新間寿プロデュース原点回帰会見「受けるプロレスはショーで学芸会! 」佐山サトルのシュートトーク炸裂!

 11月24日(金)、新間寿氏、初代タイガーマスク佐山サトル他による会見が行われ、12・7『原点回帰プロレス』のカードが発表された。

 冒頭、会見の口火を切ったのは新間寿リアルジャパンプロレス会長。

『なんでも鑑定団』で初代タイガーマスクのマスクに1000万の値段が付いた事を喜んでいると穏やかに始まり、「佐山ちゃん」と呼ぶ、その初代タイガーマスク佐山サトルの体調に言及。
「佐山がトレーニングはゴルフ場でやっているというので、同行した人に話を聴いてみると、落ちたボールの至近までカートで行っていると…1ラウンドで2~300歩しか歩いてない」
と暴露。
 これにはさしもの佐山が
「勘弁してください」
と苦笑い。
 だが、そんな佐山を尾道の名医に紹介し、試合に出場できる身体にしてもらうと確約を取り付けた新間会長は、
「12月7日リングに上げます」
と断言。
 続いて
「最近観に行った団体は、第1試合から、音楽に乗って選手が入場してきて、大技を出し合う」
と、現在のプロレストレンドを嘆くと、徐々にヒートアップ。
「なんで第1試合から貫禄をつけるんだ」
に始まって、前回9・14リアルジャパン後楽園での納谷幸男デビュー戦に矛先が向い、
「新間激怒」
の原因は雷神矢口のセコンド陣の乱入と明かし、
「わらわら出てきた小さな悪ガキの悪鬼連」
と斬り捨てた。

粉塵の中、納谷幸男膝ミサイル スーパー・タイガー猛虎式原爆で激勝!リアルジャパンプロレス 

 その日、怒りで興行の途中で離席した新間会長は、平井代表を叱責、後日佐山や当の雷神矢口らとも話をし、改めてプロレスを正す為に今回、リアルジャパンのリングを借りてのプロデュース興行を行うに至ったとのこと。
 その上で、
「6m40cmのリングの中はレスラーの聖域」「昔の新日本プロレスの試合をやってもらいたい」
と語る新間会長は、試合そのものは佐山認定として一任、
 大塚直樹氏、上井文彦氏、北沢幹之氏他、往年の新日本プロレスファンには堪らないかつての盟友達が来場予定であること、200個のボール投げで景品を大盤振る舞いする事を報告。
 景品に関しては、物販をほとんど行わない事で可能になったとのことで、この辺りもチケット代の半分を稼ぎ出す新日本プロレスのグッズ戦略と真っ向対峙する方針だ。
 また、来年には新間寿プロデュース興行第2弾を予定し、
「うちにもタイガーマスクのマスクが眠ってる筈だから、家捜ししてでも見つけ出して提供する」
と、お宝放出を匂わせた。

 新間会長に続いては、試合の認定者、総監・佐山サトルが口を開き、
「プロレスの将来に関わる特別な催し物」
と、『原点回帰』の意義を強調。

 タイガーマスクのマスクが1000万と評価されたことに絡み、初代タイガーマスクを引退したのも、自身の空中殺法が持て囃されるあまりに
「プロレスがおかしくなる」
と、現在の状況を予見してのことだったと述べた。
 新間氏の現行の平成プロレス批判を受ける形で
「受けるプロレス、受けの為のプロレスはただのショー」
と、バッサリ斬り捨て、
「タイガーマスクのプロレスが飛んだり跳ねたりといわれるが、闘う中に飛び技があるのと、飛ぶ為の飛び技は違う。飛ぶ為の飛び技は学芸会になってしまう」
と、自身のかつてのファイトスタイルを振りかえった。
 その上で、『原点回帰』では
「ガチンコ、真剣勝負とはいわないが、プロレスに愛着がある。(昭和の、闘いのある)プロレスを復活させる」
と、宣言。
「ガチンコ、真剣勝負では、ナチュラルで全く面白みの無い闘いになり、それはプロではない。ガッチリした真剣な闘いからスペクタクルを魅せるのがプロレス」
と、定義づけた。
 そして闘いのある昭和プロレス復活の為に試合を3試合に絞り込み、
「何がプロレスか、何がストロングスタイルか、何がショーで、何が学芸会かを総て解説する」
と明言した。
 
 国内のほとんどの団体が「いうのは野暮」とばかりにカミングアウトに曖昧な態度をとるのに対して、正面からズバッと
「勝負論」
を否定した上で、真剣に闘うプロレスをぶち上げるのは佐山サトルならでは。 

 続いてカードを佐山が発表し、各選手がコメントを述べた。

<シングルマッチ>
納谷幸男
 vs.
雷神矢口

雷神矢口コメント
「新間寿、タイガーマスクの軍門に降ったわけではない。プロレスラーはアウトロー、一匹狼だから、自分なりの意見を述べたい。やられてもやられても立ち上がる、ネバーギブアップ、それがプロレスでストロングスタイル。俺も昭和のプロレスに元気をもらい、昭和のプロレスラーに何度もやられてやってきた。
俺が闘う相手はマニアックでコアなファンではなく、対世間。その意味で、大鵬の孫は大変美味しい思いができる相手。
その存在を活かすも殺すも俺の腕次第。ストロングスタイルの闘いができる俺と闘える納谷君もラッキー。(矢口の)リベンジマッチとは書かないで欲しい。悔しい思いをしたのは納谷君の方。納谷君のリベンジマッチだと思っている。俺も昭和の闘いを望んできた。前回、俺を本気にさせた納谷君を、今回は、叩き潰すつもりでリングに上がる。覚悟してもらいたい」

納谷幸男コメント
「(デビュー戦は)形は勝ちですけど、内容として、本当に良かったのかと。前回の様な試合をするわけにはいかない。自分にとってのリベンジだと思っている」

試合に対して佐山サトルのコメント
「前回の試合が悪かった訳ではない、問題は、乱入したセコンド。(矢口は)一見アウトローだが、基本はしっかりしている」

<レジェンド選手権試合シングルマッチ60分1本勝負>
[王者]
スーパー・タイガー
 vs.
HGZ(不明)

スーパー・タイガーコメント
「大谷・船木と闘って深い1年だった。今回甘くない対戦相手が選ばれるだろうし、覚悟をもち、しっかりぶつけていく」

佐山サトルのミスターXの評価
「ミスターXは未だ明かせないが、ストロングスタイルがガッチリできる選手」

佐山サトルのスーパー・タイガー評
「スーパー・タイガーには責任がある。見本となるような、これからの10年間を背負う試合をやってほしい。タイトルを守るような生易しいものじゃなく、試合に責任をもってもらいたい」

<シングルマッチ>
船木誠勝
 vs.
松本崇寿

松本崇寿コメント
「厳選された3試合に選ばれて光栄。自分が選ばれた理由や役割を考えて、リング上で闘いを見せたい」
※船木誠勝は欠席

佐山サトルの船木誠勝評は「全く同調できる選手」
松本崇寿に関しては「リアルジャパンの道場で稽古も積んでいる。船木の相手に叶う選手。格闘技が何かを知っている選手がプロレスを演じれる。真剣に闘う姿を表現できる。それが松本選手」
と、太鼓判を押した。

 最期に再び新間寿会長が口を開き、
「時間前だろうと、相手が突っかけてきたら受けて立つ大横綱だった」「連勝が止まった試合も、今見返すと勝っていた」
と、大鵬を絶賛。そして
「巨人・大鵬・卵焼きの時代を生きてきた。その孫・大鵬三世・納谷幸男の一生に一度のデビュー戦をああいう形で終わらせて…」
と怒りに再着火すると
「私がリングにあがるべきだった」
と、後悔の念を滲ませた。
 そして
「今のプロレスは音楽で入場してきて女の子と手を握り合ったり、リングサイドで、自分は安心だといわんばかりで30cmぐらいのところで写真を撮られたりしているそれでいいのか?」
と、新間節を炸裂させて締めた。

 勝負論を否定するカミングアウトをしながら、真剣に、闘いのあるプロレスをやる。
 この方向性は本誌が提唱する大人のプロレスファン養成と完全に合致するもので、大歓迎。
 さらに、昭和プロレスと平成プロレスの違い、受けのプロレスと、攻める為の受けのあるプロレス、飛ぶ為の飛び技と、闘いの中の飛び技の違いなど、解説を佐山サトル自らが行うということで、トークイベントとしても充分成立するエポックメーキングな内容となっている。

 同時に、カミングアウトしない現状の日本のほとんどのプロレス団体と、そこに意義を唱えないプロレスマスコミに対しての問題提起ともなる。
 「昭和プロレス」のファン、本誌読者である「大人のプロレスファン」といった垣根を越え、プロレスの本質に迫る内容となりそうな『原点回帰』は、プロレスファンなら必見の興行となりそうだ。

■ 新間寿プロデュース 初代タイガーマスク佐山サトル認定 原点回帰プロレス
日時:12月7日(木) 開場:17:30 開始18:00
会場:東京・後楽園ホール

<シングルマッチ>
納谷幸男
 vs.
雷神矢口

<レジェンド選手権試合シングルマッチ60分1本勝負>
[王者]
スーパー・タイガー
 vs.
ミスターX

<シングルマッチ>
船木誠勝
 vs.
松本崇寿

チケット:VIP席(特典付)12000円、RS席8000円、A席6000円、B席5000円、トライアルシート3000円
主催:『原点回帰』プロレス大会 実行委員会
協力:リアルジャパンプロレス
お問い合わせ:ユーレカ事務局 03-3833-3662
特別協賛:WILL株式会社

出場選手:スーパータイガー、”大鵬三世”納谷幸男/他
販売所:e+イープラス※配送選択で特製カラーチケット仕様
ファミリーマート店内ファミポート
チケットぴあ他

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