2日の両国国技館大会に向けて、1日にノアが都内・ホテルメトロポリタンエドモントにて前日会見をファン公開で開催した。
チケット売れ行きについて事前に主催者が言及することはあまりないが、この日のノア武田有弘社長は「現状の券売率は70%です。あと30%埋めて、初めて成功と言えると思います」とストレートに発言。すべてオープンにしたうえで業界やファンと真っ向勝負する姿勢を表明してみせた。一方で、細かな登壇者のアクションが気になる様子で、選手の動きや着席のタイミング、質問時間の切り上げなどに社長自らサインを出す。
大会メインは、王者・清宮海斗に拳王が挑む。清宮は10・22浜松大会以降は沈黙していたが、無事に姿を現してみせた。浜松大会における拳王のダイビング・フットスタンプで首を負傷していたものの「今はもう大丈夫です。100%治ってます」と完治を報告する。そのうえで「みなさんの前に出てくる時は、心身ともに自分が本当に100%の状態でないと出たくなかった。首の怪我も俺は光の速さで直して、ここまでやってきました。両国大会、俺が光になって、必ずベルトを防衛して、みんなと一緒に新しい景色を見たいと思います」とした。
拳王は「今の日本のプロレス界、いや世界のプロレス界で、フットスタンプ一発で、あれだけ話題を持っていけるヤツいるか?」と言い切る。「もう一度“プロのフットスタンプ”でお前を倒してやるからな」と勝利を宣言した。
あらかじめ予告されていたのは、メイン出場の両者コメントと各タイトル戦の調印式だった。ところが蓋を開けると、ほとんどの出場選手である21選手が登壇した。口では対戦相手と対立し合った発言も多々あったが、団体が一丸となって大会へと向かっていく意思がいやがおうにも充満する。
清宮と拳王の“技を巡るやりとり”といい、出場選手一丸の会見といい、懐かしくもあり新しくもあるノアの構えに期待感が高まる会見となった。メディアを巻き込んだノアの上昇気流は、ギリギリまでチケットを動かしそう。当日券は14時からの発売となる。
■ プロレスリング・ノア NOAH the BEST 2019~美学のある闘い~
日時:11月2日(土)17:00
開場:東京・両国国技館
<第1試合>
岡田欣也
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
KAZMA SAKAMOTO
(1/30)
熊野準
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ
<第2試合 NOAH the CLASSIC>
井上雅央
齋藤彰俊
(1/30)
百田光雄
本田多聞
※レフェリー:マイティ井上
<第3試合>
NOSAWA論外
大原はじめ
桜庭和志
(1/30)
宮脇純太
Hi69
西村修
<第4試合>
スペル・クレイジー
田中稔
望月成晃
(1/30)
クリス・リッジウェイ
小峠篤司
エディ・エドワーズ
<第5試合>
藤田和之
(1/30)
谷口周平
<第6試合 GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者]
タダスケ
原田大輔
(1/60)
鈴木鼓太郎
小川良成
[第32代選手権者]
※小川&鼓太郎組6度目の防衛戦
–休 憩(15分間)–
<第7試合 GHCジュニア・ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
YO-HEY
(1/60)
HAYATA
[第40代選手権者]
※HAYATA2度目の防衛戦
<第8試合 GHCタッグ選手権試合>
[挑戦者]
稲村愛輝
マサ北宮
(1/60)
潮崎豪
中嶋勝彦
[第51代選手権者]
※中嶋&潮崎組3度目の防衛戦
<第9試合>
グレート・ムタ
(1/無)
丸藤正道
<第10試合 GHCナショナル選手権初代王者決定戦>
マイケル・エルガン
(1/60)
杉浦貴
※勝者が初代選手権者に認定される
※特別立会人:長州力
<第11試合 GHCヘビー級選手権試合>
[挑戦者/N-1 VICTORY 2019優勝者]
拳王
(1/60)
清宮海斗
[第32代選手権者]
※清宮6度目の防衛戦
※特別立会人:小橋建太
※勝者には新チャンピオンベルト贈呈
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