10・26『REBELS.31』町田光&SHIGERU、大石駿介&山口裕人、日菜太&廣野祐試合直前インタビュー

 10月26日にディファ有明で行われる『ジェイアクア presents REBELS.31』にて、70kg級タイトルマッチを行う日菜太選手と廣野祐選手の試合直前インタビューが主催者より届いた。

日菜太 試合直前インタビュー
廣野さん? やりづらいというか楽しくない

--もうすぐ初防衛戦。モチベーションは上がってきていますか?

日菜太 最初はあまり上がらなかったけど、試合が近づくにつれ、いい感じでトレーニングすることができています。

--挑戦者・廣野祐選手についての印象は?

日菜太 僕より全然ベテランですからね。僕がデビュー前にJ-NETのチャンピオンになっているはずです。

--いつかは闘うと思っていた?

日菜太 一番闘う確立が高かったのはRISEのミドル級CHAMPION MATCH(王座決定トーナメント準決勝)で僕が白須(康仁)さんとやって、廣野さんが龍二さんと闘った時ですね(2008年5月11日・ディファ有明)。その時僕はどうしても龍二さんとやりたかったので、リングサイドでずっと「龍二さん勝って」と応援していました。結局、際どい判定だったけど、延長戦の末に龍二さんが勝ったんですよ。この時廣野さんが勝っていたら決勝で当たっていたと思うけど、それ以降は意識することもなかったですね。

--それから5年、廣野選手もチャンピオンに返り咲き、現役王者同士として闘うことになりました。

日菜太 そうですね。K-1ワールドMAXがなくなって70kg級からパッと人がいなくなってからも浮気せずにこのクラスで闘い続けている。そういう意味では尊敬しています。

--廣野選手の印象は?

日菜太 う~ん、やりづらいというか楽しくない(笑)。相手のいいところを消してしまうじゃないですか。僕も自分のいいところを消されないようにしないといけないと思っています。

--消されない自信もありそうですね。

日菜太 基本的に戦闘力に関していえば負ける要素は一切ない。ただ、向こうはイヤなことをしてくる。削ってきて、こっちが疲れた時にボコボコやられるというパターンが一番よくない。

--取材前の練習ではT-98と熱のこもった首相撲を繰り広げていましたね。

日菜太 そうそう。今村君(T-98の本名)と首相撲をやったけど、廣野さんとの試合でもそれで削られてからパンチでボコボコやられる。そういうパターンだけは避けたいところです。

--だったら練習でやられることはいとわない?

日菜太 首相撲は好きじゃないけど、そのために練習しているわけだし。

--現状でどんな勝ちパターンがイメージできますか?

日菜太 僕のトレーナーは「お互いパンチがないんだからパンチで勝負してもいいんじゃない?」とけしかけてくるんですよ。

--(笑)。

日菜太 「いいじゃん。日菜太のストレートも相手のストレートも入る」って。冗談はさておき、ちょっとずつ自分でもよくなっている部分はたくさんあるので。お互いベテランだし。

--もう自分をベテランと定義する?

日菜太 言えますよ。若い子と一緒に練習をやっていると、そう思いますね。若手が頑張っている姿を見たら、自分ももっと頑張らなきゃなと思います。身体的にはきついですけど、彼らから「先輩なのに俺たちよりやっていないよ」と思われるのはイヤじゃないですか。

--今日はクロスポイントとスクランブル渋谷の合同練習。さらに出稽古に来ている人もいて、ひじょうに充実した練習ができたと察します。

日菜太 せっかくだからいろいろな人に来てほしい。最近(久我山ラスカルの)AKIRAさんも呼んでいるけど、どんどん来てほしい。今日は初めて今村君とガチのスパーを2ラウンドやったけど、お互い疲れている中でいい練習ができたと思います。

--柔道やレスリングでは今までにやったことのない人は全く違うタイプの人と練習するために海外遠征に出かけます。気がつけば、それが血となり、肉となる。

日菜太 70kg級は世界にすごい奴らがひしめいていますからね。いまのままだったら「どの世界?」ということになりかねないけど(※確固たる頂上が見えづらいという意味で)、世界の強い奴らに跳ね返されないためにも同じ体重だからといって避けないで一緒に練習することも大事なんじゃないですかね。ボクシングだって、同じ階級のランカー同士で次にやるかもしれないけどスパーをやることがありますからね。キックも、そういうのがあっていいと思う。

--今回の防衛戦の先には世界を見据える?

日菜太 とりあえずいまは目の前の廣野さんを圧倒的にやっつけたい。

廣野祐 試合直前インタビュー
自分の力を試す絶好の機会。ミスをしない方が勝つ

--Bigbangスーパーウェルター級王座の獲得、おめでとうございます。

廣野 ありがとうございます。とりあえず勝てて良かったです。

--試合開始早々、小嶋良太選手から左ストレートでダウンを奪い、そのあともヒザの猛攻で立て続けにダウンをとっての完勝でした。

廣野 どうですかね。振り返ってみたら悪いところもあったので。やってはいけないミスもあったんですよ。ただ、現役を続けている以上、チャンピオンベルトは持っていた方がいいですからね。

--9月7日にBigbangの王座を奪取したので、2か月連続でのタイトルマッチとなりました。

廣野 これまで一度もREBELSに出たことがなかったので意外でした。

--REBELSというプロモーションのイメージは?

廣野 ルールがひじょうにGLORYに近いということでしょうか。自分の良さを出せる気がします。それにREBELSは出場選手のあおりVの制作にも積極的ですよね。REBELS TVは何回か見ました。山口代表が浜川さん(憲一=新宿レフティー代表)にお約束のように質問を振ったりするじゃないですか。あのへんが独特で面白かったですね。

--過去に廣野選手は「国内の70kg級では日菜太選手と城戸康裕選手がトップ2なので対戦してみたい」と発言したことがありました。待ちに待った一戦なのでは?

廣野 単純に自分の力を試す絶好の機会だと思っています。日菜太選手と闘うことで、今後のことがいろいろな意味でわかってくるんじゃないですかね。

--日菜太選手の印象は?

廣野 攻撃力があってスタミナがある選手という印象がありますね。自分とはタイプが違うけど、相手の長所を殺すというところは似ているかなと思います。

--共通項があると分析するわけですね。

廣野 日菜太選手が勝つパターンはいつもそうかな? 相手は蹴られ続けて負けてしまう。ある意味ほかの選手よりわかりやすい。

--日菜太選手はトレーナーから「お互いパンチがないんだからパンチで勝負してもいいんじゃない?」と言われているようです。

廣野 いや、そう言われても事実なので(苦笑)。ただ、むやみやたらに打ち合っても仕方ないので、打ち合うかどうかは流れ次第ですね。

--日菜太選手は6年前にRISEで開催された王座決定トーナメントで、廣野選手が決勝まで勝ち上がっていれば直接対決の可能性があったと聞きました。

廣野 あの時は(準決勝の)龍二戦のことで一杯一杯だったので、先のことまで考えている余裕は一切なかったですね。

--このところ廣野選手は5連勝中。今回はどんな勝利がイメージできますか?

廣野 こればっかりはいざフタをあけてみないとわからないけど、結局ミスをしない方が勝つのかなと思いますね。そもそも、試合前にはあまり固定的なイメージを持たないようにしている方なんですよ。もったとしても、最終的にそんな感じになればいいかなと思う程度です。

--REBELSファンに自己アピールをするとしたら?

廣野 その時になってみなければ何ともいえないですね(照れ笑い)。

--廣野選手といえば、相手の光を消す!

廣野 それは間違いない。今回はそれにプラスアルファで何かを出せたらいいと思います。現状維持だと仕方ないので。前回の試合より少しでも進化している部分を見せたい。厳しい試合になると思いますけど、心技体の心を見てほしい。

--日菜太選手は今回のタイトルマッチをベテラン同士の一戦と定義づけていました。

廣野 そこは、もちろん意識しています。「世界で一番の男になりたい」という自分の目標はずっと変わっていない。でも、ずっと世界一の背中の見えないようだったらやり続けても意味がない。僕を応援してくれる方々も可能性があるからこそ応援してくれるわけですからね。年齢的(もうすぐ30歳)にそんなに長くは続けられないと思うけど、世界で一番になれる可能性がなかったら辞めます(キッパリ)。行き着くところはそこしかない。今後の自分の人生を占う、あるいは今後の道を切り開くという意味で、今回の日菜太戦は重要な一戦になると思います。

63kg級3分3回戦(延長1R)を行う大石駿介選手と山口裕人選手の試合直前インタビューが主催者より届いた
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大石駿介 試合直前インタビュー
REBELSでは、どちらのルールでもベルトを獲ります

──初めてのREBELS参戦となります。

大石 大会演出もカッコいいし、すごく盛り上がっている団体だと思っていたので、以前から自分も参戦したいと願っていました。選手ひとりひとりにスポットライトを当てるのもうまいじゃないですか。

──試合より先に「REBELS TV」ではすでにデビューを果たしています(小川翔特集)。反響はありました?

大石 ジムだけではなく、会場でも違うジムの人から声をかけられるようになりました。”ベビーパウダー”の話しか振られないですけどね(爆笑)。

──評判は良かったようなので、たぶんまた声がかかりますよ。ところで、大石選手は現在25歳ですけど、格闘技歴は長いと聞いています。

大石 そうですね。6歳の時から空手をやっているので、格闘技歴は18年ですか。やっていたのはフルコンです。やり始めたきっかけは自分の意志ではない。父に「やりなさい」と言われて始めたけど、中学校の時には本当によく大会に出ていました。大きい大会はだいたい制覇しています。高2までやっていましたね。

──いつキックに転向?

大石 キックの練習を始めたのは中2なので、最初は空手と並行してやっていた感じですね。キックの方は最初週1回しか練習していなかったけど、それでも試合には出ていました。

──転向した理由は?

大石 空手は我慢比べみたいなところがあるじゃないですか。それに比べキックは華があるし、やっていて面白かったので。ちゃんと数えたわけじゃないけど、キックではもう38~39戦くらいやっているんじゃないですかね。完全に中堅かベテランの域ですよ。

──大石選手の家族はお父さんがジム(OHISHI GYM)を運営し、姉や妹もキックをやっていますよね。

大石 姉(綾乃)はWBCムエタイ日本女子とJ-GIRLSのフェザー級王者です。

──知っていますよ(笑)。

大石 妹(ゆきの)はJ-GIRLSバンタム級王者だったけど、もうやっていません。兄弟の中では一番センスがあるし、空手をやっている時も強かったけど、格闘技が嫌いなんですよ。いまは普通の女子大生です。ジムには1か月に一回くらいダイエット目的で顔を出す程度ですね。

──兄弟喧嘩は?

大石 昔はすごかったですね。普通に右ストレートが飛んでいましたから(笑)。姉とケンカになったら、向こうが辞めるくらいにやり返さないと終わらなかったですね。幼稚園の頃は姉の方が体が大きかったので、よくやられていたようです。いまでも姉は「そのへんの男には負けない」と宣言しているのでどうしようもない。

──そりゃそうでしょう(笑)。家族で格闘技について話すことは?

大石 しますします。最近だったら(小川)翔がベルトをとった話をしましたね。

──REBELS30での小川選手のプロ初戴冠についてですかね。彼の活躍は大きな刺激になりました?

大石 いや、刺激にはなっていません。アイツの苦労はずっと見てきているので、先輩としてホッとしているだけです(微笑)。まわりがタイトルを獲る中、アイツだけがずっと獲れなかったですからね。

──小川選手は周囲から愛されているキャラですよね。

大石 アイツはそういうキャラなんですよ。ジムのみんなから慕われている。

──ところで、REBELS初登場の相手は山口裕人選手になりました。印象は?

大石 実際に試合を見たことはないけど、話を聞く限り、パンチが強いイメージがあります。僕とは噛み合うでしょう。

──どんな試合をイメージする?

大石 お互い中途半端な距離ではなく、接近戦でガツガツ打ち合うんじゃないですかね。向こうが前に出てきたら、こっちも引くつもりはないですから。僕は普通にパンチをもらったりするけど、打たれ強さは人一倍。パンチでダウンしたことはほとんどない。絶対に見せ場は作れると思います。

──フィニッシュは?

大石 ハイキック、ローキック、ヒザ蹴り。まあ、その時の流れで決まりそうな技で決めたいですね。

──山口戦をきっかけに、REBELSに継続参戦する意志は?

大石 ハイ、63㎏で。だから野呂瀬選手や水落選手など同じ階級の選手は気になりますね。過去にREBELSではREBELSルールとムエタイルールの両方のチャンピオンベルトを獲った人はいないですよね? 僕が最初にどちらとも獲ったらカッコいいじゃないですか。ヒジも得意なので、ムエタイルールでも十分いけますよ!


ベビーパウダー事件

山口裕人 試合直前インタビュー
大石選手は難敵だけど、めっちゃ面白い試合になると思う

──大石駿介選手との一戦が決まりました。大石選手といえば、父がジムを切り盛りして姉や妹も空手やキックでチャンピオンになっています。山口選手も、お父さんが空手を教えていると聞きました。

山口 そうなんですよ。僕が5歳から空手をやり始めたのもそのせいかもしれない。あんまりよく覚えていないんですけどね(苦笑)。いま、父は42歳だけど空手家でフルコンや面付きでやっていました。父子鷹? いや、全然意識していません。でも、親は自分がキックをやっていることをめっちゃ応援してくれています。

──兄弟(弟の侑馬)が格闘技をやっているという点でも大石兄弟に似ています。

山口 弟とは3歳違い。弟もREBELSに出たがっていますよ。

──弟と喧嘩になったら激しくやり合う?

山口 いや、3年くらい前に大喧嘩をして以来、ホンマにしていない。一緒にスパーをやっている時にはお互いいいところも悪いところも指摘するので普通に言い合いになるけど、仲はいいと思いますよ。性格は全然似ていないけど。弟の方が短気なんですよ。

──自分は違う?

山口 よくそう言われるけど、自分は短気ではない(微笑)。

──そうですか。キックに転向したきっかけは?

山口 知り合いにキックのトレーナーがいたので、空手をやりながらちょくちょくやっていたんですよ。転向したのは中2くらい。

──K-1の影響も大きかった?

山口 K-1に出たいというのはありましたね。でも、最初は出るとだいたい一回戦で負けていました。レベルが違っていたんでしょう。

──それから大きく成長したわけですね。REBELSへの参戦は7月25日のハチマキ戦以来となります。ハチマキ戦で最初に攻勢に出たのは山口選手の方でした。

山口 でも、途中からハチマキ選手に首相撲にこられて。あの時は「ちゃんと打ち合いせえよ」と思ったけど、あとから考えたら「(1Rにケガをしてしまったら)打ち合いには来ないよな」と反省しました。でも、あの敗北で自分は成長したと思います。

──その後9月21日にはホームであるイノベーションの東京大森大会に出場して、豪鬼選手を強打のラッシュで倒しました。

山口 ずっと東京では勝っていなかったので、めっちゃうれしかったですね。2年ぶりくらいに勝ったんじゃないかな? 12月13日、イノベーションのディファ有明大会で行なわれるタイトルマッチ(イノベーションS・ライト級王者の田中秀和に挑戦)につなげることができたと思います。

──山口選手は大阪を拠点に活動しているけど、関東との違いを感じることはある?

山口 大阪の試合は結構アグレッシブ。対照的に東京の試合はテクニックを駆使する試合が多い気がしますね。

──今後はヒジありのイノベーションとREBELSの二本立て?

山口 そうですね。今後、REBELSはヒジなしの方に専念すると思うので、気持ちを切り換えてやっていきます。REBELSはREBELSでめっちゃ気に入っているので。出ているメンツもすごいし、いま一番インパクトのあるプロモーションなんじゃないですか? ユーチューブにもよく『REBELS TV』がアップしているじゃないですか。

──そろそろ本題に入りましょう。10月26日に対戦する大石選手の印象は?

山口 生で見たことはないけど、DVDで見ました。うまい。完璧に全部できる感じ。難敵だけど、めっちゃ面白い試合になると思います。

──どんな試合になると思う?

山口 やっぱりパンチしかない! パンチには絶対の自信がありますから。なので、パンチに繋げられるだけの攻撃を仕掛けてから決めたい。パンチをクリーンヒットさせるためには、蹴りも混ぜて攻撃する必要がある。

──試合前のジンクスは?

山口 自分の部屋を掃除して、墓参りに行くようにしています。

60kg級タイトルマッチ3分5回戦を行う町田光選手とSHIGERU選手の試合直前インタビューが主催者より届いた
町田光 SHIGERU

町田光 試合直前インタビュー
お互い中に入ってバチバチの勝負になると思うけど、僕の方が勝負力はある

──今回は町田選手が保持するREBELS60㎏級王座の初防衛戦になります。

町田 もちろん防衛はしたいけど、それよりSHIGERU選手に勝ちたい。そっちの気持ちの方が大きい。

──挑戦者のイメージは?

町田 心技体、全てが揃っている。中でも体力と心(の強さ)はずば抜けていると思います。

──SHIGERU選手のキャッチフレーズ”泥死合”については?

町田 なんか泥の中に呑み込まれそうなイメージがありますね(微笑)。

──もちろん、呑み込まれない自信はあるでしょう?

町田 ハイ。お互い手数が止まらなくて5ラウンドまで行く。そんな激しい試合になるんじゃないですかね。去年、不可思選手と王座決定戦をしたけど、あれでもっと不可思選手が出てくるようなイメージを抱いています。

──どんどん前にSHIGERU選手を前に出させたい?

町田 いや、出させたくない。僕が一方的に圧倒したい。そんなに簡単には行かないと思いますけど。

──SHIGERU選手は、スタミナ勝負に出てくると予想されます。

町田 そうですね。なので、スタミナとは別のところで勝負したい。

──教えられる範囲内で構わないので、別のところを教えてもらえませんか?

町田 僕の方が勝負力はあると思う。それは底力と言い換えてもいいですけど。

──7月のチホミール・ミテフ戦では対戦相手が居合パンチを繰り出すという予想外の展開が見られました。今回は。
町田 もうお互い完全に中に入ってバチバチになるんじゃないですか。それも5ラウンドまで。それは自分自身との闘いでもあるでしょう。SHIGERU選手が前に出てきたら僕は一瞬引いてさらに前に出る。そんな感じですかね。

──押しつ押されつ?

町田 そうですね。楽しみですね。もちろん不安もありますけど、日本一熱い試合になるんじゃないですか。

──現在のREBELSのイメージは?

町田 僕にとって一番居心地のいいリングであることは間違いない。二つ目のホームにしたいくらいです(微笑)。

──9月27日には久井淳平選手とのINNOVATIONスーパーフェザー級挑戦者決定トーナメント決勝を4RKOで制し、12月13日にディファ有明で行なわれるチャンピオンカーニバルで開催予定の王者・狂平選手への挑戦権を手にしました。その一方で12月29日のBLADE FC JAPAN CUP-61㎏級に町田選手の名前はありませんでした。

町田 そうですね。やっぱり(BLADEの方にも)出たかったですね。でも、これは僕個人の問題ではない。個人で決められることではないので。

──来年以降のプランは立てている?

町田 2015年は海外でやっていきたい。全試合海外でもいいくらい。橋本道場の橋本(敏彦)会長からも「来年は好きなことをやっていいから」と言われています。僕がやりたいのは”世界で居合パンチ”。日本だけではなく、違う方向からも頑張っていきたい。

──SHIGERU選手に居合パンチは通用する?

町田 う~ん、普通に正面から行っても当たらないでしょう。なので、工夫して使おうと思っています。皆さんがエ~ッというかどうかはわからないけど、絶対に出します。最終的には僅差で僕が上回って勝つんじゃないですか。理想はKOだけど、狙って倒れる相手ではない。

──過去SHIGERU選手のような泥死合タイプとやった経験は?

町田 う~ん、あそこまでフィジカルに優れた選手とやるのは初めてかも。間違いなくトップファイターですからね。

SHIGERU 試合直前インタビュー
町田選手に勝って、真のREBELS代表としてBLADEに出ます

──どんな感じで調整を進めていますか?

SHIGERU いつも通り地獄のメニューを消化しています。

──週6回のジムワークと週2回のRUNトレをずっと?

SHIGERU そうですね。休みなしでやっています。大変だし、疲れるけど、それだけ追い込んでいるから試合にも臨めると思っています。逆に地獄のメニューがないと不安ですね(苦笑)。

──7月25日の皇治戦も3Rにスタミナで突き放した感がありました(SHIGERUの判定勝ち)。

SHIGERU そうですね。自分の持ち味が出た試合だったと思います。

──今回も同様のイメージを抱く?

SHIGERU そうですね。町田選手もスタミナはあるでしょうけど、削り合いに持っていけたらいい。その前にどちらかが倒すこともあるでしょう。もちろんそうなったら僕が倒す気でいますけど。

──先日町田選手にインタビューをしたら、「泥死合には持ち込ませない」と言っていました。

SHIGERU 持ち込ませます(断言)。──対戦相手がわかっていてもハマってしまうのが泥死合?

SHIGERU そうですね。相手の攻撃を全部吸収してスタミナを奪っていく。それが僕の泥死合ですから。

──挑戦者という立場については?

SHIGERU いや、もうとくに違和感はありません。ただ、どちらかというと、自分が挑戦するというより、町田選手と対等というイメージでやっていますね。皇治戦もそうだったんですけど。もちろんREBELSのチャンピオンベルトは欲しいけど、ワンマッチとして楽しみな試合でもあります。

──それほどタイトルマッチであることにこだわっていない?

SHIGERU そうですね。そこまで意識はしていないですね。12月29日のJAPAN CUP-61㎏にはREBELS代表として出場するので、町田選手に勝ってこそ真の代表だと思うんですよ。負けたら、なんともいえない感じになってしまうので。ここはしっかりと勝ってBLADEに出場したい。

──この取材前はちょうどBLADEの記者会見でしたけど、壇上で他の出場メンバーと一緒に並んでどんな感じでした?

SHIGERU いや、みんな強そうですね。あの中で勝ち抜くのは大変ですよ。でも、当たり負けをするような選手はいないかな?郷州(力)選手は体が強いと思いますけど。

──BLADEが控えていることを考えると、いやがうえにも今回のモチベーションは上がる感じですね。

SHIGERU だから勝たないと意味がない。

──ファイターとして見た町田光選手の印象は?

SHIGERU 魅力的な選手だと思います。試合にも僕とは違う華があると思うし、キャラクターもいい。マイクパフォーマンスなんて僕よりうまい(苦笑)。僕は試合で魅せますよ。

──居合パンチは?

SHIGERU いいんじゃないですかね。でも、こっちはこっちでバッチリ対策を練っていますよ。

──7月に町田選手と闘ったミテフ選手は流れに乗って掟破りの居合パンチを出していました。チャンピオンに対抗して、SHIGERU選手が居合パンチを出すことはない?

SHIGERU 出さないですね。真似するのはイヤだもの。泥パンチで対抗します。練習では結構突拍子もない技を使っているので、今回は試合でもそれが出たらいいと思っています。いつも思うんですけど、毎回突っ込むだけで試合が終わってしまうので今回は楽しみながらやろうかなと思っています。

──今大会はマッチメークが充実しています。その中で一番目立ってやろうという気持ちはありますか?

SHIGERU ほかの階級も合わせ、僕と町田君の試合は今年一番熱い試合になるんじゃないですか。

──奇しくも町田選手も同じ趣旨の発言をしていました。

SHIGERU おっ、そこは気が合いますね(微笑)。

──お互いモチベーションが高かったら、本当にいい試合になりそう。

SHIGERU そうですね。相手がいてこその試合。相手が全然ダメだったら、試合にはならない。そういう意味でいえば、僕と町田君と同じ目標を持っている。ただ、僕が早く倒してしまったら、熱狂が生まれる前に終わってしまうかも(含み笑い)。

──最近SHIGERU選手が所属する新宿レフティージムは絶好調。いつか選手もWPMF世界チャンピオンになりました。ジムののリーダーとして。

SHIGERU リーダーはいつかにとって代わられました(微笑)。僕はWPMF暫定世界王者ですけど、いつかは正規のWPMF世界王者ですから。

──(笑)。

SHIGERU 一応タイトルは持っているので男子を引っ張ってはいかなければならないという気持ちがある反面、練習中はふざけてしまうこともある。工藤(政英)とか、しょっちゅうイジめていますからね。ただ、それも含めて「俺の背中を見てくれ」と思いながらやっています。

──その口ぶりからもチームワークの良さがわかります。

SHIGERU 9月にはウチから4名出たんですけど、全勝だったんですよ。10月は僕と工藤が出るんですけど、我々も勝って6戦全勝に終わったら、浜川会長が温泉に連れて行ってくれる約束なんです。しかも、スーパーコンパニオン付き!(強調)。これだけ苦しんだあとは温泉でリフレッシュして、BLADEに臨みたいと思います。

聞き手:布施鋼治

■ ジェイアクア presents REBELS.31
日時:10月26日(日) 12:30開場 13:00開始予定
会場:ディファ有明
主催:株式会社Def Fellow
チケット前売り:SRS席 15,000円(15,500円) S席 10,000円(10,500円) A席 7,000円(7,500円) B席 5,000円(5,500円) 自由席 3,000円(3,500円)
※カッコ内は当日料金。6歳未満は、入場無料(小学生から有料)。
※自由席は座れなかった場合、立見。
チケット販売所:e+(イープラス) http://eplus.jp [パソコン/携帯]、REBELS公式ブログ、REBELSプロモーション事務局、参加各ジム、各選手
お問合せ(株式会社Def Fellow):TEL 03-6262-3760 e-mail inquiryアットマークrebels.jp

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