[ファイトクラブ]UFCウィニペグ:地元開催のマロット勝利、バーンズが涙の引退を決断

[週刊ファイト4月30日期間] [ファイトクラブ]公開中

▼UFCウィニペグ:地元開催のマロット勝利、バーンズが涙の引退を決断
 Photo:(C)Zuffa LLC /UFC by 野村友梨乃
・ウィニペグで開催:世界を巡るUFC、日本開催はいつ実現するのか
・地元の歓声を背に完遂:マロットTKO勝利、バーンズは引退を決断
・ジョーデイン15分間の攻防の末、激闘を制す:バンタム級転向後3連勝
・カウンターで流れ一変:ハーバート、オールドルーキーのナロ沈める
・ウィニペグが映したUFCの今:各国開催に続けるか、日本への待望論


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■ UFC Fight Night: Burns vs. Malott
日時:2026年4月18日(日本時間:19日)
会場:カナダ・マニトバ州ウィニペグ カナダ・ライフ・センター

<メインイベント ウェルター級 5分5R>
○マイク・マロット(カナダ)
 3R 2分08秒 TKO
●ギルバート・バーンズ(ブラジル)

<コメインイベント バンタム級 5分3R>
○シャルル・ジョーデイン(カナダ)
 判定 3-0
●カイラー・フィリップス(米国)

<ライト級 5分3R>
○ジャイ・ハーバート(英国)
 1R 2分05秒 TKO
●マンデル・ナロ(カナダ)

<女子フライ級 5分3R>
○ジャスミン・ジャズダビジアス(カナダ)
 判定 3-0
●カリーニ・シウヴァ(ブラジル)

<ライト級 5分3R>
○ゲージ・ヤング(米国)
 判定 2-1
●チアゴ・モイゼス(ブラジル)

<フェザー級 5分3R>
○マルシオ・バルボーザ(ブラジル)
 1R 1分20秒 左フック⇒KO
●デニス・ブズカ(米国)

<ミドル級 5分3R>
○ロバート・ヴァレンティン(スイス)
 1R 2分22秒 リアネイキドチョーク
●ジュリアン・ルブラン(カナダ)

<ヘビー級 5分3R>
○グーカン・サリチャム(トルコ)
 2R 4分43秒 TKO
●タナー・ボーザー(カナダ)

<女子バンタム級 5分3R>
○メリッサ・クローデン(カナダ)
 判定 3-0
●ダリヤ・ジェレズニコバ(ロシア)

<女子フライ級 5分3R>
○J.J.アルドリッチ(米国)
 判定 3-0
●ジェイミー・リン・ホース(カナダ)

<バンタム級 5分3R>
△ジョン・キャスタネーダ(米国)
 判定 1-0
△マルク・ヴォログディン(ロシア)

<バンタム級 5分3R>
○ジョン・ヤニス(米国)
 1R 2分43秒 パウンド⇒TKO
●ジェイミー・シラージ(カナダ)

ウィニペグで開催:世界を巡るUFC、日本開催はいつ実現するのか
 2026年4月18日(日本時間19日)、カナダ・マニトバ州ウィニペグで開催された『UFC Fight Night: Burns vs. Malott』は、地元カナダ勢の熱狂と、UFCという舞台の広がりを改めて感じさせる一夜となった。メインではマイク・マロットがベテランのギルバート・バーンズを下し、コメインではシャルル・ジョーデインが激闘を制するなど、開催地の期待を背負ったファイターたちがしっかりと結果を残した。

 各国を巡りながら、その土地ならではの熱と物語を生み出していく現在のUFC。その流れを見ていると、やはり日本開催への期待も高まってくる。世界で戦う日本人ファイターたちの存在感が増している今だからこそ、いつ日本にその波が届くのか――そんな思いも抱かせる大会だった。

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地元の歓声を背に完遂:マロットTKO勝利、バーンズは引退を決断
<メインイベント ウェルター級 5分5R>
○マイク・マロット(カナダ)
 3R 2分08秒 TKO
●ギルバート・バーンズ(ブラジル)

 ウェルター級5分5Rで行われたのは、ランキング11位のベテラン、ギルバート・バーンズに、UFC3連勝中の地元カナダ出身マイク・マロットが挑む一戦。会場はマロットの登場に大歓声が沸き起こる一方、バーンズには大きなブーイングが飛ぶなど、完全アウェーの空気の中で試合はスタートした。

 39歳のバーンズはライト級からウェルター級に転向後、タイトル挑戦やチマエフとの激闘などトップ戦線で戦い続けてきた実力者。しかし近年は連敗が続き、前戦でもTKO負けを喫するなど苦しい状況にあった。一方のマロットは34歳。UFCでの唯一の黒星を経て再び連勝を重ね、勢いに乗ってこの大一番を迎えた。

 試合は序盤から構図がはっきりする。バーンズは得意のカウンタータックルを軸に組みの展開を狙うが、マロットは冷静に対応。距離を保ちながらすべてのテイクダウンを切り続け、計6度のタックルを完封するディフェンスを見せる。体格差もあり、マロットの方が一回り大きく見える中で、スタンドの主導権は徐々に地元ファイターへと傾いていった。

 そして迎えた3R、試合が大きく動く。マロットがジャブで距離を詰めると、鋭い右フックがクリーンヒット。続く右アッパー、左フックでバーンズからダウンを奪う。立ち上がったバーンズに対し、ガードの隙間を射抜くように再び右を当ててダウン。中腰からのパウンド連打にバーンズは頭を抱えて防戦一方となり、レフェリーが試合を止めた。3R2分08秒、TKO決着。マロットが地元の期待に応える勝利を挙げた。

 敗れたバーンズはオープンフィンガーグローブを外し、涙を浮かべながらマイクを握った。「カナダのみんな、ありがとう。全力で準備してきた。最高のキャリアだった。世界最高の選手と戦えて楽しかった」と語ると、会場からは温かい声援が送られた。その姿には、長年トップ戦線で戦い続けてきたファイターへの敬意がにじんでいた。

 一方、勝利したマロットは「まずはバーンズに最大の敬意を。昔から大ファンだ」と語り、「常に全力で準備して戦う。それが自分のやり方」と冷静に振り返った。派手な挑発や名指しはなく、あくまで地道な積み重ねで上を目指す姿勢を強調した。

 地元の後押しを受けて掴んだこの勝利は、単なる一勝以上の意味を持つ。ベテランを乗り越えたことで、マロットはウェルター級戦線において確かな存在感を示した。一方でバーンズの涙が象徴するように、世代交代の現実もまた、はっきりと刻まれた一戦だった。

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