[ファイトクラブ]RIZINさいたまフジ視聴率6.0%、瞬間最高9.6%現実に大会核心と総括

[週刊ファイト8月9-16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼RIZINさいたまフジ視聴率6.0%、瞬間最高9.6%現実に大会核心と総括
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・大人の女性に変身した黒のRENA、ありがとう!再生RIZINの主役全う
・フジ番組見てる格闘技ファンと6時間半見ているマニアは大きく違う
・フジ生中継のため60分の休憩:さいたま観客「えぇぇぇ!」で帰った者
・修斗の扇久保博正リベンジならずも、堀口恭司も苦戦で一本KOならず
・エジプト出身の元力士・大砂嵐が9・30『RIZIN.13』参戦挨拶!ミルコ戦?
・「真夏に判定じゃダメだよ!KOでなきゃ」~火の玉ボーイ五味隆典復活
・北岡悟RIZIN三連敗!巌流島・谷川貞治にダメ出し喰らうシビサイ頌真
・熱中症に伴う急性腎炎で中井りん戦消滅!杉山しずかがリング上から挨拶
・ママ対決でお茶の間の関心を呼んだ山本美憂vs.石岡沙織なんだが・・・


―― 本誌定期購読者最大の信頼は、やはりグローバルな視点で比較検証できる点にあります。そうなると、RIZINを総括するなら、誰が勝った負けたとかよりも、フジテレビが日曜夜、19時57分からの約2時間枠ゴールデンでやった『ニチふぁみ!世紀の再戦RENAxカンナ完全生中継』の平均視聴率が6.0%、瞬間最高でも10%いかず9.6%だったことが最重要となります。

オフレコ 心配された台風も過ぎて、最近のではもっとも埋まった(主催者発表=観衆17912人)さいたまスーパーアリーナだったんだけど、予想されたこととはいえ、格闘技はお茶の間の話題にはなってないという数字になる。RENAxカンナが終わったら、最後まで見なかった大衆も少なくないこともわかる。セミの堀口恭司なんかダイジェスト放送だからね。

■ RIZIN.11
日時:2018年7月29日(日) 開場13:30 開始15:00
会場:埼玉・さいたまスーパーアリーナ 観衆17912人(=主催者発表)

<第10試合 女子-49kg契約(肘有り) 5分3R>
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸/RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント’17優勝)
 判定3-0
●RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者)

―― 果たして「RENAxカンナ」って、総合MMAの世界ランキング観点からはどのレベルなんかというのが、うるさいガチ主義者がよく指摘することなんですが、カネを出しているフジテレビにしてみたら、それじゃほかに、数字取れるカードあったのかと。前回の大晦日から209日しかたってない再戦とか、色々言われますけど、作る側の立場で「お前が編成やってみろ」と。これしかなかったんであって、専門家からだと「RENAが再戦で勝つチャンスは小さい」とかは、数字を考える側からはどうでもイイことなんです。

オフレコ まして今回は、人気の那須川天心がカンナと付き合っているというリークがあった。そりゃ作る側からしたら、「こんなオメデタイ話はない。どんどん広報に利用しよう」となるのは自然やろう。本誌はそんなのには文句は一切ない。実際、テレビカメラはリングサイドの天心の表情を何度も捉えていた。それも視聴率のためにこのカードで行こうという大きな要因だろう。

―― ただ、5・6『RIZIN.10』福岡マリンメッセ大会が視聴率6.1%だったことを思えば、どうせ「横ばいだった」とか庇うように書くところが大半だと思うけど、会場客は倍以上のさいたまからの中継が、わずかとはいえ下がってしまっているのは残念です。

オフレコ 調べたら前日、フジテレビ系土曜プレミアム『コード・ブルー 特別編-もう一つの戦場-』(夜9時)の平均視聴率が13.5%とのことで、ドラマに制作費かけたほうがイイという・・・。

大人の女性に変身した黒のRENA、ありがとう!再生RIZINの主役全う

―― 問題は2016年の大晦日、瞬間最高視聴率は10.9%で、それはRENAが無名のポーランド人選手(可愛い小柄のハンナ・タイソン)をKOして、シュートボクシング派遣の露出度の高い衣装のリングガールが大会に華を添えたところだった。そこからどんどん落ちている。2017年大晦日の浅倉カンナ戦は平均視聴率が第2部6.4%、瞬間最高視聴率は10.3%でした。
ちなみに、2017年10月15日の福岡マリンメッセ大会は平均7.1%、那須川天心vs.ボクシングからの刺客・藤田大和戦の瞬間最高が10.3%でした。ポスター上の目玉かつ試合順トリのRENAがベトナム出身米国籍のアンディ・ウィンをKOしてますが、5分3Rの判定決着までいった天心の方がピークだったと。

オフレコ PRIDEがなくなって7年半の空白があるんだから、長い目で見ようというのはわかるんだけど、むしろ視聴率が下がってきている傾向は否定できない。

―― YouTubeでやっている『Confession』の煽り番組で、シーザー武志(シュートボクシング)会長が、「総合を無理やりやらせた」とか詫びている場面がありますね。浅倉カンナの恋人が天心だったのは公表されてますけど、RENAは黒のイメージに変身して「大人の女性になった」とだけアピールされています。

オフレコ よくがんばったと思うよ。「ワタシ、持ってる」と自分でも言っていたツキも終焉というのは周囲がわかっていたことで、そろそろ負け役になることは専門家も予想していた。また、それらを知っていてフジ編成局はこのカードしかないと。仕方ないなぁ。

―― そして入場曲に黒の総裁・蝶野正洋のテーマ曲がミックスされてました。

オフレコ フジの実況が「クラッシュ」とか言うんだけど、♪Crush’em はメガデスのゴールドバーク入場曲だろうに。ロイヤルハントの♪MARTIAL ARTSやろ。

―― いや、そんなヘビメタ音楽がかかるだけで、「○○が鳴り響いた」とかすぐに書いているのは本誌だけです(笑)。普通の人はそこまでわかりません。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン