[ファイトクラブ]感謝祭WWEシカゴ4連戦NXT浸透~年末世界展望と鷹の爪大賞2019

[週刊ファイト12月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼感謝祭WWEシカゴ4連戦NXT浸透~年末世界展望と鷹の爪大賞2019
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編 photo by George Napolitano/他
・サバイバー・シリーズの最高試合賞アダム・コールxピート・ダン戦
・天王山決戦だった4・5NXT、4・6RoH新日MSG、4・7レッスルマニア35
・国内外も男女も分けてはいけない時代のMVPベッキー・リンチなのか
・飯伏幸太、ウィル・オスプレイ、ケニー・オメガ、セス・ロリンズ選出是非
・NHK「ラストトーキョーはぐれ者たちの歌舞伎町」と五輪開催マイナス考
・AEWの誕生といきなりの躍進!「水曜生TV戦争」の勃発の令和元年
・またもいじめられたマウロ・ラナーロ休業!コリー・グレイブス謝罪せず


―― それぞれ媒体によって求められている役割が違います。ライト層向きにWWEを紹介するなら、やはり中邑真輔がどうのカブキ・ウォリアーズが・・・とやるのは仕方ありません。週刊ファイトはそれだと、大会の肝じゃないから見出し含めて基本は報道リポートが軸になります。しかし、それでも全文公開になる速報ブログ欄と、電子書籍拡大版はまた違う内容でないと有料記事が成立しません。

オフレコ ちゃんと『サバイバー・シリーズ』の第6試合、NXT王座戦アダム・コールvs.ピート・ダンは大人向き用に残してあるやないか。それも計算して速報は作ってある。

―― そもそも前日、現地土曜夜の『NXTテイクオーバー:WAR GAMES』のトリプルスレッド戦で、ダミアン・プリースト、キリアン・デインと戦って勝ち残った元NXT UK王者ピート・ダンです。そしてアダム・コールと名勝負を繰り広げた。コールはSmackDownから三日連続の出場ですね。腕をケガしたままなんですが・・・。

オフレコ 11月が短く終わると恒例の『鷹の爪大賞』や。一応、米国の主要な媒体も前年12月から11月末までが対象というのが多い。どっちみち我々のは投票じゃなくて、各参加者が勝手なことを書き残すだけなんで、電子書籍のシステムを変えてからは『鷹の爪大賞』だけの単独タイトルにはしなくなった。来週号には他の記者の記事が出揃うんだけど、シュート活字員会はやはり東スポ大賞の発表よりも先に出す、と(笑)。結果だけなら一般ファンでも先にSNSに出せるけど、批評レビューは米国の専門媒体より先行や。まぁ後半と来週もたっぷりやるけど。

―― アダム・コールの名前が出たので先にそっちからやるならブライテスト・ホープ賞なのか、もはやMVPの方に選んでもおかしくないのですが、外せない名前になりますよね?

天王山決戦だった4・5NXT、4・6RoH新日MSG、4・7レッスルマニア35

オフレコ ただまぁ、年間大賞はどこのであれ、直近の印象が優先されて、前半期に大活躍だった選手なり事件の記憶が軽んじられる傾向があるからなぁ。今ケガで休んでいるけど、『NXTテイクオーバー』のメイン登用で、外すことなく毎回凄い試合で唸らせたのはジョニー・ガルガノやないか、という意見はあるやろう。年間最高試合賞に関しては、その前半期になるけど、現地4月5日、ブルックリンのバークレイズセンターでやったジョニー・ガルガノvs.アダム・コールを押すから。その時もそう書いたし、今も変わってない。再戦の方がという意見もあるやろけどな。

―― いろんな意味でプレッシャーも絶大のカードでした。なにしろ新日本プロレスがMSGに乗り込んで翌4月6日、ジェイ・ホワイトvs. オカダ・カズチカを披露するんだから、それにレスリングの質でも勝ってるのはもうこっちだというのを見せないといけない。さらに7日には、世界最大のプロレスの祭典『レッスルマニア 35』がある。普通はPPV大会の前日がテイクオーバーなんですが、この時はMSG大会との衝突を避けて金曜になり、土曜がHall of Fame殿堂入り式典という変則にして、先制パンチに打って出ました。

オフレコ もっとも『NXTテイクオーバー』のほうが、WWE本隊のPPV大会よりはるかに優れているというのは、この時に限らず、もうここ数年の定番パターンであって今更指摘するまでもない。お祭りの方は一般向きなんだから、あれでイイんだという開き直りもあり矛盾ではないと。専門媒体的にはNXTの方が凄いのは当たり前であって、あくまであの4月は、ROHとの合同興行という体裁にせよ、会場がカリフォルニアとかダラスじゃなくて本丸のMSG侵攻だったんで、新日本プロレスを強烈に意識したことは明らかだった。やはり天王山決戦だったんじゃないかな。

―― それにも勝利して「日本のプロレスがイチバン!」という神話を壊したんだと。

国内外も男女も分けてはいけない時代のMVPベッキー・リンチなのか

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