[ファイトクラブ]記者座談会:杉浦が初代ナショナル王者に。後楽園大会で藤田、桜庭と防衛戦?

[週刊ファイト11月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼記者座談会
 杉浦が初代ナショナル王者に。後楽園大会で藤田、桜庭と防衛戦?
・そこで最重要課題となるのが後楽園大会の集客だが・・・
・丸藤は“負けブック”を嫌がらない?
・王座新設はノアの経営基盤となる後楽園大会へのテコ入れですよ
・新日出身の武田社長は、新日プロとの差別化をどんどん図っていく


 先の11・2両国で部分的ながらリニューアルされたプロレスリング・ノア。観客の反応は予想された以上に良く、団体として息を吹き返した印象を与えた。とは言え、本格的な再建への第一歩を踏み出したに過ぎない。そこで最重要課題となるのが後楽園大会の集客だが・・・。

(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)

A 皆さんご存じの通り、一昨年まで新日G1の両国3連戦というのは当たり前だった。しかし、3団体のビッグマッチが3日連続で国技館で行われたのは今回が初めてでしょ?

B 11月の土・日・祝日に絞って予約を入れたら3団体ともその日しか取れなかったのでは? 少なくとも相乗効果を狙ったためではないと思います。やはり、ある程度は共食いになりますから。

C チケットを買って3団体の試合を観たファンは50人いないでしょう。逆に1団体のみの開催なら実券で200~300枚くらい違っていたはず。

A では、今回の興行戦争で最も人気の高かった大会は?

C 特にプロレス興行の場合、入場者と興行収入が比例しないケースが多いので判断が難しい。ただ1番のバロメーターとなる実券の数は大差なかったと見ています。

B インディー団体の1万人規模の興行ではスポンサー筋に流される招待券の数が実券を上回ることもあるのでCさんがおっしゃったように主催者発表の観客数で決めつけることはできません。ただ、個人的に1番良かった興行はノアの11・2両国。

A 具体的には?

B やはりビッグマッチに欠かせない華やかさと言うか、ノアとしては久々にメジャー感のある大会だった。タイトルマッチの特別立会人として小橋や長州が登場すると会場の雰囲気がガラリと変わったし、清宮vs.拳王、杉浦vs.M・エルガンの選手権戦にそれなりの重みが出ていました。あと、グレート・ムタは会場が大きければ大きいほど映えるレスラーであることを再認識しましたね。

C G・ムタとして丸藤と対戦したのは大正解。武藤vs.丸藤ならテクニック主体の試合を作らなければならないでしょ? そういう試合スタイルは武藤にはもう無理だし、丸藤の持ち味まで殺してしまう、でも、まァムタはよく頑張ったと思います。あの試合を作ったのはノアのマッチメーカーじゃなく武藤自身のはず。

A 丸藤は“負けブック”を嫌がらない?

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