29日、年末RIZINが開幕。バンタム級トーナメントはともに優勝候補の石渡伸太郎と堀口恭司がKOにて2回戦を突破。また、大塚隆史もフロントネックロックを極めて勝利したことから、決勝戦、大晦日最後のカードに日本人選手が入ることが確定した。また、12.7kgの体重オーバーという醜態をさらして神取忍戦が中止となったギャビ・ガルシアは、リングに上がって正座して泣いてお詫びをすることに。
なお、全6時間の興行、観衆は主催者発表で15,539人と発表された。
▼年内最終号:1・4東京ドーム~宝城カイリ~WWE/UFCの観客動員減
・実数で15000人超えている大箱大会プロレスは7回、WWEは内3回
■ RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND
日時:12月29日(金)、31日(日) 開場13:30 開始15:00
会場:埼玉・さいたまスーパーアリーナ 観衆15,539人
<第12試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント・二回戦Aブロック(2) 5分3R>
〇堀口恭司(アメリカン・トップチーム/元UFCフライ級56.7kg 3位、元修斗世界フェザー級60kg王者)
1R 4分30秒 TKO
●ガブリエル・オリベイラ(ブラジル/ヘブロム・ファイトMMA)
敗軍の将、兵を語る:ガブリエル・オリベイラ
「61kgまで落とすのキツかった。堀口の凄さは知っていた。彼の右手に巻き取られ、左で殴られた。
(堀口のパンチはなぜ当たったのか)空手家なので想像以上に早かった。
正直もっと強烈なパンチを味わったこともあったけど、すぐに立って気を失うことなく闘ってきた。負けたことは悔しいが、これもイイ勉強になった。また戻ってくるので、その日を楽しみにしていてください。
テイクダウンには驚かなかったけど、強烈なキックに驚いた。試合が終わったあと痛みを感じた。それで今、太ももをアイシングしている。
(アメリカのファンに)いつか闘いたい。
自分は少しずつ試合のリズムを感じながらじっくりやっていくタイプだが、堀口は最初からガンガンくる。正反対のスタイルだ。堀口にには言葉がない。本当に優れた選手だと思う。戦えてよかった、光栄だった。
(ブラジルのファンに)ブラジルは色々な問題がある国。苦労している。僕も貧しい家に生まれてここまで来られた。油断は出来ない。自分も次の試合に向けてがんばるから、ブラジルのみんなも、日々を諦めず、頑張り続けて欲しい」
<第11試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント・二回戦Aブロック(1) 5分3R>
●イアン・マッコール(米国/元UFCフライ級56.7kg3位)
1R 1分46秒 レフェリーストップ
〇マネル・ケイプ(アンゴラ/VSチーム)
敗軍の将、兵を語る:イアン・マッコール
「(ハラキリ、切腹のポーズから会見開始)悲しいし、落ち込んでいる。みなさんもがっかり、自分も、家族も、チームもがっかりさせてしまった。
(通訳が正しく伝えてなかったが原語からは)自分の顔は全部で70針は縫ってるから、今回の7針というのも、皮膚が切れやすくなっていることがあったと思う。奴の打撃はそれほどストロングではなかった。チョークも深くなかった。でも、止められてしまった。
フランク・トリッグが英語版で色々言ったから、オンラインですでに沸騰してるんでコメントしずらい。ヒザを食らったのは間違いないが、ヒザでカットされて試合が終わったということはラッキーとは言えない。MMAにはラッキーなんてない。トーナメントは出血したらアウトだから仕方ない。
え? (先にコメントブースに来た)タバが5月に呼ばれたって? 5月は誕生月でもある。私もいつでも戻っくる。なんとしてでも戻ってくる。お互いやりあうタイプだし、試合が終わったらハグして飲みにいける人物だと思う。六本木にでも繰り出して変態クラブに行こうと思う(笑)。
これは私のPRIDEモーメントなんだ。子供の頃から見てきた。来られて嬉しかったし、ワクワクした。UFCの時代はあまりハッピーではなかった。ここに骨をうずめたい。この国は僕をハッピーにしてくれる。みなさんは僕のハートを温かくしてくれる。
(キャリアを終わるのは?) 考えてないなぁ。あと3年とか。今33歳なので、35〜36歳頃かなぁ?
フラストレーションは大きい。KO負けなら納得かも知れないが、奴はヘッドバットしてきて“効いたか?”とトラッシュトークをしてきた。チョークもきつくない。
(次?) 誰とでも戦う。ギャビ・ガルシア、ボブ・サップ、ゴジラでもいいぜ。人生厳しい。すまんかった。家族をがっかりさせた。世界王者になったのは、インディアン・カジノの小さな大会だったしなぁ。PRIDE(RIZIN)のリング、ルールも好きだ。自分に合っているし、日本の文化が好きなんだ。
(4人の中では誰が優勝?)堀口だと思う。キョウジにマネルをやっつけて欲しい。脛の下の足を蹴りつけ、流れるようなスイープをして、マネルの顔を踏みつけて欲しい。そして自分も戻ってきて、いつかベルトを自分のものにしたい」
Well I’m officially the unluckiest person the sport of mma ever … cut from Fucking a ring rope. Not the loud mouth cunt I was about to smash.
— Ian McCall (@Unclecreepymma) 2017年12月29日
ロープでカットしたんだから、俺様は正式にMMA史上もっとも不運な男である。
They are super hard LED piping. That coupled with the fact that in japan they don’t let fighters put Vaseline on our faces like everywhere does. That’s one stipulation I’ll make sure is in my next contract. We have to have it on our faces or things like tonight happen. https://t.co/s8WMxlNF6C
— Ian McCall (@Unclecreepymma) 2017年12月29日
光るロープが固い。顔にワセリンを塗らせてくれない。次の交渉で提言する、でないとまた今回のようなことが起こる。
※補記:あとで映像を再確認すると、確かにヒザが当たったものの、その直後に固いロープに傷口がこすれて大きなカットになったことを確認。但し、リングで闘う以上、それが悪いとは言えない。
<第10試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント・二回戦Bブロック(2) 5分3R>
●ケビン・ペッシ(フランス/スウェーデンSuperior Challengeバンタム級61.2kg王者)
1R 4分31秒 KO
〇石渡伸太郎(CAVE/パンクラス・バンタム級61.2kg王者)
リング上の石渡マイクアピール
「その前に大塚選手をもう一度きっちりやっつけて、決勝で堀口選手とめちゃくちゃ派手な試合するんで是非会場で応援してください。僕が優勝します。応援してください」
敗軍の将、兵を語る:ケビン・ペッシ
「カウンターのパンチはよく覚えている。反省から学ぶことが大事だ。作戦は立ってボクシングをすること。でもテクダウンされてしまい、注意力が足りなかった」
<第9試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント・二回戦Bブロック(1) 5分3R>
●カリッド・タハ(ドイツ/コンバットクラブ・ケルン)
3R 2分23秒 フロントネックロック
〇大塚隆史(T GRIP TOKYO/DEEP & WSOF-GCバンタム級61.2kg王者)
敗軍の将、兵を語る:カリッド・タハ
「試合を見直してみたが、起きてしまったことは仕方がない。トレーニングの成果も出ていたし、いい感じでやれていた。1ヶ所のミスを突かれた。ちょっと不注意な瞬間があり、そこを取られてしまった。来年の5月に呼ばれた。がんばるだけだ。
(ゲームプランは?)作戦はいつも立てない。トレーニングを積んであらゆる局面に対応する。ミスは、早く立ち上がろうとし過ぎてしまったこと。そこを突かれた」
負けたけどイアン・マッコールが良かった。いい選手だと思う。あとは石渡、堀口も凄い。ファイナルは堀口vs.石渡で、キョウジが優勝するだろう」
~休憩~
<第8試合 93kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分>
〇イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサームジム・ブルーノ)
1R 9分57秒 TKO
●カール・アルブレックソン(スウェーデン/パンクラスジム・スウェーデン)
<第7試合 女子70kg契約(肘有り) 5分3R>
●KINGレイナ(FIGHT CLUB 428)
判定1-2
〇シンディ・ダンドーワ(ベルギー/パーフェクト・チームMMA)
女子高生バンドDROP DOLLの音源演奏で入場したKINGレイナだが、ハートのQUEENとのキャラ対決は大柄高校教師ママのレスリング力に封じ込まれた。
<第6試合 66kg契約 1R10分・2R5分>
〇高谷裕之(FIGHT FARM/元DREAMフェザー級65kg王者、パンクラス・フェザー級65.8kg 7位)
判定3-0
●バータル・アズジャブハラン(モンゴル/チームASASHORYU/ZEV-MMAフェデレーション)
ヒール朝青龍の挨拶
「こんばんは。しばらくです。今後とも、チーム朝青龍と一緒にRIZINにモンゴル選手、若手の選手送りたいと思います。うるさい。黙って聞け! スグ帰るから。大晦日また、僕がやります。31日、朝青龍を押し出せば1000万。モンゴルの選手温かく拍手で送ってください、まだまだ修行が足りないですけど練習させて送り込みます。もう帰るから、よろしく!」
<第5試合 女子95kg契約 3分3R>
ギャビ・ガルシア(ブラジル/アライアンス柔術/チーム・ギャビ・ガルシア)107.7kg
12.7kg契約体重オーバーにより試合中止
神取 忍(LLPW-X)73.75kg
最初、計量失格を聞いた時は耳を疑うと同時に、なめられたモンだと。53歳のちっさいプロレスラーをひっぱたいてくれというフリーク・ショー見世物を要請されたと理解したのか、落とせなくても試合はやるだろうとでも思ったのだろうか。但し、リング上では「2週間前に体調に異変があり・・・」と、涙ながらに英語で謝りだして、高田本部長は「次に・・・」と言っていたけど、二度あることは三度ある。そもそもカード自体、最初から様々な意味で無理のあるマッチメイクであり、MMA競技としてはやらない方がイイんじゃないか? 神取の名誉の不戦勝でイイじゃないか、とも思うのだが・・・。
※会員制[ファイトクラブ]に詳細します。
<第4試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント・リザーブファイト 5分3R>
●アンソニー・バーチャック(米国/10thプラネット・タクソン/ルタ・エリートMMA)
判定1-2
〇ムン・ジェフン(韓国/オクタゴンジム)
<第3試合 63kg契約 1R10分・2R5分>
●才賀紀左衛門(Me,We)
2R 2分39秒 TKO
〇朝倉 海(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 55-60kg級王座)
<第2試合 女子57kg契約 5分3R>
●杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)
判定0-3
〇渡辺華奈(Fighter’s Flow)
強すぎるしずかちゃんは、夫・中村K太郎ポーズ!しかし、マッチョすぎるYAWARAちゃんが執拗に絡みついた。
記者席のちょうど前には、実業団時代のガタイの良い女子が”かなちゃん”団扇を振って軍団応援。但し、高谷戦の頃には皆さん帰ってしまった。
<第1試合 75kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分>
●北岡 悟(パンクラスイズム横浜/DEEPライト級70.3kg王者)
判定0-3
〇ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会/元HEATウェルター級77.1kg王者)
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
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