SmackDown三つ巴竹刀メッタ打ち!女帝アスカ、狂乱の女王シャーロット、主役ベッキー!

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 昨日のRAWを速報するに際して、”RAW is low”の見出しを使ったのだが、期せずして視聴率が近年では記録となる低さlowだった。数字ではケーブル放送の10番目。視聴者を食われる強力な要因なのは9番目のミネソタ・バイキング対シアトル・シーホークスのNFL試合とその関連ニュースが1139万人、続くRAWは219万人になり前週より4%落ち込んだ。本誌では繰り返していることだが、3時間あるRAWの場合、冒頭でなにがあるんだとニュースを追うようにのぞき見するお茶の間大衆が多く、2時限目、3時限目とだんだんチャンネルを変えられてしまう宿命があるが、セス・ロリンズの孤軍奮闘も冒頭の演説だけチラ見で終わった方もいたということだ。
 そんな情報をチェックしながら始まったSmackDownは、ラスヴェガスはUFCの本拠地T-モバイル・アリーナがぎっしり超満員に埋まっているところから。冒頭はダニエル・ブライアンの演説。前夜に続き『205 LIVE』からムスタファ・アリを投入、NEWブライアンになってから台詞に”FICKLE”(気まぐれ大衆)を多用するが、「俺はお前を認めているが大衆はお前のことなんか知らない」とやって、これはむしろ、お茶の間には馴染みのないムスタファの凄さを引き出そうとしているのがわかる。ライト層ファンも、こんな飛べる選手がいるんだと印象を残したのではなかろうか。
 そして2時間番組ということもあるが、飽きさせない台割りで、超目玉の女子戦へと番組は進行していく・・・。

■ WWE SmackDown Live
日時:12月11日(現地時間)
会場:ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ

◆NEWブライアンがAJスタイルズに王者防衛宣言

 WWE王者ダニエル・ブライアンが“ハイフライヤー”ムスタファ・アリを撃退してPPV「TLC」のWWE王座戦に向けて弾みを付けた。スマックダウンオープニングに登場したブライアンは「お前達は気まぐれだ」と観客を侮辱すると、「TLCではAJスタイルズの王者奪取の夢を砕き、試合後もWWE王者はニュー・ダニエル・ブライアンだ」と王座防衛を宣言した。
 そこへ対戦相手のアリが登場して「一体どうしたんだ。俺はあなたに憧れていたのに」とブライアンの変貌ぶりを指摘すると、ブライアンは突如平手打ちを見舞って試合がスタート。ブライアンはキックやフェイスロックで攻め立てると、アリもトペ・コンヒーロやスイング式DDTを繰り出して白熱の攻防を展開したが、アリの054(リバース450°スプラッシュ)を回避したブライアンがアリの左足をポストに叩き付けると、続けてヒールホールドでダメージを与えてタップ勝ち。さらにブライアンは試合後もアリを襲撃して顔面ストンピングとヒールホールドを決めて不敵に笑うと会場からブーイングを浴びた。

◆US王者中邑がタッグ戦でルセフに不覚

 US王者中邑真輔がサモア・ジョーをパートナーにルセフ&ジェフ・ハーディ組と対戦という、新鮮な組わせのカードが実現した。赤と黒のイメージが強いシンスケだが、SmackDownに合わせて青いジャンプスーツ姿なのも珍しい。ケツに関しては不覚を取った中邑がカウンターのマチカキックを食らってルセフに3カウントを許している。中邑は試合直前に登場したRトゥルース&カーメラのダンスブレイクで油断したジェフに背後からのハイキックで先制すると、ジョーと交代しながら攻撃してジェフを痛みつけた。優勢の中邑&ジョー組だったが、ジョーがウィスパー・イン・ザ・ウィンドを食らってルセフとの交代を許すと、中邑はルセフのクローズラインやヒールキックを食らい、さらにカットに入ったジョーもツイスト・オブ・フェイトを決められて形勢逆転。それでも隙を突いてキンシャサを狙った中邑だったが、カウンターのマチカキックで迎撃されて3カウント。不覚にもUS王者中邑がルセフにピンフォールを奪われた。

◆アスカ、王者ベッキーとシャーロットを竹刀で滅多打ち

 “明日の女帝”アスカがぶっちぎりの目玉メイン戦でシャーロット・フレアーと激突! 本誌は『レッスルマニア 34』のベストマッチ賞だと明言しているし、鷹の爪大賞2018でも繰り返した名勝負の再戦である。結末自体はシャーロットの竹刀攻撃による反則裁定となるも、最後はベッキー・リンチも竹刀を叩くは、アスカもシャーロットと王者ベッキーを竹刀で滅多打ちにする構図になり、アスカが実況席上で竹刀を持ってアピールする絵が番組エンディングだった。

 レッスルマニア34の再戦となったこの試合はSmackDown女子王者のベッキーが実況席横で見守る中、激しい攻防を繰り広げた。アスカは得意のアスカロックやオクトパスホールドで攻め立てれば、シャーロットは力尽くで打開するとフィギュア・エイトでアスカを苦しめた。しかし、これを回転して回避したアスカはシャーロットのスピアーをコードブレーカー、ムーンサルトをヒザで迎撃すると再びアスカロックで捕まえたが、シャーロットはこれを場外に転がり落ちて回避すると、リング下の竹刀を持ち出してアスカを攻撃してしまう。
 試合は反則裁定となったが、お構いなしのシャーロットはベッキーにも竹刀を叩き付けて3者入り乱れての乱闘に発展。ベッキーがシャーロットをスチール階段に叩き付ければ、アスカもベッキーを解説席に投げ飛ばすと、不敵に笑いながら竹刀が壊れるまでシャーロットとベッキーを滅多打ちにした。

 女子初のトリプルスレットTLC戦が行なわれるPPV「TLC」は日本時間12月17日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。


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