貫かれたKENTA劇場! 内藤を挑発し続けて前哨戦シリーズ完走 2・9大阪城ホール待ったなし

 ビッグマッチ2・9大阪城ホール大会を控えた新日本プロレスが6日、シリーズ最終戦を後楽園ホールで開催した。

 ドームで2冠王者となった内藤哲也がKENTAを迎え撃つ大阪大会。後楽園では両者の前哨戦となる6人タッグがセミファイナルで組まれた。内藤とKENTAは先発で対峙するも、KENTAはいきなり場外エスケープ。ようやくKENTAが戻っても、今度はバレットクラブ勢が内藤を袋叩き。2冠戦の熱の先出しを期待する観客にトランキーロと言い放っているかのような展開が続いた。それでも中盤には、内藤とKENTAの間で、KENTAのサッカーボールキック、内藤のスパインバスターなどが決まっていく。

 フィニッシュは、場外で捕まったKENTAに見せつけるような内藤のデスティーノ。ここから視殺戦、ベルトを間にしての無言の会話が内藤とKENTAの間で繰り広げられた。ハイスパートな攻防で彩られた興行だったが、違ったアプローチによる内藤とKENTAの空気づくりは一枚上だった。

 試合での挑発合戦、新日本プロレスワールドや公式サイトを通じてのコメントのキャッチボール。内藤とKENTAの前哨戦シリーズは、ディープなファンの注目を集めながら完走となった。新日本に守られていながら「一歩踏み出す勇気」を掲げる内藤に、KENTAが疑問を投げかける。世界に飛び出しつつも突き抜けられなかったKENTAの過去を、内藤がネタにしまくる。特に、コメント力を上げてきたKENTAがファンを楽しませた。迎える2冠戦は、どんな展開と結末となるのか。2・9大阪城ホール大会は待ったなしだ。

 
■ 新日本プロレス Road to THE NEW BEGINNING
日時:2月6日(木)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1408人

<第1試合>
○上村優也
  9分26秒 かんぬきスープレックスホールド
●辻陽太

<第2試合>
○エル・ファンタズモ
  8分04秒 CRII⇒体固め
●ゲイブリエル・キッド

<第3試合>
中西学
○天山広吉
  7分56秒 ムーンサルトプレス⇒片エビ固め
●本間朋晃
トーア・ヘナーレ

<第4試合>
SHO
ウィル・オスプレイ
○YOH
  13分11秒 反則
●エル・デスペラード
金丸義信
ザック・セイバーJr.

<第5試合>
真壁刀義
オカダ・カズチカ
○田口隆祐
  11分22秒 どどん⇒エビ固め
●DOUKI
鈴木みのる
タイチ

<第6試合>
高橋ヒロム
SANADA
○内藤哲也
  16分15秒 デスティーノ⇒片エビ固め
●石森太二
ジェイ・ホワイト
KENTA

<第7試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合>
[第20代王者]
EVIL
鷹木信悟
○BUSHI
  21分44秒 エムエックス⇒片エビ固め
●ロビー・イーグルス
石井智宏
後藤洋央紀
[挑戦者]
※鷹木&EVIL&BUSHIが初防衛に成功

<大会詳細レポートは週刊ファイト2月13日号(2月7日発売分)に収録されました>