[ファイトクラブ]訃報/自殺と海外ニュースの肝ALL IN~ONE退社伊藤嘉明~新日RIZIN国内

[週刊ファイト8月9-16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼訃報/自殺と海外ニュースの肝ALL IN~ONE退社伊藤嘉明~新日RIZIN国内
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・ニコリ・ボリコフ、ブリックハウス・ブラウン、ブライアン・クリストファー
・9・1シカゴ『ALL IN』~新日プロ3度目ロングビーチ前売り不振~NXT
・ハイアールアジアCEO⇒ONE日本法人⇒ジャパンディスプレイ伊藤嘉明
・RIZIN対アジア最強ONE~高橋ヒロム9ヶ月~1年長期欠場の代償
・市場の現実とは?


―― 業務報告から始めさせてもらえれば、正月と盆は電子書籍版の発売を休むことになるので、今号は8月9-16日合併号となります。但し、サイトの更新が休んだりはしません。有料に値する先行スクープや深淵分析のある記事は[ファイトクラブ]公開となるのも変わらず。ファイル版への収録が伸びる場合もあるというだけです。

オフレコ 電子書籍ジャーナルにしか載ってない、収録されてないコンテンツが大量にあるからね。それらが一週はお休みになるというだけで、次に出る号には2週間分の「海外情報局」が収録されることになる。情報やニュースが毎日更新されることに変更はない。

―― この一週間ということに絞るなら、ニコリ・ボリコフとブリックハウス・ブラウンが亡くなり、ジェリー・ローラーの息子であるブライアン・クリストファーが刑務所内で首を吊って自殺しました。やはり、訃報が続いたことに触れないわけにはいきません。

オフレコ ロシア帽ウシャーンカ抜きには想像できないまでに定着した”ロシアの白熊”ニコリ・ボリコフさん、本当はユーゴスラビアの出身。現在では分割されたクロアチアの方とのこと。よって最初はモヒカン頭のモンゴリアンやったり、ロシア人ギミックになってからは、聞かれたら「母親のミドルネームがボリコフだから」と答えてたんだけど、これも話をわかりやすくするための作り話だったという・・・。

―― 藤井敏之記者が今年の『レッスルマニア週間』ニューオーリンズで元気な姿を確認してますね。今週号に追悼記事が収録されてますから、我々はこれくらいにしましょう。

オフレコ ファンイベントで日本人を見ると「ババ、イノーキ、リキドーゼン、ツルタ、ヨシムラ…」と、日本選手の名前を出すそうなんだけど、日本プロレス時代の吉村道明さんの名前が出るというのが運命のいたずらなのか。ちょうど井上譲二記者が今週号で『レスラーと認知症。あの名脇役も・・・』を入稿しているから。

―― ブリックハウス・ブラウンは、日本では余り馴染みがないのかもですが、本誌は5月17日号に『カリフラワー・アレイ・クラブ(CAC)総会クリック派閥集結!現地報告』を収録したばかりでした。

オフレコ すでにこの時点で「ガンで余命6ヶ月」宣告受けていて、CACが医療費負担を申し出ただけでなく、総会に本人を呼んで、もうテキサスから動けないというテリー・ファンクからの電話をスピーカーで流して、感動的なスピーチだったとレポートされている。

▼’18年05月17日号どんたく KnockOut RIZIN SEAdLINNNG PURE-J CAC総会 かさいあみ

’18年05月17日号どんたく KnockOut RIZIN SEAdLINNNG PURE-J CAC総会 かさいあみ

―― 専門誌紙は、普通はバックナンバー購入しても価値がないですけど、本誌は先行スクープの証拠というか、今でもネット検索では他に誰も活字にしてない情報が膨大にあります。またカリフラワー・アレイ・クラブ総会とかは、他媒体にないから資料として手元に残しておけます。

オフレコ まして電子書籍に替わって、永久保存式になったからパソコンですぐに呼び出せるのは大きい。かさばる雑誌だと、押し入れの奥のどこにあるのか探せない場合があるから。

―― 問題なのは46歳で亡くなったブライアン・クリストファーですね。(父親の)ジェリー・ローラーは「自殺というのはありえない」と。

オフレコ 7月7日から塀の中だったのは、執行猶予期間内の三度目の飲酒運転逮捕だったからだそうだけど、悲劇なのは$40,000の保釈金を払えば塀の外に出られたこと。ジェリー・ローラーは出そうと思えば当然払える金額だったのに、度重なる息子の不祥事に、今回はしばらく中に入ってろと、冷たく突き放したそうで・・・。

―― それが自殺となれば、親としては悔やんでも悔やみきれない。

https://www.facebook.com/brandonrichardtv/videos/2181630325401742/

オフレコ 本当に自殺なのかという疑問は置いておいて、酒を飲むと人格が変わるとか、ドラッグ問題でWWEからアウトになったとかがある。友人たちは「驚きではない」と証言する者が少なくないのもやるせない。

9・1シカゴ『ALL IN』~新日プロ3度目ロングビーチ前売り不振~NXT

―― 海外ネタついでにやるなら、本誌がどこよりも早く追いかけている9・1シカゴの『ALL IN』ですけど、ヤングバックス&飯伏vs.ミステリオ&バンディード&フェニックスが発表されました。

オフレコ WWEはミステリオに『ALL IN』には出ないでくれ、復帰契約出すから早く来てくれたら『サマースラム』にも出すと打診したそうだけど、ミステリオはカードはともかく、『ALL IN』とはかなり前に契約しているから、さすがにこれは動かせないと。ただ、ALL INの翌日にあるインディー大会が本当に最後で、そこからあとはWWEの契約縛りとなるそうだ。

―― 新日プロの米国大会には出ないでくれと言われたのに?

オフレコ いや、新日のようなライバルはダメだけど、ミステリオの場合はカリフォルニア州でよくやっているルチャ系の大会には出ているからね。あるいは、ティファナはメキシコなのか米国なのかとか(笑)、それこそ境界線があいまいなんで、クリス・ジェリコとは事情が違う。ジェリコの場合は、もう明らかに「インディーに出たりはしない。新日は日本の大会だけ」と、本人もポドキャストで証言している。

―― ただ、シカゴのシアーズ・センターという1万人アリーナがすぐに完売したので、さすがに脅威に思ったWWEがミステリオに「復帰契約を早めてもイイ」と言ってきた。

オフレコ 先週号で話したので繰り返しになってしまうが、シカゴだったら飛行機で見に行こうとなって、その煽りを受けて、3度目の新日プロのロングビーチ大会は、前売りが不振だと。同じハードコア層が客筋なんだから、9月はシカゴだと予定を立てたら、そりゃLAにも行こうというのはお小遣い的にも無謀になる。

それにG1が終わらないと、ロングビーチのカードを発表できないジレンマもあるそうだ。そうなると、ほんの10日とか2週間前にやっとカードを知ってとか、それで前売り券に飛びつくハズもない。

―― カイリ・セインが出るとわかって、WWE大阪公演チケット買ったとかになるのと同じですね。1回目とかなら、カードわからなくてもNJPWが来るというだけで売れたんでしょうけど。

オフレコ カイリ・セインというなら、レスリング・オブザーバーの最新号には、WWEネットワークでその週になんの番組が一番多く見られたかのトップ10が出ている。そりゃ『レッスルマニア』とかだと終わってからも数週間1位のままで、PPV大会があるとそれが自動的に1位なんだけど、なんとこの一週間のトップはNXTだったそうだ。本誌が褒めちぎった、トマソ・チャンパがアリスター・ブラックを下してNXT新王者になった、日本時間7月26日放送の回やな。

―― ちゃんとWWEネットワーク見ている購読者なら、なにが面白いかをわかってくれていると。PPV大会『エキストリーム・ルールズ』は最悪というのは、本誌の意見だけじゃなかったようですけど(笑)。

オフレコ WWEジャパンの広報から流れてくるリリースだと、毎度、中邑真輔やアスカがどうした、カイリ・セインがどうたらになるのは日本向けに仕方ないんだけど、本誌はトマソ・チャンパやアリスター・ブラックが凄いと、本当の番組メインを活字にするだけやから。

―― 日本時間8月2日配信の最新回だと、シェイナ・ベイズラーが「私はこの1年で急激に進化したけど、カイリはなにも変わってない。HOUSE FLY(家中のハエ)だと挑発してました。結構、本当のことかもです。まぁエージェントからこういう試合やれと言われるままこなしているのかもにせよ、スターダムの頃から同じ試合ばかりという・・・。

オフレコ いずれにせよ、『サマースラム』より前日の『NXTテイクオーバー』が内容で圧勝になるのは保証しておこう。近年、ずっとこのパターンなんだけどね。

ハイアールアジアCEO⇒ONE日本法人⇒ジャパンディスプレイ伊藤嘉明

オフレコ 格闘技に移ろう。伊藤嘉明さんが昨年9月からジャパンディスプレイ常務執行役員に就任して、赤字会社の再建でスピード化を推進していると、テレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』で大きく取り上げられていた。
2016年11月8日のブログで、伊藤さんがONE日本法人社長就任を報じていたんだけど、その後、チャトリ・シットヨートンCEOに独占インタビューした際に、伊藤さんは辞めたと言っていた。

▼週刊ファイト11月17日号ノア時限爆弾トランプNY特派員TBS魔裟斗中国遠征初詣巌流島

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▼’18年07月12日号WWE両国 棚橋弘至 原点回帰 DEEP パンクラス ONE総帥 ラウェイ日本

’18年07月12日号WWE両国 棚橋弘至 原点回帰 DEEP パンクラス ONE総帥 ラウェイ日本


―― ONEは8月23日(木) 、 新宿のパークハイアット東京 にて来年の「ONE Championship」格闘技イベントに向けた先行記者会見をするようです。

オフレコ すでに本誌では先行スクープしているように、来年3・30両国国技館大会の発表と、すでにこれだけ大勢の日本人選手と契約してますというアピールね。まぁ、日にちと会場名まで活字にしているのは本誌だけみたいだけど。

―― それにしても、テレビ東京の看板ビジネス番組が伊藤さんを持ち上げているのに、その前は格闘技団体のトップやったけど、なんも出来ないままだったという事実は、誰も触れようとしてません。ジャパンディスプレイの再建の方がやり易そうで、格闘技の日本市場は鬼門だったというのが、どうなんだろうと。

オフレコ 今週の話題ということでは、7月27日、フィリピンのマニラで開催された『ONE:REIGN OF KINGS』が大きなイベントだったタイミングも興味深い。青木真也は勝ったけど、近藤有己は51歳のヘンゾ・グレイシーにチョーク・スリーパーで一本負けだった。詳細は「海外情報局」収録なんで、ここではさらっと触れるだけにするけど。

RIZIN対アジア最強ONE~高橋ヒロム9ヶ月~1年長期欠場の代償

―― ハロルド・メイ社長が病院に見舞いに行ったことで、「ああ、やっぱり重症なんだ」とわかった高橋ヒロムなんですが、9ヶ月から1年の長期欠場になると。なにかと勝手の違う米国のリングだと事故のリスクも高い。肝心の新日がなにも発表しないで伏せているのも気がかりです。

オフレコ 999円新日ワールドの海外の割合が高かったのを読み違えている。予想外に国内の加入者が伸び悩んでいる点が棚上げされたまま。そっちを倍にすることの方が優先課題だろうに。

―― 国内マスコミ的な観点だと、プロレスは新日がG1真っ最中、全日大阪大会でゼウスが宮原健斗から三冠王者奪取が大きなニュースかと。格闘技だとRIZINがフジテレビの日曜ゴールデンで2時間やったことなんですが、グローバル目線では、そもそも格闘技だとONEのほうが桁違いで大きいです。別に大きい、小さいは関係ない、読者が関心持っている話題か否かなんでしょうけど。

オフレコ その国内ファンが関心を持っているRENA vs. 浅倉カンナが、海外メディア視点では「なんですか、それ?」という。

―― 山本美憂は、少しは知られていると思いますが、さすがに「ママ対決」というのは、UFCやベラトールの英語実況では強調された記憶がありません。それが日本の女子格の売り方なんで、文句言いたい訳じゃありませんけど。

オフレコ レスリング・オブザーバーの有料箇所まで翻訳だからと無断でブログに出すのはケシカランと、提携している本誌は苦言する立場にある。普段、日本情報を膨大に英語にして送っているから。もちろん使われない報告メール情報があるのは普通なんだが、最新号にRIZINが一切取り上げられてもいない事実は衝撃的だった。

―― コナー・マクレガーの裁判結果とかは載ってましたけどね。興味ないんでしょうなぁ。今週は現実をお伝えして終わりにしましょう。

 (c) One Championship


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’18年08月09-16日合併号RIZIN ゼウス三冠 Nボリコフ 佐山サトル納谷幸男 Bブロディ