メイン女子革命頂点!アスカ優勝、そしてロンダ様!男子は中邑真輔優勝『ロイヤルランブル』

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※ジミー鈴木通信員の現地写真による拡大版は[ファイトクラブ]、ページ数制限のない詳細版は2月8日号に収録されました。

 現地時間28日、フィラデルフィアより『ロイヤルランブル』が開催。メインが女子のランブル戦という構成になり、最後はアスカがベラ・ツインズを蹴散らして優勝。SmackDown王座のシャーロット、Raw王者のアレクサ・ブリスのどちらを『レッスルマニア』で選ぶのかとなった時点で、大型スクリーンにはロディ・パイパーのHot Rodのロゴが映し出され、「あれ?」「え?」となったところで、映画『マイル 22』撮影のため南米コロンビアに向かったハズのロンダ・ラウジーが登場、リング上にアスカら4名が並び、『レッスルマニア』のロゴを指さして終わるエンディングに。男子のランブル戦が3試合目だったことを思えば、WWEの女子革命が頂点を極めたことを象徴する大会となっている。

■ WWE ロイヤルランブル
日時:1月28日(現地時間)
会場」ペンシルバニア州フィラデルフィア ウェルズ・ファーゴ・センター

◆中邑がロイヤルランブル戦優勝の快挙

 ロイヤルランブル戦は中邑が日本人初優勝の快挙を達成し、中邑旋風が巻き起った。14番目に登場した中邑はフィン・ベイラー、ジョン・シナ、ロマン・レインズを含む最後の4人に残った。中邑とベイラーが攻防を展開すると、その隙を突いてシナがベイラーを放り落として脱落。今度は中邑がシナをエプロンに追いつめると、キンシャサを叩き込んでシナを脱落させた。これで中邑とレインズの2人が残ると、中邑は「カモーン」とレインズを挑発。レインズがスーパーマンパンチをきめれば、中邑がトップロープ越しの三角締めて両者の意地がぶつかり合う死闘を展開すると、最後は中邑がキンシャサを叩き込み、レインズを場外に放り投げて勝利した。

 王座挑戦権を獲得した中邑は「どのベルトに挑戦したいか」との質問に不敵な笑みを浮かべながら「AJスタイルズ」と答え、米国現地時間4月8日に行われるWWE最大の祭典「レッスルマニア34」で中邑真輔対AJスタイルズのWWE王座戦が決定した。

◆試合後の中邑インタビュー

今の率直な気持ちは?:

「言葉が見つからない。レッスルマニアで自分もファンも望んだ試合ができることに興奮している。」

AJスタイルズとの対戦に関しては?:

「世界最高の舞台で世界最高の相手と闘うことを望んでWWEに来た目的の一つ。それが実現することに興奮している。」

自身初のレッスルマニア出場には?:

「会場がでかければでかいほど自分のパフォーマンスが上がので、それを楽しみにしている」

ファンに一言:

「これはまだ始まりだけど、応援ありがとうございます。試合しながらファンが自分の後ろにいてくれるという感覚を感じたので力になった。」

◆アスカが史上初女子ロイヤルランブル戦で優勝

 30人の女子スーパースターが競い合う史上初の女子ロイヤルランブル戦でアスカが快挙を達成した。25番目に登場したアスカはベラ姉妹(ブリー、ニッキー)、サーシャ・バンクスを含む最後の4人に残ると、優勝候補のアスカは3人から集中砲火を浴びる。しかし、アスカを攻撃するサーシャをベラ姉妹が後ろから捕まえるとそのまま放り投げて脱落。さらにアスカがブリーをエプロンに追いつめると、ニッキーは裏切ってブリーを不意打ちして脱落させてしまう。これで一騎打ちとなると2人はロープ際での攻防を展開。アスカがエプロンから関節技でニッキーを捕まえるとそのまま両者エプロンに倒れ込み、最後はアスカがニッキーの打撃で倒れるも、その隙にニッキーを蹴り落として勝利を収めた。史上初の女子ロイヤルランブル戦を制し、王座挑戦権を獲得したアスカはコーナーポストに上がると、レッスルマニアロゴを指さして自身の勝利をアピールした。

◆“ラウディ”ロンダ・ラウジーWWEと正式契約!『レッスルマニア』へ

 試合後、RAW女子王者のアレクサ・ブリスとSMACKDOWN女子王者のシャーロット・フレアーがリングに上がると、そこへ突然元UFCバンタム級女子王者のロンダ・ラウジーが現れた。会場騒然の中、ラウジーはレッスルマニアロゴを指さすとアスカに手を差し出した。この握手をアスカが拒否すると再びレッスルマニアを指さして会場を後にした。アスカの王座挑戦、さらにラウジー登場で盛り上がりを見せるWWE最大の祭典「レッスルマニア34」は米国現地時間4月8日に行われ、日本時間4月9日にWWEネットワークで(日本語実況版有り)で生配信される。

◆カイリ・セインがロイヤルランブル戦にサプライズ登場

 30人の女子スーパースターが競い合う史上初の女子ロイヤルランブル戦でカイリ・セインがサプライズ登場した。6番目に登場したカイリはサラ・ローガンにかかと落とし、リタに行進ポーズからのスライディングエルボーを決めると、さらにサーシャをネックブレーカーで沈めて、トップロープから必殺のインセイン・エルボーを炸裂させた。多彩な技でその実力をファンに見せつけたカイリだったが、8番目に登場したデイナ・ブルックにコーナートップから落とされて脱落した。

◆AJスタイルズ vs. ケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン

「俺たちは次期共同WWE王者だ」と王座戦勝利宣言をしているオーエンズ&ゼインは1対2のハンディキャップ王座戦で王者AJスタイルズを相手に心理戦を展開した。試合がAJスタイルズとオーエンズで始まると、オーエンズは闘うと見せかけてゼインと交代し、その後も交代を繰り返してスタイルズを翻弄。ペースを掴めず劣勢となるスタイルズだったが、フェノメナル・フォアアームをゼインに決めると本来の勢いを取り戻した。スタイルズは交代しようとするゼインを寸前のところで抱え上げて場外に落とすと、ポップアップパワーボムを狙うオーエンズをスタイルズがカサドーラで丸め込んで3カウント。試合後、タッチは成立していないとクレームをつけるオーエンズ&ゼインだったが、判定は覆らずにスタイルズがハンディキャップマッチを制して王座防衛を果たした。また、この日行われたロイヤルランブル戦では優勝した中邑真輔が王座挑戦権を獲得。米国現地時間4月8日に行われるWWE最大の祭典「レッスルマニア34」ではAJスタイルズ対中邑真輔のWWE王座戦が決定した。

裏番組はグラミー賞60周年記念、ニューヨークMSGに帰還

バックステージ撮影の仕事があった本誌通信員のジョージ・ナポリターノ氏

 同時間にはCBS(日本ではWOWOW)にて『グラミー賞60周年記念』という強力な裏番組との激突だった。今回は60周年記念ということでLAのステイプル・センターではなく、原点ニューヨークのMSGに帰還。受賞に関してはハワイ出身のブルーノ・マーズが、年間最優秀アルバム、年間最優秀アルバム、年間最優秀楽曲の主要3部門を含む計6部門を独占して、HIP POPが強いことを勉強させられたが、エルトン・ジョンが1972年の♪Tiny Dancer(映画『あの頃ペニー・レインと』原題 Almost Famousでリバイバルヒット)、スティングが♪Englishman in New Yorkを、Broadwayからはパティ・リュポンが♪EVITAの主題歌を唄うなど、MSG帰還にふさわしい趣向もあり、ロックファンを喜ばせている。
 司会は2年連続でジェームズ・コーデン。プロレス関連では例によってトランプ大統領がコケにされる対象となり、暴露本『Fire And Fury(炎と怒り)』のさわりをヒラリー・クリントンらが読み上げるセグメント、自殺防止の歌では例のShit hole(肥溜め)発言が糾弾されてニューヨーカーは大興奮した。これらがWWE『ロイヤルランブル』の女子メインと中継時間が重なっており、テレビ画面とパソコン(WWEネットワーク)の両方見ていたプロレス者は少なくないと推定される。

■ WWE ロイヤルランブル2018
日時:2018年1月28日(現地時間)
会場:ペンシルバニア州フィラデルフィア ウェルズ・ファーゴ・センター

<女子30人ロイヤルランブル>
勝者:アスカ
参戦選手:サシャ・バンクス、ベッキー・リンチ、サラ・ローガン、マンディ・ローズ、リタ、カイリ・セイン、タミーナ、デイナ・ブルック、トリー・ウィルソン、ソーニャ・デヴィル、リブ・モーガン、モーリー・ホーリー、ラナ、ミシェル・マクール、ルビー・ライオット、ヴィッキー・ゲレロ、カーメラ、ナタリア、ケリー・ケリー、ナオミ、ジャクリーン、ナイア・ジャックス、エンバー・ムーン、ベス・フェニックス、ミッキー・ジェームス、ニッキー・ベラ、ブリー・ベラ、ベイリー、トリッシュ・ストラタス

<WWEユニバーサル王座3WAYマッチ>
○ブロック・レスナー(王者)
 ピンフォール
●ケイン(挑戦者)、ブラウン・ストローマン(挑戦者)

<RAWタッグ王座タイトルマッチ>
○シェイマス、セザーロ(挑戦者)
 ピンフォール
●セス・ロリンズ、ジェイソン・ジョーダン(王者)

<男子30人ロイヤルランブル>
勝者:中邑真輔
参戦選手:ルセフ、フィン・ベイラー、ライノ、バロン・コービン、ヒース・スレーター、アライアス、アンドラデ”シエン”アルマス、ブレイ・ワイアット、ビッグE、サミ・ゼイン、シェイマス、エグゼビア・ウッズ、アポロ・クルーズ、セザーロ、コフィ・キングストン、ジンダー・マハル、セス・ロリンズ、マット・ハーディ、ジョン・シナ、ハリケーン、エイデン・イングリッシュ、アダム・コール、ランディ・オートン、タイタス・オニール、ザ・ミズ、レイ・ミステリオ、ロマン・レインズ、ゴールダスト、ドルフ・ジグラー

<SDタッグ王座タイトルマッチ>
○ジ・ウーソズ(王者)
 ピンフォール
●チャド・ゲイブル、シェルトン・ベンジャミン(挑戦者)

<WWE王座タイトルハンディキャップマッチ>
○AJスタイルズ(王者)
 ピンフォール
●ケビン・オーエンズ、サミ・ゼイン(挑戦者)


【関連サイト】

WWEオフィシャルサイト:http://www.wwe.co.jp/

WWEネットワーク: http://network.wwe.com
 ※生放送終了後、ビデオオンデマンド方式で視聴可能。
※WWEネットワークは英語でのサービスで、日本語字幕はなし。
※1カ月無料トライアル実施中

DAZNオフィシャルサイト: http://www.dazn.com/
※1カ月無料体験

J SPORTSオフィシャルサイト: http://www.jsports.co.jp/

GYAO!:https://gyao.yahoo.co.jp/sports/


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