JガルガノxTチャンパNXTパフォーマンスセンター破壊!常連客シャーロットにGo Back to RAW罵声

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 今週は普段のフルセイル大学ではなく、パフォーマンス・センターに客を入れてという大きな違いと、AEWに対抗するかのように、世界最高峰の陣容を誇る女子カードを多く入れたことが特色の回になろう。ただ、花道の大きなスクリーンまで新たに買ったのかフルセイルから持ってきたのか、ちゃんと設置されていたし、十分に中継やれることを示したのは凄いことだ。
 パンデミック宣言で世界が揺れている。最悪、自前でやれる、末端の練習生入れたら100名以上いる選手や関係者入れて、実質は一般客ナシの大会開催だって可能という準備とも受け取れるから目覚ましいこと。危機管理やリスクマネージメントが問われる今、番組がどうだった、誰が勝った負けた以上に、これは凄いことだとまず評価すべきだろう。もっとも、実際はたままたフルセイル大学が都合悪くて空いてない日だったらしいのだが・・・。


 番組の構成冒頭はキース・リーのNXT北米王座戦から。本誌が高評価を続けているキャメロン・グライムスが大きなブーイングを受けて、その職人ぶりがわかるというのが大人の楽しみ方になる。大型巨漢のキースは、サイズの割に動けはするが型にはまった試合展開しか作れないので、問われるのは受け役の方の力量なのだ。その巨体をジャーマンでブリッジのまま投げられるのはキャメロンとか、突出した技術がないと出来ないことである。


 続いては『レッスルマニア』前日の『NXTテイクオーバー』に向けて、女子王座挑戦者決定ラダー戦の予選が開始。それだけ豊富に人材がいるからであり、ミア・イムvs.ダコタ・カイは、ここは当然ベビーフェイス側のミアが駒を進めるケツになる。カイの用心棒ラクウェル・ゴンザレスも絡んでとか展開には工夫があった。


 KUSHIDAは腕のバンテージに「3・11大震災」をマジックで書いて、実況も触れていたのは意義あることだ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』キャラの日本人は常連客には気に入られているようで声援もあり、本格的な復帰シングルだからラウル・メンドーサに勝つのは誰もがわかるのだが、単なるスクワッシュにせず、実況でもメキシコでの経験があると紹介された通りで、良く両者がスイングした試合になり相手の良さも出てスピード感もあった。フィニッシュは雪崩式クロスアームブリーカーだった。多分、そのメンドーサだと思うんだが、そのあとの会場外のセグメントで、なぜか二人のマスク姿の暴漢にSUV車で誘拐されていた。クリーンなタップアウトだったが、メンドーサは落ちてはいないということなのだろう。次の展開に期待が持てる。


 再び女子のセグメントに戻り、リア・リプリーがマイクを持つが、事前の予告なしにシャーロットも出てきた。ただ、パフォーマンスセンターは特に常連客だけだったようで、大きくブーイングされ、”Go Back to RAW”と罵声を浴びる始末だ。ここではリア・リプリーが正義なのである。シャーロットも反応には驚いていたが、ヒール靴のままコナーポストを挟んでの四の字固めとか、古典芸をやってアピール。正直、コロナショックで『レッスルマニア』すら危ない情勢になっているのだが、このカードが唯一の楽しみではある。


 さらにはラダー戦の予選が組み込まれ、今度はティーガン・ノックスvs.ディオナ・プラゾと。こちらはティーガンなのはミエミエかもだが、ちょっと尺が短すぎだ。ニュージャージー出身で「フジワラ・アームバーを何種類も使える」というディオナはなかなかだったのだが。


 そして試合トリがNXTタッグ王座戦だ。アンディスピューテッド・エラ(=UE)は4人揃って出てくるが、途中で前週の金網戦でアダム・コールを痛めつけたベルベティーン・ドリームが王座挑戦を高台からアピールするのだが、この高台は最後の絵で使われる布石と。ただ、実際ドリームは反則負けだったので、「負けた奴がなに言ってやがる!」のコールのマイクは正論でもあり、今回の再戦カードは『NXTテイクオーバー:ポートランド』と比べてイマイチ弱いかも。王者組の凸凹コンビ、英国人ピート・ダンと問題児マット・リドルがカイル・オライリー&ボビー・フィッシュ組の挑戦を受けるカードであり、やはり試合内容自体は素晴らしい。当然、ちょっかいを出す残りのUEは、途中でレフェリーから退場を命じられるのだが、さらに私服姿のGYV(グリズルド・ヤング・ベテランズ)も顔見世でエイプロンに上がりと、まぁタッグ戦線も混戦というこを示す必要があるから仕方ない。


 ただ、番組はこれでは終わらなかったのだ。ジョニー・ガルガノが会議室から演説を始めて、怒ったトマソ・チャンパ親父が会場から会議室になだれ込み、会議室の壁に大きな穴をリアルで開ける。そこからはある種のパフォーマンス・センターのツアー・ガイドというか、あちこちで派手な喧嘩を始めたのだ。最初、この箇所だけ事前収録で、うまくビデオを繋げたのかと思ったが、最後は二人とも会場に戻ってきたから、もしかしたらLive actionだったかも。そうだとするなら、撮り直しの出来るB級アクション映画よりも凄いとガチで評せる。最後の部屋というか、バーベルだのトレーニング機器が並んでるジム広間のドアのガラスをブチやぶって吹っ飛ばされると。これは映画用のガラスだったとしてもタイミングといい完璧であった。また、重量挙げの重い鉄輪で痛め合うだけでなく、大きな鏡の箇所に鉄輪を投げつけて壊したのはリアル。大きな壁一面の鏡というのは値段も高いハズで、予算的にもBアクション映画を超えているかも。ましてそれをLIVEでやるのだから、プロレスラーは役者よりもA級なのである。


 最後は、かのベルベティーン・ドリームがアジっていた高台に二人が上がり、お約束で二人とも実況席テーブルに落下してぺしゃんこに。スタントとしてもド迫力なのであった。


 今週の「水曜生TV戦争」、平均視聴者数はAEWが766,000人、NXTが697,000人といずれも前週を下回っている。現在全米はコロナウイルス・ショックで激震中だが、ブロードウェイのショーも1ヶ月キャンセルされて皆さん家でテレビを見るしかないから、むしろ視聴率が上がるという観測もあったのだが・・・。

■ WWE NXT
日時:3月11日(現地時間)
会場:米フロリダ州オークランド パフォーマンス・センター

◆「リングから元気を届けたい」KUSHIDAが全力ファイトでメンドーサを撃破!

 KUSHIDAは米国時間3月11日に開催されたNXTで「Never forget 3.11 JAPAN 東北!」と自身のテーピングに日本への想いを込めてラウル・メンドーサと激突した。KUSHIDAがトペ・コンヒーロや延髄斬りで攻め込むと、メンドーザもロープを使ったムーンサルトで反撃して白熱の攻防を展開。終盤にコーナートップでの攻防となると、KUSHIDAが雪崩式腕ひしぎ逆十字固めをメンドーサに決めてタップ勝ちを収めた。
 バックステージでKUSHIDAは「3月11日にパフォーマンスセンターで試合ができました。とても感慨深いです。僕にできることなんて微々たるもんだけど、なんとか日本に元気を。世界中でいろんな騒動、コロナもあるし、ネガティブなニュースばかりだけど僕ができることはプロレス。リングから元気を届けたいと思って全力で闘いました」と自身の想いを伝えた。

◆“女王”シャーロットが王者リアにフィギュア・フォーで報復

 “女王”シャーロット・フレアーがPPV「レッスルマニア36」で対戦するNXT女子王者リア・リプリーに報復した。先にリングに登場したリアは「ビックマッチでプレッシャーもあるけど、シャーロットをやっつけてやる」とPPV「レッスルマニア36」での王座戦に勝利することを宣言。するとそこへ対戦相手の“女王”シャーロットが姿を現すと「あなたには手に負えないわよ」と挑発して2人は乱闘に発展した。先日のRAWで顔面パンチを食らっているシャーロットはコーナーポストを使ったフィギュア・フォーでリアの左足を痛めつけて仕返しすると、NXT女子王座のベルトを掲げて自身の強さをアピールした。

◆ブリティッシュ・ブルドッグの2020年WWE殿堂入りが決定!

 “ブリティッシュ・ブルドッグ”デイビーボーイ・スミスが2020年WWE名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りすることが発表された。2020年度の殿堂者としてはバティスタ、nWo、ベラ・ツインズ、JBLに続いて第5号となる。“ブリティッシュ・ブルドッグ”デイビーボーイ・スミスは1985年にWWEと契約してダイナマイト・キッドと共にブリティッシュ・ブルドッグスを結成。ハート・ファウンデーションらと熾烈な抗争を繰り広げ、1986年のレッスルマニア2ではドリーム・チームを破ってWWEタッグ王座を戴冠した。1990年にはシングルとして活躍し、ブレット・ハートを破ってIC王座を奪取するなど人気を獲得した。
 現段階での予定になるが殿堂入りセレモニー「WWEホール・オブ・フェーム2020」は、米国現地時間4月2日にフロリダ州タンパベイのアマリー・アリーナで行われ、その模様は日本時間4月3日にWWEネットワークで生配信される。


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