4・20 REBELS.26全カード! 町田光インタビュー

町田光インタビュー
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取材日:2013年4月中旬
聞き手:株式会社Def Fellow

――4月20日の一戦に向けてのヤスユキ選手インタビュー(※1)、お読みになられましたか?

はい、もちろん。

――哲学的な謎かけも含まれた難解な部分もありますが、ヤスユキ選手は「町田選手は全部解ると信じています」「この試合でお互いが何をすべきか承知のはずです」と全幅の信頼を寄せ、「彼ならば僕を倒してくれるんじゃないかって」「それだけのものを町田光は持っています」とまで言われています。

僕なりの理解はしています。ヤスユキ選手の想いは全身で受け止めます。ですが、僕のできることはひとつ。「120パーセントの力を出し切り勝利すること」のみです。

――この試合、昨今乱発されがちなタイトルマッチでもなく、大きな賞金がかかっているわけでもない純粋な闘い、だからこそ「決闘(英語:duel)」と呼ぶべき、REBELS史上類を見ないものになっています。

はい、まさに決闘。それ以外に形容する言葉が見つかりません。

――ヤスユキ選手は、競技として勝利至上主義は絶対としながらも、自身の格闘技における感動の原点、90年代の三沢光晴×小橋健太をキックで再現しようと望んでいます。

解ります。僕もプロレスが格闘技への感動や欲求の原点です(※2)。お客さんも自分も震えるような感動を覚える、記録よりも記憶に残る闘いをしたいと常に思っています。しかし、この決闘、僕はそれらを最優先にはしません。「勝つ!」それだけ。他は二の次です。

――なるほど……この試合、昨年末に突如としてヤスユキ選手から挑まれた(※3)ものでした。町田選手は、この試合、ほぼ即答で了承しながら、前哨戦となった3月16日のチョ・ジェファン戦の後のマイクで「僕もヤスユキ選手に挑戦したいと思います」と逆挑戦の表明をされていました。

ちょっとキョドってしまい、野次られて、笑われてしまいました(笑)。

――「挑戦されているのは町田選手の方なのに」という感じですね。

けど、あれが僕の素直な気持ちでもあります。

――ヤスユキ選手に挑戦?

僕は、強い奴とやりたい。まずはムエタイとか関係なく日本一になりたい。ヤスユキ選手は梅野源治選手と並んで日本一クラスだと確信しています。

――我こそ日本最強と証明したい?

いや、60kgで自分はまだ最強ではないです。

――もっと強い選手がいると?

それも分からない。だから試したい。証明したい。ヤスユキ選手に勝てば、僕が日本一クラスだと皆に思ってもらえるでしょう。それにこの決闘で自分がどのくらいものか知れることにワクワクしています。

――ヤスユキ選手をそういう目で見られていましたか。

初めてREBELSで試合をしたのが昨年の4月14日、梅原ユウジ戦でした。その試合の前、1月27日のディファ有明でも「日本最強説(※4)」と紹介されて、その時の僕よりもずっと注目されて、評価も高かったでしょう。正直「俺の方が絶対強い」「気に食わない」と思ってました。

――普段は寡黙な町田選手がそんなに激しい感情を持たれていたとは意外です。

それが試合を見てるうちに変わってきました。「この人は本当に強い」って。

――それはどの試合を見て?

駿太戦とSHIGERU戦。1番はSHIGERU戦です。

――今年1月26日、ディファ有明、ヤスユキ選手が町田戦の希望を表明した上でのメインイベントでした。

その前に僕の試合も終わっていた(ヒロ・アラン・ヤマニワ戦)ので、生でじっくり見させていただきました。

――ヤスユキ選手も自信のベストバウトの一角に入れているSHIGERU戦の解説をお願いします。

僕は、駿太選手の名勝負となった激勝も、山本真弘選手と引き分けた(※5)中村敏射選手に計算づくのポイント勝ちをしてのけたのもよく知りながら、それでもSHIGERU選手が勝つと読んでいました。

――それだけSHIGERU選手の実力評価が高かった?

はい、梅野選手にも勝ちかねない日本最強候補、近い将来やらなくてはならない相手だと意識していました。

――ユナニマスデシジョン(判定3-0)でヤスユキ選手が勝利するも49-48、50-48、49-48と1ポイント差が2名、2ポイント差が1名の接戦でした。

そのポイントに見えない部分で、僕は第1ラウンドから最終回(5R)までヤスユキ選手が制しているように見えました。

――「制する」とは「ペースを握る」「イニシアティブを取る」といったニュアンスですか?

SHIGERU選手の運動量は凄いです。けど、あの試合に限っては、ヤスユキ選手に動かされているように見えました。

――なるほど。

SHIGERU選手は、怪物的なフィジカル先行型として鍛え抜いた筋肉と心肺機能で勝負する「剛(ゴウ)」のタイプだと思います。それに対してヤスユキ選手は「柔(ジュウ)」。常にリラックスしていて攻撃もディフェンスも脱力しきっています。

――「脱力」ですか。

この脱力こそが僕の目指している達人になる為のテーマのひとつです。これが高い次元でできるからこそ、スタミナも切れないどころか尻上がりに動きが良くなっていく。それを完遂するには、身心ともに剛とはまた別種の強靭さが必要でしょう。根気と継続が必要な練習。それをヤスユキ選手は長年やり通しているし、攻防において脱力を維持する途方もない集中力、心のスタミナもあります。

――まるで町田選手ご自身の理想像を語っているようにも聞こえます。

そういう部分は確かにあります。けど、スタート地点も方法も別種です。

――スタート地点や方法が別種?

僕は、これまでずっと「剛」を追及していました。SHIGERU選手と色や形は異なるでしょうが、ベクトルは同じです。

――すると、ヤスユキ戦、『北斗の拳』のラオウとトキ(※6)のような剛×柔になる?

いえ、僕も筋力に頼る動きから脱力を意識して試合をするように最近ようやくなってきましたので剛から柔に変化しつつあります。

――昨年10月20日の不可思戦は5回戦フルラウンド終始ラッシュをかけていたイメージで、異常なまでの心身の剛的強さを見せつけての大勝だった思います。そこから真逆のスタイルに思える脱力ができるようになってきた「最近」とはいつ頃から?

アラン戦で少し感触をつかんで、前回のチョ戦でいける確信が持てました。

――すると本当にごく近日の開眼?

そうですね。もうひとつ関連して大きく変わったのが「殺意」を抱くのを止めたこと。

――えっ、昨年はどの試合も「殺しにいきます」と口に出されていたし、実際、2度目の不可思戦など尋常ではない殺気を振り撒いていました。

殺意をもった攻撃では相手を倒せないと解りましたので。

――ヤスユキ選手並みに謎めいたことを。

「どうしたら強くなれるか?」を常に考え「どうしたら勝てるか?」に集中して「どうしたら倒せるのか?」を研究してきました。すると僕の場合、その答えに行きついたんです。

――キラーインスティンクト(殺傷本能)は、格闘技において非常に大切な要素であるように思われます。

そうかもしれません。僕は昨年、それで連敗脱出からREBELS王座獲得までの結果を得ることができました。その一方でKOできないことに悩んでもいて。

――昨年12月23日、イノベーション新宿興行メイン、それまで9戦9勝“無敗のホープ”竜誠選手を終始圧倒して4ラウンドTKO勝ちしています。その後は、アラン戦、チョ戦にKO勝利で3連続KOの6連勝中と絶好調に見えます。

竜誠戦が「倒せない試合」の典型です。全てを見切っているのにスタンディングダウンのレフェリーストップ、スリーノックダウンしか奪えない。

――それもKO勝利に違いはありません。

駄目です。そこで考えての脱力。アラン戦では慌てることなく対処して心ごと折るように「ガルーダ・ニー(※7)」で倒せましたし、チョ戦は、まだ若い経験の少ない相手でしたがリラックスして倒せました。

――アラン選手もチョ選手も町田選手の強さと迫力に明らかに怯んでいましたが、あれこそ殺気のオーラで心を貫かれたのでは?

そうかもしれませんが、僕がまったく「殺そう」と思っていません。

――では何を頭に置いて闘ったのでしょう?

無心。

――悟りの境地のようです。

闘うにあたって「感情っていらない」と思うようになりました。すると途端に相手の実力はともかく何かピンとくる動きができました。

――町田選手の人気は急上昇中ですが、実力評価も私が知る限り選手関係者からかなりの高評価を得ています。それは主に不可思戦のタイトルマッチにおける殺気満点の迫力と説得力によるところが大きいようです。あの殺気こそが町田選手最大の武器ではないかとさえ思いますし、ヤスユキ選手もそこに惚れた部分もあるようです。

あの試合、最大の決意を込めました。「勝たなければこの先の人生はない」って。殺す気でしたが「死んでもいい」とも。

――それを聞けば納得の試合です。

夢中過ぎて内容を覚えていません。自分が攻めているのか打たれているのかさえも。スタミナがまだあるのか、切れかかっているのかも分からない。苦しくはありませんでした。というより苦しさも感じられなくなっていたかも。

――そこまでの集中力って……。

最終ラウンドのゴングが鳴って我がコーナーを見ると、仲間たちが皆「勝った!」とガッツポーズしてるんです。けど、勝ってる気が全然しなくて「延長あるから!」とセコンドに言いました。

――REBELSのタイトルマッチ5回戦は王座決定戦でも延長戦はありません(※8)。

知っていたはずなんですけれど、それくらい訳分からくなってました(笑)。

――そこまで集中できるのは、最早“コンセントレーションの天才”と言えるレベルです。得難い武器と言えるのではないでしょうか?

そうかもしれませんが自分的にまだまだです。あのタイトルマッチに全てを懸けていましたけど、その根底には「REBELSはどうせ不可思選手を売り出したいんだ」というひがみやマイナス感情もありました。

――昨年のREBELS初登場、4月14日の不可思戦(結果は判定ドロー)が決まってからのインタビューで「REBELSのお抱えである不可思選手の噛ませ犬だと自覚しています(※9)」と言われていました。それから二人が評価を上げてトーナメントを勝ち上がり決勝戦の王座決定戦、半年後の再戦でもまだ同じようなことを思われていた?

REBELSが僕に最高のプロモーションをしていただいているのは重々解っています。それでも僕の“イケてない”というか黒い感情は確かにあるし、それを殺意の材料にした部分はあります。

――なるほど……REBELS 65kg戦線で中心的活躍をしているUMA選手は、町田選手と同じく初参戦のREBELS興行でMA日本ウェルター級王者(当時)の中澤純選手を衝撃的な飛びヒザ蹴り1発で失神させて1ラウンドKO勝ちの金星をつかみました。その時のマイクでも「噛ませ犬の意地」といった発言をしています。ですが、REBELSはそのスター性と実力を高評価し、その後すぐの6月9日、群馬興行のメインで健太戦というビッグチャンスを提供し、“佐藤嘉洋を破った男”健太選手と大激戦の接戦を闘い抜き、判定惜敗したものの更にREBELS内での評価を上げて今があります。

UMA選手、いいですよね。ああいう新しい動きをする選手の試合は勉強になります。DVDで見た中村広輝戦は二人とも凄かったです。

――確かに昨年の不可思選手は、1月27日にベストKO賞、4月14日にベストファイト賞、7月21日にMVPと凄まじい勢いで昇っていたし、モデルもこなすルックスの良さも相まって、アイドルスター候補選手としてREBELSも推してはいます。しかし、そこでがっちりと勝ち切り、独特の魅力が無限に溢れてくる町田選手は、今やREBELSの顔となっています。それでもネガティブな部分は持たれていましたか?

もちろん、REBELSさんのそういった最高の部分を重々知りながら、一方でひねくれてもいる。そういった内面に渦巻く想いを殺気で塗りつぶして力にしました。

――しかし、そこから変わろうとしておられる?

ヤスユキ選手がこの試合を「巌流島の決闘(※10)」に例えられましたが、そこから宮本武蔵に興味を持って『バガボンド(※11)』を読み始めたんです。そこで二度目の宝蔵院胤舜(※12)との決闘の際、武蔵がまさに無心の境地で打ち勝つ部分に共感できたというか「これだ!」と沁み入るところがありました。

――なるほど、宮本武蔵と自分を重ね合わせて変化していくあたり、達人を目指す町田選手らしいです。

変化と言えば聞こえは悪くないですけど、これを「コロコロ節操無く変わる」とか「迷走してる」ように捉えられたら心外です。変化……いや、進化。少しずつ考えて動いて進化して今がある。

――まさに『バガボンド』の中で「“殺気の塊”荒武者の武蔵」から「史上最強の武芸者」に成長していく過程のようです。居合パンチャー“侍”町田光の面目躍如といったところでしょうか?

偉そうに語ってますが、本当は時代物苦手なんです……。

――えっ、入場の際には伊達な着流しを腰履きして、リングイン前に一刀両断のパフォーマンスが定番となっている侍キャラが?

小説とかマンガとか割と読む方なんですけど、どうも歴史が苦手で。『バガボンド』もつい数日前から読み始めたばっかりですし、橋本師範(橋本道場の橋本敏彦会長)からよく薦められる吉川英治『宮本武蔵』もドラマや映画も見たことないんですよ(笑)。

――宮本武蔵をよく知らない侍……。

っていうか、僕、いつの間に侍になっちゃんですかね?(惑)

――えっ、だって抜刀術の居合道を模した“居合パンチャー”ですよ?

あの居合は、概念を覆した新しい動きを考えているうちに編み出した動きに名前をつけただけで、居合抜きとかやったことも本物を見たこともないですし、本格的な居合の方からは怒られそうな「なんちゃって」なんですよ(笑)。

――ですが、あの髑髏柄が渋いガウン替わりの着流し……。

道場の少年部、安本晴翔のご両親からおまかせで作っていただいたもので(汗)。

――リングイン前のパフォーマンスは?

プロレスラーで総合格闘家のミノワマンさんのPRIDEでの入場時を自分なりに“居合いパンチャー”らしくアレンジしてみたんです(汗)。

――REBELSサポーターのアーティスト、asyura 3rd(アシュラサード)さんに作っていただいたオリジナル入場曲は、AメロからBメロのつなぎに刀のシャキーンという音が入って、三味線の旋律が格好良い作品で侍テイスト全開です。

あの曲はテンション上がります。最高です! 僕が曲のコンセプトを訊かれてお願いしたのは「刀」「和風」「カリスマ性」の3つです。

――試合インターバル中に正座したり、首相撲で崩した際、慇懃にお辞儀するとか、極端にディフォルメされた礼節の正しさも侍過ぎます。

あれは姿勢を真っ直ぐに正すことが本当に呼吸を整えて良い身体の使い方を作ることから実践しているということでして……(汗)。

――最近、Twitter上や「REBELS TV」などでちょいちょい下ネタを放り込んでくることから“エロ侍”と日菜太選手に命名されたりもしていますが。

あれはあれで気に入っております。

――わかりました! お辞儀のどこか違和感のあるぎこちなさや不思議に浮いた感は、外国人が日本文化を微妙に勘違いして真似している「侍」ならぬ「サムラーイ」に類似しているからで、侍に疎い町田選手だからこその特殊な産物だったのでは?

サムラーイ……(笑)。

――町田選手の居合パンチやサムライキャラは、きっと世界的にウケるでしょうし、町田選手自身、海外進出を熱烈に望まれています。その点、セリエAで活躍するサッカーの長友佑都選手の「お辞儀パフォーマンス」に通じる良さがあると思います。

そう言っていただくと心強いです(笑)。それにしてもホントに薄っぺらいな……。

――偶然かもしれませんが「薄っぺらい」は、ヤスユキ選手も自分を揶揄する時によく使う言葉です。

ヤスユキ選手のように確かな自分があっての謙遜的「薄っぺらい」じゃなくて、僕、本当に薄っぺらい……。

――ヤスユキ選手も自身のことを“イケてない(※13)”と認められていましたが。

ヤスユキ選手は、理想の“イケてない”です。

――理想の?

流行に流されずに強く自分を持っている“イケてない”は、人それぞれの“イケてない”の中でも素晴らしい“イケてない”です。

――???……ヤスユキ選手の禅問答のような哲学的難解さとはまた別種に複雑な話になってきました。

ヤスユキ選手は“イケてない”ことにコンプレックスは持っていないと思うんです。僕は違います。“イケている”世界にすり寄ったりもしてみたりしつつ挫折を繰り返したり……。

――そんな……では、夏に海、冬にスノボー、クラブで「うえ~い!」(※14)は?

それはハチマキ選手が言っていることで、僕は海にも行くし、スノボーだってしてみたい、クラブで「うえ~い!」にも少しは憧れもある……“イケてない”と言うより、もうダメ人間なんです!

――だ、ダメ人間と言えば“鶯谷LOVE ”間宮弘之Dropout会長(ヤスユキ選手が所属)も自称する蔑称でもあります。

いや、あの二人、心の強い誇り高き“イケてない”です。何物にも流されない信念がある。“イケてる”というよりカッコいいです。憧れます!

――……。

僕は“イケてない”自分が嫌でそこから逃げようとして、それでも「逃げちゃダメだ」って……。

――まるで『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ(※15)です。

ああ、僕には宮本武蔵よりシンジの方がしっくりきます。

――ヤスユキ選手が「巌流島の決闘」と表現するから宮本武蔵×佐々木小次郎かと思いきやアントニオ猪木×マサ斎藤だと言うし、町田選手は“居合パンチャー”だけに武蔵リスペクトかと思いきや碇シンジだって、二人ともどれだけかわすのですか!?

シンジには、かなりシンパシーありますから。武蔵にも少し持てるようになりましたけど、『バガボンド』もまだ既刊を全部読めていないし、武蔵ビギナー甚だしくて。

――シンジにはどんなシンパシーが?

エヴァのパイロットって人類の救世主的な一面があっても中学のクラス内ではいるんだかいないんだか分からないような透明な存在の「どうでもいい人」。僕にはエヴァに乗るほどの能力はまだありませんが、キック界をなんとかしたい。でも、透明人間でどうでもいい存在だった過去は消せないです。

――そのコンプレックスを正面から見据え、受け入れ、力にしている時点で非常に“イケてる”ような気がするのですが。だからこそヤスユキ選手が「闘いたい」と願ったのかも。

「ヤスユキ選手が僕との試合を望んでいる」って聞いた時、中学高校で透明人間だった僕に他のクラスのすごく綺麗で、けど自分にとっては高嶺の花だった女の子にいきなり「つきあってください」ってコクられたような感覚です。

――町田選手の心持ちを表す最良の例えに思えます。

正直「何でだ?」「何なんだ?」って混乱しました。けど、すぐにこの試合、いや決闘の意味が自分なりに理解できました。今は楽しみしかありません。「あんな強い男と闘えるんだ」って。

――これまで「決闘」と呼びたくなるビッグマッチは数あれど、この試合が特殊に思えるは、双方にはっきりと尊敬の念があり、惹かれあっていること。本来、ライバルとはそういうものかもしれませんが、その純度が極端に高い点です。

武蔵と小次郎だってきっと憎み合ってなんかいないですもんね。

――ヤスユキ選手とのインタビュー取材でもそういう話になりました。

“殺”と“殺”じゃない……なんだろ……不可思戦のタイトルマッチは“輝”と“殺”だったように思います……うーん……。

――……。

そう、ヤスユキ選手はSHIGERU戦で「二人で家を建てるような」と言われていましたよね。僕もこの試合は、2人の格闘家が創る最高の作品になってほしいと思います。

――このインタビューの冒頭で「120パーセントの力を出し切り勝利すること」のみができることだと言われていました。

はい、それが僕の表現方法です。“殺し”にもいかないし「殺し合い」も望みません。ただ、僕は“死ぬ気”で闘います。

――無心で死中に活を求める?

そんな僕にヤスユキ君がどう出るか? そこで生み出される芸術……そう言えば「格闘技」って英語で「Martial Arts」とも訳されますよね? 「Arts」やはり芸術なんです。

――ムエタイにも「シンラパムエタイ(タイ語:ムエタイの芸術)」というタイ国民が誇る標語があります。

僕らは闘いで芸術を表現する……ファイティングアーティストになれたら最高です。

――全身全霊で闘う芸術を表現する?

全部出します!

――必殺技も。

当然です。今まで披露されたことのないものだって、チャンスがあれば出し惜しみしません。

――REBELSのリングで飛びだしてきたのは「居合パンチ(※16)」「居合キック(※17)」「斬鉄剣(※18)」「華炎(※19)」「紫炎(※20)」「天上天下(※21)」「ガルーダ・ニー」の7種です。

もっとあります。

――例えば?

名前のあるものもあれば、ないものもあります。ちょっとここで必殺技についてなんですけど、本当は僕、必殺技だなんて思っていません。

――!?

僕にとっては、ジャブや前蹴りと同じ普通な技のひとつです。

――しかし、居合パンチの構えなど両手を上げてガードをする基本の構えの真逆で、あまりにも奇抜な動きです。

キックボクシングはまだ完成されていないと僕は思っています。自由度の高い競技ですから、まだ見たことも想像したこともない動きだって有効なのか分からない。その可能性を追及したい。そうして誕生したのが居合パンチや数々の必殺技です。

――ともするとコミカルささえ漂う町田選手の必殺技は、それでKOしたこともありながら、どこかエンターテインメントとして演じている部分があるのかと思っていました。

もちろんプロですから、そういった狙いもあります。天上天下なんて技ってよりも構えですし(笑)。しかし、決して無理はしていません。

――無理はされていなくとも派手さは凄まじいです。

それが僕のスタンダードですから。

――ヤスユキ選手は「真剣の斬り合いをしよう」「記憶に残る試合を」と呼びかけています。町田選手は「全力を出す」ことでこれに応えようとしています。

色々語ってしまいましたが、最後はそれだけでいいと思ってます。人工的な物にあまり魅力は感じません。自然の美しさ、そこから生まれる奇跡を見届けていただきたいです。

――奇跡……。

足の先から指の先、髪の毛の先端に至るまで意識を漲らせます。それだけの想いがあれば、きっと。

――まるで孫悟空を手の平に乗せたお釈迦様にように相手の動きを把握する感があるヤスユキ選手が予測もできないミラクルが?

驚かせます。ヤスユキ選手も観客も皆。

――捕えどころのないヤスユキ選手のアンタッチャブルな防御能力は国内最高峰のレベルです。SHIGERU選手は「まるで闘牛士」と表現していました。

僕は攻防(攻撃と防御)を別々に考えていません。防ぐことが攻撃、攻めることがディフェンス。僕の心技体がひとつになった時、ヤスユキ選手でも防ぎきれない何かが発動します。

――ヤスユキ選手のインタビューも大変興味深いものでしたが、町田選手との話を合わせると「1+1=2」以上のプラスアルファな期待感が膨らみます。

昨年のREBELSタイトルマッチは、人生を変えた重要な試合でしたが、そこから昇華して更に大きなターニングポイントとなります。

――ヤスユキ選手は、この試合「僕が一番楽しみ」と言っています。

負けません。僕はこの決闘で真っ白な灰になるまで燃え尽きます。

――完全燃焼してしまったのなら矢吹ジョー(※22)のように選手生命が終わってしまいませんか?

かもしれません。だからこその「死んでもいい」決意です。けど、不死鳥は自ら火炎に飛びこんで灰の中から転生すると言いますよね? 進化転生……“ムエタイ都市伝説”ヤスユキに勝利して“居合伝説”が始まります!

※1 ヤスユキ選手インタビュー 参照(ヤスユキインタビュー):http://blog.livedoor.jp/rebels_muaythai/archives/51937109.html

※2 プロレスが格闘技への感動や欲求の原点です 町田もハヤブサに憧れ、中卒で(ハヤブサの所属する)FMWに入門しようと考えていたほどのプロレスファンだった。

※3 ヤスユキ選手から挑まれた 今年1月26日のSHIGERU戦の前にヤスユキは、町田戦への熱烈希望を間宮会長を通じてREBELSマッチメイカーに伝え、それを山口元気REBELS代表は聞くなり大賛成。橋本敏彦会長兼イノベーション理事長(当時)と町田も即断でこれを受け「SHIGERU戦に勝利したのなら決定」という流れが出来上がっていた。ちなみにSHIGERUが勝てば、町田のREBELS 60kg級王座の初防衛戦としてSHIGERU戦がオファーされる計画もあった。

※4 日本最強説 外部団体と交流のほとんどなかったNKBでエース格だったヤスユキは、一部マニアから「日本最強ではないか?」との噂が立っており、DropoutがNKBを脱退しREBELS参戦が決まった2014年1月26日、ディファ有明興行リング上で挨拶をする際、“日本最強説”とのキャッチコピーで紹介され「自分が一番強いことを証明します!」「秋元皓貴、梅野源治よりも僕が強い!」と力強くマイクアピールした。そから少しずつ実力証明されるも未だに底の見えないミステリアスな様子から“ムエタイ都市伝説(eFight!の安村発記者命名)”と呼ばれ定着するに至った。

※5 山本真弘選手と引き分けた GLORYが世界の覇権を握る以前、スーパーメジャーだったキックボクシングプロモーション「IT’S SHOWTIME」の世界61kg級王者となり、同階級世界最強の名を欲しいままにした“スピードマスター”山本真弘と“在タイ最強日本人ナックムエ”中村敏射との異次元対決が2011年4月24日にREBELS興行で実現し、5回戦フルラウンド闘い抜きドローとなった。

※6 『北斗の拳』のラオウとトキ 1983年『週刊少年ジャンプ』で連載が開始されたビカレスクヒーロー漫画『北斗の拳』の主人公、ケンシロウの義兄であるラオウとトキは、実の兄弟でもありながらラオウが剛、トキが柔の対極的の特徴を持ち、同作品で最大級の名勝負を繰り広げた。

※7 ガルーダ・ニー 町田光の十大必殺技のひとつ。翼を広げた猛禽類が突進するようなイメージで鋭く繰り出される飛行距離の長い飛び膝蹴り。タイの神鳥「ガルーダ」より命名。

※8 王座決定戦でも延長戦はありません REBELSルールのタイトルマッチは、当初、3分3回戦に無限延長ラウンドがつく形だったが、2013年中頃から3分5回戦の延長戦なしと改正された。王座決定戦でドローだった場合、王座は主催者預かりとなる。

※9 噛ませ犬だと自覚しています 参照(町田光インタビュー冒頭):http://blog.livedoor.jp/rebels_muaythai/archives/51889637.html

※10 巌流島の決闘 “剣聖”宮本武蔵と“天才”佐々木小次郎が、17世紀初頭、関門海峡の下関から400,mに位置する小島で決闘を行い、武蔵が打ち勝って小次郎を撲殺したとされる。吉川英治の小説『宮本武蔵』で有名なったことにより日本で最も有名な決闘となったが、史実的には諸説あるものの武蔵の強さは揺るがない。

※11 バガボンド 『週刊モーニング』に1998年から連載開始され現在も続く井上雄彦作の国民的人気劇画。吉川英治の『宮本武蔵』を原作としているが、相当なアレンジが加えられて別種の魅力を放っている。バガボンドの武蔵は、武骨な荒れくれ者から達人へと成長し流転を繰り返している。

※12 宝蔵院胤舜 ほうぞういん・いんしゅん。前述の劇画『バガボンド』で武蔵のライバルとなる槍術の天才的僧兵。天真爛漫で才気に溢れ、一度は武蔵に完勝している。

※13 イケてない 昨年、REBELS内で独特なタレント性を発露した町田とハチマキが自身を一言で表した言葉。言いだしっぺは町田で、同種の選手を集めて「IKG48(イケてない格闘家グループ48)」の結成を目論んだ。TwitterやFacebookを中心にネット上で妙に認知が進み、新人選手の小林丈晃はプロデビュー前からIKG48入りを熱望するといった事態にまで発展している。

※14 夏に海、冬にスノボー、クラブで「うえ~い!」 ハチマキが人を“イケてる”か“イケてない”かを判断する際に発する質問。正確には「夏は海に行きますか?」「冬はスノボーですか?」「クラブに行きますか?」「合コンや飲み会で『うえ~い!』と乾杯をしますか?」の4点セット。“チャラツヨ”加藤竜二は全問イエスの完全なる“イケてる”男。

※15 『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ 人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公、イカリ・シンジは、汎用人型兵器、エヴァンゲリオン初号機の操縦者、特殊な才能を持つサード・チルドレンの14歳。人類の救世主的存在だが、思春期の少年特有の迷いや弱さを執拗に強調されている。

※16 居合パンチ 町田光の代名詞となっている必殺技。見えない刀に手をかけるようなポーズから強烈な左フックを打ちこむのがスタンダード。それがジャブとなる、または左ボディーフックとなるパターン三種類で「三光」と呼ぶ。

※17 居合キック 居合ポーズから打ちこまれるミドルキックの強打。

※18 斬鉄剣 刀を振り回すようなポーズから繰り出される攻撃。

※19 華炎 居合パンチの左フックを空振らせて右のバックハンドブローにつなぐコンビネーション。

※20 紫炎 大きく独特の軌道を描く独特な後ろ回し蹴り。居合ポーズから放たれる場合もあった(ヒロ・アラン・ヤマニワ戦)。2013年4月14日の不可思との初戦では、これにより鼓膜を破るダメージを与えている。

※21 天上天下 左右のグラブを大きく上下に構える異様なポーズ。空手道の型に同名の構えがあるが、町田の場合、ここから突拍子もない大技が繰り出されるキックバージョンとなっている。

※22 矢吹ジョー 日本マンガ史に残る大名作『あしたのジョー』の主人公、矢吹ジョーは、最後の試合となった無敵の世界王者、ホセ・メンドーサと15ラウンドの死闘を闘い抜き、真っ白に燃え尽き、至福の表情でコーナーの椅子でたたずむまま、永遠に読者の記憶に残った。1970年前後の作品だが、町田がボクシングを始めるきっかけとなり、人生を変えた重要な作品でもある。

町田光のプロフィール

リングネーム(英語):町田 光(Hikaru Machida)
所属:橋本道場/Japan Kickboxing Innovation)
生年月日:1987年7月23日
出身地:東京都青梅市
身長:170cm
戦型:オーソドックス
得意技:居合パンチ
血液型:O
デビュー年月日:2007年10月21日
戦績:31戦21勝(8KO)7敗3分
ステータス:REBELS 60kg級王者、元MA日本スーパーフェザー級王者、元WPMF日本スーパーフェザー級王者
キャッチコピー:居合パンチャー

公式ブログ:http://ameblo.jp/19891119m/
facebookアカウント:100004105426341
Twitterアカウント:@pipipi1987

最近の試合:
2014年03月16日 チョ・ジェファン(韓国) ◎1RKO勝ち
2014年01月26日 ヒロ・アラン・ヤマニワ(ブラジル) ◎2RKO勝ち
2013年12月23日 竜誠(ダイケンジム) ◎4RTKO勝ち
2013年10月20日 不可思(The Body Box) ○判定勝ち
2013年07月21日 皇治(SFKキックボクシングジム) ○判定勝ち
2013年05月26日 藤牧孝仁(はまっこムエタイジム) ○判定勝ち 
2013年04月14日 不可思(The Body Box) △判定ドロー
2013年01月27日 狂平(武勇会) ×4RKO負け
2012年11月11日 RIOT(真樹ジムオキナワ) ×4RTKO負け
2012年09月22日 中須賀芳徳(OGUNI-GYM) ×判定負け
2012年07月15日 カノンスック・ウィラサクレック(タイ) △判定ドロー
2012年05月06日 木村天鮮(レグルス池袋) ◎3RKO勝ち
2012年02月18日 宮越慶二郎(拳粋会) △判定ドロー
2011年09月25日 岩井伸洋(OGUNI-GYM) ○判定勝ち
2011年07月18日 デンサイアム・ルークプラバーツ(タイ) ×判定負け
2011年05月08日 RIOT(真樹ジムオキナワ) ◎1RKO勝ち
2011年02月27日 佐藤 琉(JMC横浜) ◎5RTKO勝ち
2010年11月14日 KING皇兵(SFKキックボクシングジム) ○判定勝ち
2010年09月23日 青津潤平(NPO JEFA) ○判定勝ち
2010年08月15日 藤澤大樹(HOSOKAWAジム) ○判定勝ち
2010年05月30日 高橋幸光(はまっこムエタイジム) ○判定勝ち

【2014年3月16日現在】

■ ジェイアクア presents REBELS.26 ~the duel~
日時:4月20日(日) 開場・12:30  REBELS TV 特別編上映・13:00  第1部開始・13:30  第2部開始・15:00  第3部開始・17:00
会場:東京・ディファ有明

第3部

<第17試合 メインイベント REBELSルール 60kg級 3分5R>
町田 光(橋本道場/REBELS 60kg級王者)
vs.
ヤスユキ(Dropout/REBELS-MUAYTHAIスーパーフェザー級王者)

<第16試合 REBELS-MUAYTHAIルール ウェルター級 3分5R>
板倉直人(スクランブル渋谷/REBELS-MUAYTHAIウェルター級王者)
vs.
シティサック・ソー・ソムポン(タイ/元タイ東北部スーパーライト級王者)

<第15試合 REBELS-MUAYTHAIルール 68kg契約 3分5R>
T-98(クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本ウェルター級王者、REBELS-MUAYTHAI 1位)
vs.
パーカーオ・クランセーンマーハーサーラカーム(タイ/元ラジャダムナン認定ライト級8位)

<第14試合 REBELS-MUAYTHAIルール 56kg契約 3分R>
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/J-NETWORKスーパーバンタム級王者、REBELS-MUAYTHAI 1位)
vs.
ペッマイ・エスジム(タイ/エスジム/元アウスウィンダムスタジアム認定バンタム級王者)

<第13試合 REBELSルール 52kg契約 3分3R>
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
vs.
古田恭人(はまっこムエタイジム/REBELS-MUAYTHAIフライ級3位、MA日本王者)

第2部

<第12試合 REBELSルール 65kg級 3分3R>
小宮由紀博(スクランブル渋谷/REBELS 65kg級1位、RISEスーパーライト級(65kg)2位)
vs.
中村広輝(赤雲會/REBELS 65kg級3位)

<第11試合 REBELSルール 65kg級 3分3R>
UMA(K&K BOXING GYM/REBELS 65kg級2位)
vs.
中田裕市(クロスポイント古河/REBELS 65kg級6位)

<第10試合 REBELSルール 女子51kg契約 2分3R>
いつか(新宿レフティージム/WPMF日本女子フライ級王者)
vs.
イ・イェジ(韓国/大韓プロムエタイ協会フライ級1位)

<第9試合 REBELSルール 女子51kg契約 2分3R>
松田玲奈(y-park/J-NETWORKフライ級王者)
vs.
ビョン・ボギョン(韓国/EMAムエマル/韓国女子48kg級王者、韓国散打選手権優勝)

<第8試合 REBELS-MUAYTHAIルール ウェルター級 3分3R>
喜入 衆(フォルティス渋谷/REBELS 65kg級5位、元J-NETWORKスーパーライト級王者)
vs.
藤ノ木岳(チャモアペットムエタイアカデミー)

<第7試合 REBELSルール 60kg級 3分3R>
櫻木崇浩(バンゲリングベイ・スピリット/REBELS 6位)
vs.
野上勇介(龍二ジム/REBELS 9位、2013年新人王)

<第6試合 REBELS-MUAYTHAIルール フェザー級 3分5R>
工藤政英(新宿レフティージム/REBELS-MUAYTHAI 7位)
vs.
立嶋篤史(ASSHI-PROJECT/元全日本王者)

第1部

<第5試合 REBELS-MUAYTHAIルール スーパーフェザー級 3分3R>
渡部翔太(チームドラゴン/REBELS-MUAYTHAI 6位)
vs.
HIRΦKI(Dropout/REBELS-MUAYTHAI 7位)

<第4試合 REBELS-MUAYTHAIルール フェザー級 3分3R>
立澤敦史(チャモアペットムエタイアカデミー/REBELS-MUAYTHAI 6位)
vs.
下東悠馬(クラミツムエタイジム/REBELS-MUAYTHAI 9位)

<第3試合 REBELS-MUAYTHAIルール ライト級 3分3R>
嘉村佳孝(MSJ/KOS王者)
vs.
下丈一朗(TARGET/WPMF日本6位)

<第2試合 REBELS-MUAYTHAIルール ライト級 3分3R>
良太郎(池袋BLUE DOG GYM)
vs.
並木義弘(team OJ)

<第1試合 REBELSルール 女子45kg契約 3分3R>
COMACHI(MSJ/J-GIRLSピン級5位)
vs.
宗田智美(シーザージム渋谷)

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