AEW坂崎ユカDynamite番組デビュー!MJFがCodyをムチ打ちの刑

(c) Lee South/AEW

 時系列的には、YouTube配信のAEW Darkのほうで里歩がある程度の尺も確保されての日本語で答えるインタビュー(英語字幕)があったかと思えば、現地時間の前日解禁になる回では、リクエストが余りに大きかったらしく、例のバハマ・クルーズ旅行で「ベストマッチだった」と参加者からアチコチのSNSで出されたため、ケニー・オメガと里歩が組んでの男女混合タッグも放送されると。当初、トニー・カーン代表はそんなのは許可しないとの方針だったのだが・・・。
 キップ・セイビン&ペネロピー・フォードのカップルとの試合だが、照明も暗く、手持ちハンディカメラのみで現場音だけで実況解説もなく、記録用に撮っていたのをそのまま使ったんだろう。ただ、実験が許されるDARKだと、お客様の声が優先されたということ。まぁオメガ&里歩組を何度も見ている日本のファンには、現地で騒がれているほどの凄い試合とかではないんだが、やはりこういうミクスド・マッチを見たことがなかった船上の客には大受けと。調子に乗って終わってからオメガがマイクを取って、「プロレスの歴史は約100年とか言われているが、常に進化するものであって・・・」と演説をぶっていた。もっとも、ケニーらが新日本から離脱したのは、なにもカネの問題だけではなく、相変わらず考え方が古いと。女子のカードも入れた方がいい、それどころか男女混合もやるべきだとずっと唱えてきたケニーにとっては、これは一歩前進なのだろう。

■ AEW Dynamite
日時:2月5日
会場:米アラバマ州ハンツビル フォン・ブラウン・センター


 生中継はkジョン・モクスリーから。新日本プロレスの北海道連戦ではアメリカのストリーは関係ないとばかりだったのに、ここでは失明?したというセールのままで眼帯姿なのが笑えるが、日本から自宅に戻らずすぐに合流しているんだから偉い。続いてクリス・ジェリコのインナーサークルのお出ましなんだが、もはや入序曲♪Judasに合わせての合唱が定着して、カメラが歌詞を一緒に歌う観客を次々に捉えるのだからFOZZYも再認知である。悪党軍の一員オルティーズ(先日亡くなったパンピーロ・フィルポのオマージュでアフロ髪)とのシングル戦は、最後にかの75万ドルする高級車フォードGTの鍵でオルティーズの目をついて、眼帯姿の両者がeye for eye(ハムラビ法典)で次週も再戦と。
 傑作だったのは、MOXの退場は客席に消えていくのがお約束なんだが、そこでのアピール場面で客席の隣のお客さんが漢字の「紫雷イオ」Tシャツだったこと。画面に大写しなんだから図らずも競合他社の宣伝になってしまった。


 ベストフレンズvs. SCUのカードは、なんかゆっくりペースに感じたんだが、チャック・テイラーとトレント・バレッタが抱き合って「ボクたちホモだち」をやると、お客さん大喜びになる。ただ、試合後のダークオーダー軍の乱入はイマイチか。結局、最初は日本流のレスリングをやると言っていたのに、お茶の間向きの番組だとWWEの亜流をやってしまっているのであった。


 Dr.ブリット・ベイカーD.M.Dはヒールが板についてきたか。憎たらしいプロモは現地ではCM時間のようだが、中継に戻るとMagical Girl坂崎ユカである。名称がAll Outの時とかPPV大会には日本から飛来していたが、とてつもない全米の視聴者が見るDynamiteではこれがデビュー。『奥さまは魔女』のジニーとか実況も言ってたんだが、リメイク版はともかく、若い客は知らないと思うのだが・・・。

 それにしても東京女子プロレスでは、小さい会場で常連さん相手にやってたのに、大会場のアリーナで「YUKA, YUKA」と合唱を起こさせているんだから凄いことだ。恐らくこんな大会場で試合したことなんかないハズなんだが、最後はくるっとマヒストラルで丸め込んでのピンフォール勝ち。ただ、もちろんそれでベイカーが納得するハズもなく、得意技のロックジョー(リアル・マンディブルクロー)の伏線もあり、坂崎の口をロープに挟み込んで(セス・ロリンズの)カーブストンプでガツンとやって、残酷なところをアピールする。するとなんと、坂崎がブレイドジョブをやり出して、歯も折れたと、エプロンに落ちてる歯をカメラがクローズアップするのは正直驚いた。そりゃオメガとMOXが、あの狂気の日本流デスマッチをやった時は、本物の血も、あのミント味映画用の血も使われていたが、あれはPPV大会『Full Gear』のことである。トニー・カーンは男女混合タッグなんか反対としておいて、お茶の間向けの番組の女子カードでブレイド・ジョブOKなのか。ちょっとビックリである。
 それでも坂崎はファンのハートを掴んでいたから、good jobなのではなかろうか。


 8人タッグマッチはケニー・オメガ&ハングマン・ペイジ&ヤングバックスのエリート軍が、ルチャ兄弟&ブッチャー&ブレイドw/アリーという定番。ただ、とうの昔にペイジはエリート軍を抜けたハズなんだが、なんかゆっくりヒールターンやってるなぁという。それにしてもレイ・フィニックがスワントーンで場外に飛んだ時は、カメラの位置が良かったのかもだが思わず画面に「うわぁ~!」と声が出た。いつ見ても素晴らしい。当然、ケツはぎくしゃくからペイジがフォールされるんだが、あとのプロモ・セグメントでヤングバックスに、「お前の問題はコレだ」とカップのビールを取り上げられ去っていくも、もう一つの手にピッチャーにたっぷり注がれたビールをがぶりと。このオチは大変良く出来ていた。


 あと里歩は今回の試合出番はなかったんだが、PACが来週はオメガと30分のアイアンマッチだそうで、そこでPACが対決をがなった横に(オメガ軍としての)里歩がいて、「俺は女には手を出さない」と去っていくと、巨漢ナイラ・ローズが出てきて里歩をテーブル葬に。但し、里歩が軽すぎて、テーブルが綺麗に割れないという・・・。まぁいいか。

 続いては前出ペネロピー・フォードを寝取られた(こちらはリアル物語)ジョーイ・ジャネーラが、その相手キップとグランジ戦と。ようやるわぁ、としか記しようがない。


 番組トリは、MJFがCody戦の前提条件としてごちゃごちゃ言ってた時、まともに取ってなかったんだが、本当に10回のムチ打ちの刑と。ただ、キリスト教圏ではわかっても、日本のファンにはピンとこなかったのではないか。ベルトでっしばくんだが、当然Codyの白い背中がミミズ腫れになると。ただ、アーン・アンダーソン教官、兄貴ダスティンらが次々とやってきて「もや止めろ!」はお約束にしても、実況でも妻だと明言されているブランディが出てくるのは、お前はヒールなのにオカシイんじゃないかとも思うのだが・・・。Nightmare Collectiveのセグメントは酷評されて「ブランディはテレビに出すな」とSNSでもやられていたのに、娼婦のマリア役だからこれでいいのか。もっともオーサム・コングがGLOWのTV番組に戻るからなのか、ケガしたとドクターが診察するスキッドやってたから、それもあってブランディは再びベビーフェイス・ターンなのかも。
 アリス・クーパーも出てきたステージ版『ジーザス・クライスト・スーパースター』でジョン・レジェントがやられる時のようなテンポ感がなく、ややゆっくりだっただけでなく、なんでムチ打ち刑なのかがキリスト教圏の視聴者にもイマイチ伝わってないような気もするが、試合で締めるのではなくこの受難劇がエモーショナルだったと好評らしい。本誌は他の意見に同調なんか絶対しないんだが、まぁこれでNo.1ベビーフェイスからついに聖人Codyになられたんだろう。
 来週は、そのMJFの掟に従いCody vs.ウォードロウのスチール・ケージマッチとなる。


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’20年01月16日号BellatorRIZIN 東京ドーム大田区 WWE-AEW 全日ノアW1 JKA ラウェイ