AEW悲願の世界王者へ!善Cody悪CジェリコPPV『FULL GEAR』直前

(c)Lee South/AEW.

「水曜生TV戦争」の第6回目だが、AEWは現地土曜夜(日本時間は日曜午前)に『FULL GEAR』PPV大会を控えてのノースカロライナ州シャーロットからの放送だ。

■ AEW Dynamite
日時:11月6日(現地時間)
会場:ノースカロライナ州シャーロット ボージャングルズ・コロシアム(旧シャーロット・コロシアム)


 番組開始はPACから。トレント・バレッタは、実況では「トレント」だけになったのか。ベストフレンズの「チャック」だけテイラーと、オレンジ・キャシディも出てくるのは順当だろう。良い試合だったのだが、フィニッシュは多分予定通りにならなかったか。格闘演劇は聖なるLIVE空間で遂行される以上、予定通りのスポットにならないこともある。結局はブルータライザーで勝利になろうが、レフェリーも戸惑っているのが見えてしまった嫌いは残ろう。しかし、やっぱりPACは凄い。ドラゴンゲートでも証明済みとはいえ、WWEで首脳陣と衝突してしまった件が今更ながら悔やまれよう。


 PPV大会のメインを飾るベビーフェイス人気が絶頂にあるCodyが、悲願の世界王者奪取を語るんだが、「今回ベルトを取れなかったらもう二度と王座挑戦はしない」と、上手く編集されたプロモが流れれば、対するクリス・ジェリコの方も、浴槽に浸かりシャンパンをラッパ飲みしながら悪の軍団インナー・サークルの親父であることが強調される。チャンピオンだから、シャンピオンということのようだ。ちなみにPPV大会のテーマ曲もFOZZYだから、こちらも負けられないと。AEWは、これは見ないといけないと思わせる煽りセグメントでも、新興プロモーションなのに良く作っている。ちなみに前回、ブランディがあれこれ言うのに、Codyはまともに聞いてないという家庭のキッチンにカメラ潜入があったが、ジェリコはそれをパロディにして、サミー・ゲバラがぎゃんぎゃん話すのを真剣に聞いてなくて、可愛い子分にちょこっとキスして部屋から出ていくスキッドという・・・。連続ドラマを見ている諸氏なら大笑いということだ。
 そのブランディ・ローズ(ローデス)は、「ワタシはおバカじゃない」宣言プロモも挿入されていた今回のDynamite中継だった。ブランディは、女子部門を仕切ってるんじゃない、私は選手なんだということなのだが・・・。あと、オーサム・コングの映像がかぶさるように何度も出てきて、「いじめ」の行方がどうなるのか楽しみだ。


 また、もうひとつの売りであるタッグ戦線にせよ、ちょうど新日本プロレスが、1・4東京ドームのIWGP戦勝者が1・5ではインターコンチとのダブルタイトル戦、負けた方も1・5でカード組まれると発表されたばかりである。AEWでもタッグ・リーグ戦の3位決定戦なんだと、ブロンズメダルを持ち出してダークオーダーとプライベート・パーティが組まれていたのが納得か。なんかデジャヴというか、日米のプロレスがシンクロしているのか、ここでは勝ったプライベート・パーティが、『FULL GEAR』で初代タッグ王者SCUと相まみえることになった。


 太ったフレディー・マーキュリーさくらえみが、スターダムで活躍中ながら好評につきまたAEWに呼ばれたジェイミー・ヘイターと組んで、シャナと里歩のベビーフェイス組と対戦するタッグ戦が時間またぎとういうか、2時間目の冒頭を飾る。笑えるのはヘイターが「大丈夫? 大丈夫?」と日本語で里歩を痛ぶることか。アスカが大阪弁でやり出して以来、北米向けの中継にガンガン日本語が出てくるのが流行?しているが、ヘイターが明らかなJoshi Puroresu流の展開を作っているのが傑作かも。実況でも触れられていたがヘイターはベテランのような試合運びが光った。
 ここでは『FULL GEAR』での女子王座戦が決まっているさくらが、ラ・マヒストラルの掛け合い攻防から、現在入場からして大人気の里歩をフォールして今回は”先生”の勝ち、と。日本式の女子プロレスがWWE含めて世界配信されている2019年というのは凄いことなのだ。


 タリー・ブランチャードがショーン・スピアーズの貢献人みたいな役割で花道に出てくると、やはり南部の客には受けるのだ。ブランドン・カトラーをデスバレードライバーで片付けても、サングラス姿のジョーイ・ジャネラが出てきて抗争は続くとなるのはお約束だろう。

 そしてメイン前には当然、ジョン・モスクリーとケニー・オメガも『FULL GEAR』の目玉カードなので、この二人のプロモ映像が挿入されると。オメガの紹介には、当然、渋谷の交差点の映像からになり、MOXは「どこでも不当に扱われてきた俺様」ということになる。

 その上での番組トリはスパニッシュ・ゴッドということで売り出し中のサミー・ゲバラが、クリス・ジェリコ親分と組んで、ハングマン・ペイジ&ケニー・オメガのエリート軍というタッグ戦なのだが、これも日本流のプロレス試合というのが新たな潮流なのか。さらにこれがまたPACが乱入してきてちょっかい出したのでジューダス・エフェクトをアダム・ペイジが食らってフォールされるのだが、これで終わるわけがない。今宵はプロモ映像の”出演”だけで会場には出てこないのかと思っていたモスクリーも、例によって客席から出てくる。またも有刺鉄線ホウキのオメガと、有刺鉄線バットのMOXという絵があったかと思えば、CodyやMJFは出てくるは、元LAX(サンタナ&オルティーズ)やヤングバックスもと、インナーサークルとエリート軍の大乱闘というPPV大会の煽りで番組中継が終了する幕切れだ。大変良くできましたというのが掛け値なしの評価だろうか。


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’19年11月14日号新日 サウジSD-RAW-AEW-NXT ノア KnockOutRiseラウェイ 坂口杏里