Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2018年7月7日(土)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるパール・シアターにて”ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン27フィナーレ”を開催した。
『ジ・アルティメット・ファイター:アンディフィーテッド(全勝無敗)』と題して、今年4月から放送されてきたUFCのリアリティ番組”ジ・アルティメット・ファイター(TUF)”のシーズン27は無敗のファイターが集結してトーナメントを勝ち上がったライト級の2人とフェザー級の2人がUFCとの契約をかけて決勝戦に挑んだ。
ライト級ではマイケル・トリザーノ(アメリカ 7勝0敗)とジョー・ジアネッティ(アメリカ 7勝0敗)が対決し、ジャッジの判定は分かれたものの、スプリット判定で勝利したトリザーノが優勝トロフィーを受け取っている。一方、ジェイ・クッチニエッロ(アイルランド 9勝0敗)とブラッド・カトーナ(カナダ 7勝0敗)が対戦したフェザー級はカトーナが1ポイントも落とさずにフルマークのユナニマス判定でクッチニエッロを下し、UFCデビューへの切符を手に入れた。
メインイベントではミドル級ランキング8位のブラッド・タバレス(アメリカ 18勝5敗)とイズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア 13勝0敗)が拳を合わせ、フルラウンドにもつれ込んだ試合は序盤こそタバレスが優位に立っていたものの、徐々にアデサニヤがペースをつかみ、後半はランカーのタバレスを圧倒する攻撃を披露。ジャッジに委ねられた勝敗の行方はユナニマス判定でアデサニヤに軍配が上がっている。
また、過去8年を過ごした日本でプロ格闘家としてデビューし、アメリカに帰国後も活躍を続けてきたロクサン・モダフェリ(アメリカ 21勝15敗)がメインカードに登場、バーブ・ホンチャック(アメリカ 10勝4敗)との女子フライ級マッチに挑みました。ランキング8位につけるモダフェリはひとつ上にランクされるホンチャックを相手に終始、プレッシャーをかけ続け、第2ラウンドにテイクダウンを退けて奪ったマウントポジションを生かし、鋭いエルボーを中心にパウンドを浴びせ続けた結果、ホンチャックが防戦一方で手も足も出なくなったことを確認したレフェリーが試合を止め、モダフェリのTKO勝利が宣言さた。
待望のUFC初勝利を挙げたモダフェリは思い通りの試合展開に持ち込めたと明かし、「すぐにまた試合ができることを願っています。自分より上位のランカーとやって、またタイトルに挑戦したいです」と意気込んでいる。
明日8日(日)には今回のTUFシーズン27でコーチ役を務めたヘビー級王者スティペ・ミオシッチとライトヘビー級王者ダニエル・コーミエがメインイベントでヘビー級王座を争うUFC 226が開催されます。全11試合が予定され、アーリープレリム(2試合)は日本時間7月8日(日)朝8時に始まり、9時開始予定のプレリム4試合と合わせてUFCファイトパスで配信いたします。11時に始まるメインカード5試合はUFC.TVにて購入可能なPPV(ペイ・パー・ビュー)で生配信される。
■ TUFシーズン27フィナーレ
日時:現地時間2018年7月6日(金)、日本時間7日(土)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス パール・シアター
<メインイベント ミドル級マッチ 5分5ラウンド>
○イズラエル・アデサニヤ
判定3-0(46-49、45-50、45-50)
●ブラッド・タバレス
勝者イズラエル・アデサニヤのコメント
「観客も専門家もみんな、あいつはニュージーランドのレジェンドだけどUFCで2試合しかしていないと言っていた。タバレスはタフな相手だけど、俺はみんなが間違っていることを証明できたと思っている。最高の気分だ。まだエネルギーは残っている。勝ててうれしいし、チームも喜んでくれている。今回が初めてのメインイベントだったし、UFCではまだ3試合目。温まってきたところだ。俺の力はこんなもんじゃない。明日のUFC 226で会おう」
<メインカード ライト級マッチ(TUF 27決勝戦) 5分3ラウンド>
○マイケル・トリザーノ
判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●ジョー・ジアネッティ
勝者マイケル・トリザーノのコメント
「最高の気分だよ。これまでで一番の調子だ。この数カ月、本当に必死にトレーニングしてきたし、特に家を出て自由の身になってからはね。チームの元で一緒にゲームプランを練ってきたから、できるだけそれにこだわれるように努めた。勝てたことが何よりも重要だけど、また最初に戻ってゲームプランを改善していきたい。相手がどういうことをやってくるかはすべて分かっていたし、左の拳が飛んできたら後ろ蹴りを決めたがるのも分かっていた。毎回そうだったから。全然問題なかったし、足固めはかなりタイトに仕掛けてきたけど、決まるとは思えなかった。いつもはチョークを狙っていたから、足固めでくるなんて、これまでは見たことがない。ガードしないといけなくなったけど、うまく守れたし、それ以外に関しては今日の試合に向けてものすごくしっかりと準備できていたと思う。ニューヨークで試合がしたい。出身地だし、お客さんもたくさん呼べると思うよ」
<フェザー級マッチ(TUF 27決勝戦) 5分3ラウンド>
○ブラッド・カトーナ
判定3-0(26-30、26-30、26-30)
●ジェイ・クッチニエッロ
勝者ブラッド・カトーナのコメント
「今日は最高だ。ジェイが最初のジャブを打ってきた瞬間、ものすごくうれしかったんだ。カイラー(フィリップス)と戦った時も同じことが起きたからね。あの試合は素晴らしかったし、自分のパフォーマンスも見事だったと思っている。ブライス(ミッチェル)戦は試合全体があっという間で、細かいことは覚えていないんだ。完全にゾーンに入っていたからさ。今回の試合に向けてウィニペグでパフォーマンスコーチのジェイソン・ブルックスと必死にがんばってきた。ボクシング時代から、もう長い間、友人なんだ。とにかく突進あるのみ。ジムでやったラウンドのシミュレーションは集中していけたし、とにかくすべての取り組みが自分のベストパフォーマンスにつながって最高の気分だ。今回のオクタゴンはよかった。これまで戦ったどの会場よりも暖かかったし、トレーニングルームの感じも気に入っているから、しっかりと力を発揮できる。他の会場はこんな風にはいかない。オクタゴンの緊張はなかったし、ホームって感じがした。ここでキャリアを積んでいけるなんて楽しみだ」
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○アレックス・カサレス
判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●マルティン・ブラボー
勝者アレックス・カサレスのコメント
「いい気分だ。当然、かなりたくさんのトレーニングに励んできたしね。自分みたいなファイターは死闘にはまってしまいがちだけど、自分の幅を見せたかった。自分に持っている力を、ね。でも、今回の試合は気に入っている。ブラボーが立ち技のファイターなのは分かっていたけど、正直、彼が見せたレスリングには驚いた。自分が攻めて少しレスリングを仕掛けていこうと思っていたのに、彼には驚かされたよ。次はどうするかって? 次の試合を用意してよ。すぐにでも戦えるから」
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ロクサン・モダフェリ
2ラウンド(3分32秒)TKO
●バーブ・ホンチャック
勝者ロクサン・モダフェリのコメント
「もうずっと今回の試合のために準備してきました。前回、ニコ・モンターニョ戦は相手をグラウンドに追い込む戦いができず、自分のやりたいこともできませんでした。だから、あの試合から7カ月、レスリング、打撃、テイクダウンのトレーニングに励んできたんです。そこを強化したいと思って取り組みました。彼女がアグレッシブなのは分かっていたので、自分自身にチャレンジして相手をテイクダウンしたかったですし、エルボーは私の得意技です。思い通りにいってうれしいです。すぐにまた試合ができることを願っています。自分より上位のランカーとやって、またタイトルに挑戦したいです」
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○アレッシオ・ディ・キリコ
判定2-1(29-28、29-28、27-30)
●ジュリアン・マルケス
勝者アレッシオ・ディ・キリコのコメント
「自分が経験したすべての試合を経て常にうまくなりたいと思っている。完璧主義なんだ。マルケスはかなりタフなファイターだし、きっとタフだろうなと思っていた。次の試合はヨーロッパでやりたい。ヨーロッパでは一度しか試合をしたことがないから、ぜひ行きたい。ヨーロッパか、それかニューヨークで戦いたい」
【プレリム】
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○モンタナ・デ・ラ・ロサ
3ラウンド(4分21秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●レイチェル・オストビッチ
勝者モンタナ・デ・ラ・ロサのコメント
「一本を取ろうとプランしていたんだけど、彼女のディフェンスがすごく良くて、背中を取り続けるのは難しいんじゃないかと思っていたわ。でも、流れで一本取れた。今回の試合に考えていたプランはあれがすべて。これ以上は望めないと思っている。すぐに次の対戦相手とやりたい。ケガはないし、もう準備もできているから、すぐにでも試合できるわ」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ルイス・ペーニャ
1ラウンド(3分32秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●リッチー・スマレン
勝者ルイス・ペーニャのコメント
「最高の気分だ。これまでも言ってきたように、自分が出場する試合はフィニッシュを狙っているし、それを実行したまで。ウソはつけない。リッチーは思っていたよりもかなり強く打ち込んできたけど、結局、俺は柔術のジム出身だし、柔術の青帯を持っている。アメリカのレスリング王者でもある。今日のTUFフィナーレのライト級の勝者となってベルトに向かう旅路をスタートさせたい」
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョン・ガンサー
判定2-0(29-28、29-28、28-28)
●アラン・スニガ
勝者ジョン・ガンサーのコメント
「ジ・アルティメット・ファイターが終わったらすぐにアルパカの毛刈りシーズンに入っていたから、今日のためにトレーニングできるようにジムを探して回っていたんだ。だから、勝利に十分なことをやれたと思うけれど、普段の調子じゃなかったのは分かっていた。もう一度、ジョーと戦いたい。負けは嫌いだ。あんな風に負けるのは嫌い。スニガが強めに来ることは分かっていたし、今日は特にサプライズはなかった」
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ブライス・ミッチェル
判定2-0(28-29、28-29、28-28)
●タイラー・ダイヤモンド
(ブライス・ミッチェルがコメントできる状態にないため、コメントなし)
【アーリープレリム】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○スティーブン・ピーターソン
判定2-1(29-28、28-29、28-29)
●マット・ベセット
勝者スティーブン・ピーターソンのコメント
「長くかかったけど、ここにいられてうれしいし、勝利を手に入れられて満足している。このためにたくさんがんばってきた。もう11年もやっている。ようやく、最大のステージ、UFCの舞台で勝利できたなんて。言葉にならない。2ラウンド目は取ったし、3ラウンド目は間違いなかったけど、でも、すべてはマットのおかげ。彼が向かって来てくれたから、死闘になった。何発かヘッドキックを決められたけど、あまりパワーはなかったんだ。それ以外は自分がラウンドを取っていたし、テイクダウンも決めてダメージも与えられた。ゲームプランは見ての通り、向かっていって相手にプレッシャーを与えることだった。テイクダウンしてギロチンを仕掛けたかったから、そのために全力を尽くした。もうちょっとだったと思うんだけどね。でも、相手がサイドに逃げて抜けてしまった。ちょっとスクランブルっぽくなったけど、そこから立て直せたと思う」
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○ジェラルド・マーシャート
2ラウンド(4分55秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●オスカル・ピエホタ
勝者ジェラルド・マーシャートのコメント
「最初のラウンドで反応が鈍いなと感じたんだ。相手に何度かやられてしまった。でもいつも勝利を狙っている。彼は相当にタフな相手だったけど、自分はすべてに長けている。支えてくれているのは最高のチームだし、やるべきことをやっただけ。これから数週間は休んで、アナリストのスポットを見つけてみるつもり。それがダメならハイライトリールを撮りたいね」
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