライマックスを思い浮かべたのは果たして記者だけなのだろうか?

▼That Moment – The Making of Magnolia documentary

▼Paul Thomas Anderson interview on “Magnolia” (2000)

 なにしろ海外ニュースによると世界戦争の非常事態なのである。東京都小池知事の週末外出自粛要請に「感染爆発重大局面!」と、首都封鎖もありうるとの警告で興行再開のマット界はまたもキャンセル。日本は危機意識のない若者だけでなく、能天気な安倍昭恵総理夫人がお花見をしていたのだが・・・。


2012年発売のフィオナ・アップル4作目にして7年ぶりの通称『アイドラー・ホイール』、LIVEを収録したDVDとのセットは本人の制作日記、自筆絵画が収録されている記者の推薦作。当然この時点ではPTA監督とは別れてWISEER(賢い女)に成熟している。

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