週刊マット界舞台裏’09年9月10日号

 ネット上でもさんざん叩かれたCIMA、KAGETORAらドラゴンゲート勢4人によるサル虐待。9月2日、虐待に加わった3選手とドラゲー首脳が神戸市のオフィスで謝罪会見を行ったが、動物愛護法違反などの疑いで書類送検されるという事件を起こしたにもかかわらず、会社側のCIMAらに対する処分は予想以上に軽いものだった。
 ドラゲー首脳陣といえば身内に対し思いやりがある反面、非常に厳しくて有名だったはず。確かに最近巷を騒がせている覚せい剤の使用などと比べたら、動物虐待の罪は重くないかもしれないが、プロレスラーが動物虐待というのはイメージが悪い! そこで元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は敢えてドラゲーに対して苦言を呈することにした。
 たとえ年間を通して1つの団体にフル出場していても、所属選手ではないフリーの選手は一般企業における“派遣社員”のような立場と言っていいだろう。いつ契約を打ち切られたところでそれに従うしかない。彼たちはその恐怖を背負いながら奮闘しているのだ。
 長年に渡って全日本プロレスマットを主戦場にしている鈴木みのるもそんな1人。これまでも何度となく「鈴木が全日プロを離脱する」というウワサが飛び交ったことがあったが、鈴木にとっては“絶対に負けたくない”あの男が全日プロへの事実上入団となる1年契約を結んだいま、再び「鈴木が全日プロを離脱するのでは?」というウワサを耳にするようになった。鈴木ファンにとって気になるウワサの真相は・・・
 団体の方向性にかかわらず、平成プロレスにアングルは付き物である。それもあって団体関係者らはマスコミへの情報漏れを警戒する。井上記者にしてみれば『週刊ファイト』時代から何度も「営業妨害だ!」と批判されてきたのだが、以前、『マット界舞台裏』でお伝えした“ある情報” が、某団体のアングルを妨害することになりかねない状況になってしまった!?
 てっきり以前から続いているストーリーが単純に続くものだと思われていたのだが、先日行われたビッグマッチでそのストーリーに大きな動きがあったのだ。普通に会場で観戦していたファンは驚きの声をあげたかもしれないが、ミルホン読者ならばその先の展開までミエミエだっただろう。いやはや、こりゃマズかったかな?
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2008』では、井上記者による小川直也の引退観測を取り上げている。柔道から鳴り物入りでプロレス入りし、故橋本真也と名勝負を繰り広げ、総合格闘技にも進出した小川だが、『ハッスル』ではすっかり“ショッパイレスラー”のらく印を押されてしまった。
 すっかりプライドが傷付けられた小川が辿り着いたのが、師匠であるアントニオ猪木が立ち上げた団体のIGF。その一方、地元・湘南に小川道場を設立しすっかり道場経営をライフワークにしているのだから、いつ引退してもおかしくはない。小川にとってIGFが最後のリングになってしまうのか?
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、バラエティに富んでいる上に、どれもが他誌にはない貴重なものばかりだ。Zepp大阪で開催されたCage Forceと『強者second vol.7』の大会は、花澤大輔13の会心の勝利だけでなく、新田明臣、寒川直喜vs.我龍真吾・拳月のエキシビションや、エンセン井上レフェリーの登場など、イベントの全容をお伝えしている。
 マット界舞台裏’09年9月03日号にて、渋谷の「くろ黒亭」を舞台にした「プロレスラー逮捕」と騒がれた事件のあらためての真相と、事実関係の一部訂正をさせていただいた。
 鹿児島名産・黒豚しゃぶしゃぶの店、墨田区の「黒千代香」=Kurojokaでの収録となった橋本友彦への独占インタビューであるが、話は事件の細部確認だけでなく、橋本自身のキャリアにも及んでいる。爆笑箇所もあり、その人柄を知っておいてもらうためにも、番外編としてお届けすることにする。ネットに散見される橋本の戦歴や日付はデタラメばかり。たとえば橋本は入江秀忠とはガチでもプロレスでも対戦経験はない。JPWA(日本プロ・レスリング協会)でのデビュー戦舞台裏は一読の価値がある。
 さらには、9月5日に新木場1stリングで開催されるミスター雁之助がプロデュースする『鬼神道 Returns』のカード紹介と見どころも解説した。

 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。
<今週の見出し>
▼予想以上に軽かったドラゲーのサル虐待に対する処分
▼あの男と入れ替わり? 鈴木みのるが全日プロ離脱というウワサ
▼本誌でお伝えした情報が、某団体のアングルを妨害か!?
<アーカイブス2008>
▼小川、IGFが最後のリング!? 1年以内に現役引退も
<ファイト!ミルホンネット編集部>
▼8・22『強者second vol.7』 CAGE・FORCE大阪大会
▼誤解されてきた橋本友彦のキャリアを振り返る
▼ミスター雁之助がプロデューサーとして戻ってくる!
9・5新木場「鬼神道 Returns」開催

★合わせて読めばさらに楽しめる!
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全日プロ8・30両国大会に感じる物足りなさ
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予想以上に処分が軽かったドラゲーのサル虐待事件に迫る!

週刊マット界舞台裏'09年9月10日号

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