8月5日、新木場スタジオコーストにて『PANCRASE 298』が開催された。フジテレビ地上波でも放送された7・29『RIZIN.11』が、浅倉カンナvs.RENAのメイン、「ママ対決」ということが全面に煽られた石岡沙織vs.山本美憂と、お茶の間向けには「女子格」がプッシュされた恰好だが、MMA老舗団体パンクラスの本大会も、ある意味では同じであった。但し、「#ババアなめんな」のハッシュタグがTwitterで強調された藤野恵実、当初の試合順から繰り上がってTOKYO MX放送向きには大きく煽られた華DATEが目玉扱いだったが、世界の壁は厚く、共に惨敗という結果に終わったことを、そのまま提供したのが『PANCRASE 298』ということになる。
格闘技界は「女子格」が売りにされている傾向があるものの、世界ランキング的にはどうなのかという議論がある。テレビ番組色が優先されるRIZINの場合は、視聴率が至上課題なので、前年大晦日から日数がたってない再戦だろうが、あるいはグローバル・スタンダード目線ではどうなのかと叩かれようが、浅倉カンナvs.RENAを目玉にせざるを得ない。パンクラスの場合は、カードが発表された時点から目玉にされた女子選手の勝利は難しいとの予想があり、結果的にもその通りではあったが、現実をそのまま見せることで、例えばこの回から試しに見てみたようなファンにも感情移入させた面はあったように思える。立場も違うのでどっちがイイ悪いは比較にならないが、世界との比較において、RIZIN、パンクラスと続いた真夏の大会は興味深い考察となっていた。
■ パンクラス skyticket presents PANCRASE 298
日時:9月9日(日) 開始16:30
会場:スタジオコースト 観衆2039人(満員=主催者発表)
<第10試合 メインイベント 第2代ストロー級クイーン・オブ・パンクラス決定戦 5分5R>
○ヴィヴィアニ・アロージョ(CERRADO MMA)
3R 0分19秒、TKO(藤野の目が塞がったことにより試合続行不可能)
●藤野恵実(FIGHT FARM)
※ヴィヴィアニが第2代女王に
<第9試合 セミファイナル アトム級 5分3R>
○ローマ・ルックブンミー(TIGER MUAY THAI)
2R 4分32秒、TKO(グラウンドの肘⇒目尻が割けてのレフェリーストップ)
●華DATE(Team DATE)
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<第8試合 ストロー級 5分3R>
○八田 亮(ストライプル オハナ)
2R 1分48秒、フロントチョーク
●マーカス・アマラウ(Nordeste Jiu-Jitsu)
<第7試合 ミドル級 3分3R>
○新村優貴(フリー)
判定2-0(アクシデントにより2Rまでの内容で判定)
●林 源平(和術慧舟會IGGY HAND’S GYM)
<第6試合 フライ級 5分3R>
●荻窪祐輔(K-PLACE)
1R 3分40秒、TKO(グラウンドのパンチ⇒レフェリーストップ)
○秋葉太樹(総合格闘技道場reliable)
<第5試合 フェザー級 3分3R>
●牛久絢太郎(K-Clann)
判定0-3
○ユータ&ロック(秋本道場Jungle Junction)
<第4試合 フェザー級 5分3R>
○内村洋次郎(イングラム)
1R 2分12秒、KO(右ハイキック)
●ヴィトル・トファネリ(Team Brazillian Thai)
<第3試合 ウエルター級 3分3R>
○手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)
3R 1分18秒、TKO(グラウンドのパンチ⇒レフェリーストップ)
●KAZZ(GRABAKA)
<第2試合 ストロー級 5分3R>
●高島俊哉(フリー)
1R 4分24秒、チョークスリーパー
○前山晢兵(フリー)
<第1試合 フライ級 3分3R>
●安永有希(東京イエローマンズ)
判定0-3
○中村龍之(Lotus世田谷)
※併せて読むとよくわかる
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