NXTキース・リーがアダム・コールを・・・シェイナ軍はリア・リプリー絞殺

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 日本からの視聴者だと、チャンネルを切りかえながら見ることは出来ないから、AEWを先に見て、それから翌日配信開始のNXT堪能となるのだが、正直、今回のNXTは非常に質が高く、圧倒的に中身ではAEWを凌駕しているとさえ思えた。ついさきごろ、その視聴率でAEWが微差で再逆転になっているデータが公表されたのだが、意外に思ったほどだ。但し、翌週にどう反映されるかであって、タイムラグの問題もある。また、本誌「鷹の爪大賞」でも詳細したように、あとから戦争を仕掛けたのはWWEの方であって、AEWはなにもNXTを意識するのではなく、RAWやSmackDownに対抗するメジャー団体という触れ込みで始まった経緯がある。従って、日本流のレスリング重視と書いてしまうと誤解になりかねないのだが、確かにプロモや離婚騒動などのスキッドばかりで、試合時間だけを抜き出したら3時間番組で30分しかなかったとかがよく揶揄されるものの、AEWはプロモやスキッドをやらない構成では決してない。だから特に今回の「水曜生TV戦争10」を取り上げるなら、乱暴に上辺だけを見るならAEWの方がむしろRAWやSmackDownに似ていて、NXTだけが試合重視で明らかにこれまでのWWEとは違う印象を受けることになる。面白いモンなのだ。


 やはり目立ったのは『サバイバー・シリーズ』でお茶の間層にも印象を残したキース・リーだろう。記者が現場監督ならいきなりキース・リー&ドミニク・ダイジャコビックのタッグ王座戴冠にするんだが、なにしろ、試合途中でボビー・フィッシュが続行不能、変わって急遽ロデリック・ストロングが防衛戦という、ロジックとしては無茶なことを生中継だからやってしまったのだが・・・。今回はその残っているアンディスピューテッド・エラがトマソ・チャンパを加えた6人タッグで激突と。これでいいのだ。キース・リーはシングル王者アダム・コールにジャックハマーで3カウントというのがトップ画像である。


 女子戦は、当初の発表はダコタ・カイvs.リア・リプリーで、それは大注目だったのだが・・・。もっとも、せっかくヒールターンして親友ティーガン・ノックスを半殺しにした絵がインパクト絶大だったので、勿体ないなぁとか思っていたら・・・。やっはりここでダウン役はさせられないと急遽変えたのか、ミア・イムとのカードに途中からなるというのは、立場変われば記者もそうしたと思う反面、SNSのフォロワー数を自慢するWWEが、事前告知と違うカードにしてしまうやり方はどうなのかと。


 もっとも、ダコタ・カイは感謝祭週間からコスチューム新調だったのが、さらにまたダークサイドの新コスチュームになり、結構なことである。我々としては、日本に来てた時から見てます、応援してますとなろう。
 それでリア・リプリーは、結局はシェイナ・ベイズラー軍は3人がかりだから、トップ画像のように3人にやられてしまうのだが、これでいいのだ。いよいよ、本誌予言通りのことは二週間後にお楽しみであろう。時は来た。

■ WWE NXT
日時:12月4日(現地時間)
会場:米フロリダ州 オーランド近郊 フルセイル大学スタジオ

◆KUSHIDAが2ヶ月ぶりのNXT復帰戦で勝利!

 KUSHIDAが2ヶ月ぶりのNXT復帰戦でキャメロン・グライムスと激突した。KUSHIDAは当初ラウル・メンドーサと対戦する予定だったが、グライムスがメンドーザを襲撃してKUSHIDAと対戦。それにしても生まれた子供のためにもがんばるというKUSHIDAの再紹介ビデオはうまく出来ていると同時に、新日本プロレスへの皮肉も感じられて面白い。
 試合はヒールキックでKUSHIDAがグライムスを場外に追いやりコーナートップからプランチャ・スイシーダで先制すると、グライムスもバックスプリング・エルボーを狙うKUSHIDAを捕まえてそのままジャーマン・スープレックスで反撃した。両者白熱の攻防を展開するも、ドロップキックからマサヒロ・タナカを放ったKUSHIDAは再びジャーマン・スープレックスを狙うグライムスを逆にカサドーラで丸め込んで3カウント。対戦相手が変わったものの、尺は短いのだが中身充実のプレゼンによってKUSHIDAが見事NXT復帰戦を勝利で飾った。バックステージでKUSHIDAは「2ヶ月の時間を経て今日復帰しました。NXTをさらにKUSHIDAが入ることで面白くしてみせます。誰が相手でもかかってこい。キャメロン・グライムス相手にとって不足はなし! ワンモアタイム・ノープロブレム!」とNXTでさらなる試合を熱望した。

◆ベイラーが乱入してNXT王座戦線に火花

 NXTのメイン戦ではトマソ・チャンパ&キース・リー&ドミニク・ダイジャコビッチとジ・アンディスピューテッド・エラが6人タッグ戦で激突した。試合はダイジャコビッチが捕まって一時劣勢となるも、交代したチャンパがアダム・コールにDDT、カイル・オライリーにはプロジェクト・チャンパを決め、さらにリーは強烈なクローズラインダブル・ショルダータックルでアンディスピューテッド・エラを吹き飛ばして大暴れ。しかし、突如フィン・ベイラーが試合に乱入すると、因縁のコールにジョン・ウー、チャンパに1916を炸裂。しかし、リーが捕まえたベイラーをスプリットボムで蹴散らすと、さらにコールにはジャックハマーを決めて3カウント。チャンパ&リー&ダイジャコビッチがアンディスピューテッド・エラを撃破して6人タッグ戦を制した。

 試合後にはウィリアム・リーガルGMが登場すると2週後にコールのNXT王座戦、次週には挑戦者決定戦としてベイラー、チャンパ、リーのトリプルスレット戦を発表した。


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▼感謝祭WWEシカゴ4連戦NXT浸透~年末世界展望と鷹の爪大賞2019

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