7・18『UFC Fight Night 72』『Titan FC 34』『ONE Championship 29』3大会速報

(C)Photo Courtesy of UFC

 2015年7月18日にイギリス・グラスゴーで『UFC Fight Night 72: Bisping vs. Leites』が開催された。
 今回はイギリス大会という事で地元の英雄マイケル・ビスピンが、ブラジルの強豪ターレス・レイチを迎え撃つミドル級戦がメイン。共にランカー同士であり、実力も拮抗、負けられないカードとなっている。試合は、時折、レイチがテイクダウンに成功するが、ビスピンがすぐに立ち上がり、あとは、レイチがスタンドでプレッシャーをかけ前に出て打撃を入れ、ビスピンが足をつかってかわしながら打撃を入れるという展開でどのラウンドも、明確にどちらかが取ったと言えない非常に拮抗した展開となっていた。判定は当然、割れて2-1のスプリットでビスピンの勝利。ビスピンはこれで連勝となり王座戦をアピールした。

■ UFC Fight Night 72: Bisping vs. Leites
日時:2015年7月18日
場所:イギリス・グラスゴー

<ミドル級/5分5R>
○マイケル・ビスピン
 判定 2-1
●ターレス・レイチ

<ライト級/5分3R>
○エヴァン・ダナム
 判定 3-0
●ロス・ピアソン

<ライト級/5分3R>
○ジョセフ・ダフィー
 1R 3分5秒 三角絞め
●イヴァン・ジョージ

<女子ストロー級/5分3R>
○ジョアン・コールダーウッド
 判定 3-0
●コートニー・ケイシー

<ウェルター級>/5分3R>
○リオン・エドワーズ
 判定 3-0
●パブウ・パブラック

<ライト級/5分3R>
○スティーヴィー・レイ
 1R 2分30秒 TKO 
●レオナルド・マフラ

 2015年7月18日にカナダ・モントリオールで『Titan FC 34: Healy vs. Edwards』が開催された。
 UFC、ベラトール、WSOFに次ぐ北米第4のメジャー団体となっているタイタンFCは全米生中継だけでなく、UFCファイトパスでも中継されており、今大会はなんと4大王座戦という豪華な大会となった。ライト級とバンタム級は前回大会で王座決定戦があったので、初防衛戦となっている。そんな中、メインで組まれたのは、そのライト級王座戦、王者パット・ヒーリーは元UFCファイターで、王座防衛を果たしUFC復帰をアピールしたいところ。挑戦者はMFC、RFAなどで活躍し、遂にタイタンFC初参戦となる。試合は、挑戦者のマーカス・エドワーズが2Rにチョークを極めそうになるも、凌いだヒーリーが、エドワーズを亀の体勢にしてパウンド連打。これでレフェリーがストップし、ヒーリーが見事に王座防衛を果たした。

 フェザー級王座戦は、王者カート・ホロボウが額から大流血。それでも必死で5R戦い抜いたが、挑戦者、アンドレ・ハリソンが判定で勝利をモノにして新王者となった。

 バンタム級王座戦は、王者ブレット・ジョーンズが体重オーバーで王座剥奪。挑戦者、アンソニー・グティエレズが勝った場合は、グティエレズが新王者という特殊ルールで行われ接戦の末、ジョーンズが判定勝ち。王座は空位となった。フライ級王座決定戦は、ティム・エリオットが勝利して新王者になっている。しかし、王座戦が5Rで判定が続出した為、メインカードの放送時間が4時間を超えるという醜態も見せた。UFCやWWEは必ず3時間に納めるようにしており、人間の集中できる時間は3時間程度という事から、それに納めることは興行を行う上で最も重要な事であり、日本のプロレス団体、格闘技団体が最も出来ていない部分だ。タイタンFCも観客や視聴者に対する配慮を考えると、UFC、ベラトール、そしてWWEに比べ、まだ甘いと言える。

 また、メインカードに、あのジョセ・”ペレ”・ランディ・ジョンズが登場した。日本ではペレの名前で、シュートボクセでヴァンダレイ・シウバの兄弟子としてプライドに参戦している。日本では振るわなかったものの、1993年からMMAの試合をしており、マット・ヒューズ、パット・ミレティッチ、アレキサンダー・シュレメンコという王者クラスの強豪に勝利した実績も凄い。40歳を過ぎた現在も現役を続けているが、流石に年齢的な問題もあり、打ち合いでザック・ブシャのカウンターの左をもらってダウン。上になったプシャのパウンド連打でレフェリーがストップ。プシャが伝説のペレを下した。

■ Titan FC 34: Healy vs. Edwards
日時:2015年7月18日
場所:カナダ・モントリオール

<ライト級王座タイトルマッチ>
○パット・ヒーリー(王者)
 2R 3分17秒 TKO
●マーカス・エドワーズ(挑戦者)

<フェザー級王座タイトルマッチ>
カート・ホロボウ(王者)
VS
アンドレ・ハリソン(挑戦者)

<バンタム級王座タイトルマッチ>※ジョーンズ体重オーバーの為、タイトル剥奪。グティエレズ勝利で新王者。ジョーンズ勝利は王座空位
○ブレット・ジョーンズ(王者)
 判定 2-1
●アンソニー・グティエレズ(挑戦者)

<フライ級王座決定戦>
○ティム・エリオット
 判定 3-0
●イリアルデ・サントス

<フェザー級>
○フレディ・アスンソン
 2R 2分51秒 ギロチンチョーク
●コディ・ボーリンガー

<ウェルター級>
○ザック・ブシャ
 2R 0分47秒 KO
●ジョセ・”ペレ”・ランディ・ジョンズ

<160ポンド契約>
○ジェイソン・ウィット
 3R 1分54秒 反則
●アイザック・ヴァリフラッグ

<フェザー級>
○デス・グリーン
 1R 0分32秒 KO
●ヴィンス・イージール

 2015年7月18日にミャンマー・ヤンゴンで『ONE Championship 29: Kingdom of Warriors』が開催された。
 アジア最大のMMA大会ONE Championshipが、ミャンマーに進出したのだが、メイン以外はずらりと地元の無名選手を並べて、生放送もしないということになっていた。そんな中、メインだけが豪華でバンタム級王座戦、王者ビビアーノ・フェルナンデスにフィンランドのトニー・タウルが挑戦。フェルナンデスはドリームで王者になるなど、日本でも大活躍しているので知名度が高いが、この挑戦者タウルはONE Championship初参戦ながら、欧州で10連勝という実績が評価されて、いきなり王座戦に抜擢されたようだ。試合は、下馬評通り、フェルナンデスがパンチでタウルをKOして見事に王座防衛を果たした。
 ミャンマー人同士のMMA戦はフェザー級、ライト級トーナメントが開催されフェザー級は先月6月の2015ゴールデンベルトチャンピオン63.5㎏チャンピオンのタ ペイ ニョが優勝。ライト級は同じく2015ゴールデンベルト67㎏チャンピオンのスウェイ シットアウンが優勝した。
0718 ONE CHAMPIONSHIP
■ ONE Championship 29: Kingdom of Warriors
日時:2015年7月18日
場所:ミャンマー・ヤンゴン

<バンタム級王座タイトルマッチ>
○ビビアーノ・フェルナンデス(王者)
 3R TKO
●トニー・タウル(挑戦者)

<ミャンマー・フェザー級トーナメント決勝>
○タ・ペイ・ニョ
 1R0分56秒 KO
●ミョー・マン・ティ

<ミャンマー・ライト級トーナメント決勝>
○トゥウェー・ティ・アウン
 1R2分25秒 KO
●ソウ・バ・ウー

電子書籍版はマット界舞台裏7月30日号WWE新日ROH茨城清志UFC佐野直万博巌流島DEEP大田区ヤンゴンONEに掲載されました。

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