新日本プロレス『鉄拳Presents WORLD TAG LEAGUE 2017』が、11・18後楽園ホールから開幕する。
平日金曜日である前日に後楽園ホールで32人中15人が海外からという全選手(飯塚を除く)が参加する公式記者会見を開き、そこへ人が集まるというのも国内に敵無しの流石の余裕と勢い。
当初、内藤哲也がメキシコへパートナーを捜しにとも伝えられたが、オカダ・カズチカ、棚橋ら、1・4東京ドームのカードが既に決定している選手は出場しないという謎の理由で不出場となった。
さらに『鉄拳』とのコラボはリーグ戦に出場しない棚橋が担うということで、他団体であれば考えられない措置だが、それを実現できるのがいまの新日本プロレスの勢い。
http://www.tekken-official.jp/tk7frac/njpw/
現に、既に年明けまでの後楽園ホールは前売りでソールドアウト、地方興行も売れ行き好調で、カードはともかく、新日本プロレスであれば無条件で観に行く層がそれだけいるということだ。
タッグリーグ戦はA、Bブロックに別れ、
Aブロック
天山広吉 小島聡
永田裕志 中西学
ジュース・ロビンソン サミ・キャラハン(デスジュース)
後藤洋央紀 YOSHI-HASHI
バッドラック・ファレ チェーズ・オーエンズ
ハングマン・ペイジ 高橋裕二郎
鈴木みのる 飯塚高史
SANADA EVIL
■Bブロック
真壁刀義 ヘナーレ
マイケル・エルガン ジェフ・コブ
デビッド・フィンレー 北村克哉
ハンソン ロウ
石井智宏 矢野通
バレッタ チャッキーT
タマ・トンガ タンガ・ロア
ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミスJr.
となっている。
Aブロックは、天コジ、永田&中西の第3世代ほか、お馴染みの面々が多く、目新しいのはジュース・ロビンソンのパートナー、元WWE NXTのサミ・キャラハン。
WWE退団後、インディーズを渡り歩いてルチャ・アンダーグラウンドと契約しており、WWEに転出するリコシェと入れ替わっての新日本プロレス登場となる。
順当に考えればL.I.Jコンビか、デスジュースという新しいチーム名も決めたジュース&キャラハン組が決勝に進出となりそうだが、天コジの、故・大剛鉄之助氏の恩に報いる頑張りにも期待か。
Bブロックは新しい組み合わせが目立つ。
発表前は本間の画像が使われていただけに復帰も予想されたが、真壁のパートナーは、同じく怪我から復帰のヘナーレを抜擢。
本間が復帰するまでは、と、タッグ戦線から身を引いてきた真壁だが、ヘナーレが自身の記念興行でアキレス腱を切った縁もあってのコンビ結成とのこと。
マイケル・エルガンは、ルチャ・アンダーグラウンドからの新顔、ジェフ・コブ。
アマレスのバックボーンを持つ実力者だけに台風の目になるか。
そんな中、北村がデビッド・フィンレーと組むのは首を捻らざるをえない。
岡が負傷欠場ならやむなし、と思えるが、ヤングライオン杯には出場、後楽園のカードにも名前がある。悪化させないようにとの配慮なら、同じヤングライオンの川人と組ませるべきであろう。
バレッタは、ROHでベスト・フレンズを結成しているパートナー、チャッキーTと出場。
ジョー大剛氏を師と仰ぎ、ストロングスタイルを教わったと泣かせるコメントを会見で発したデイビーボーイ・スミスJr.だが、ランス・アーチャーとのK.E.S(キラーエリートスクワッド)は現IWGPタッグ王者だけに、1・4で優勝チームとタイトルマッチと予想して決勝進出はないとみる。
Bブロックは、ベストフレンズ、ハンソン&ロウのウォーマシン、タマ&タンガのG.O.D(ゲリラズオブディスティニー)3つ巴の争いになりそうだ。
いずれにせよ、1・4ドーム、3月のLA大会まで見据えて海外勢中心の展開が予想される。
その1・4もカードがほぼ固まってきて、チケットもこの4年で最高の売れ行きとブシロード木谷本部長の鼻息も荒い。
お知らせ。2018年1月4日新日本プロレス東京ドーム大会のチケットの売行きがここ4年間で最高の動きになっています。とても嬉しいです。ありがとうございます。また、12月10日のKNOCK OUT両国大会も過去最高のチケットの動きです。こちらもよろしくお願いします。良い席はお早めに!
— 木谷高明 (@kidanit) 2017年11月14日
内藤哲也のIWGP奪取は動かないとみるが、USヘビー級のケニー・オメガ、ROH挑戦の飯伏幸太、インターコンチ戦の棚橋と、ベルトの移動はともかく内容ある好勝負が期待されるカードが並んだだけに、それも当然といえる。
一方ようやく東京ドームのメーンに昇り詰めた内藤哲也としては、オカダ・カズチカ相手に他のカード以上に内容のある勝ち方が求められることになり、「トランキーロ」とは裏腹の心境か。
同じくチケットの売れ行き好調の12・10両国『KNOCK OUT』の昇華された勝負論に対するエンターテインメントとしての面白さを提示しながら、北米侵攻までを見据え、内藤哲也が1・4をいかに万雷のハポン締めに持っていくか、そこが最大の注目点といえる。
■ WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム
日時:1月4日(木) 開場15:30 開始17:00
会場:東京ドーム
<IWGP USヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]
ケニー・オメガ
vs
クリス・ジェリコ
[挑戦者]
※4度目の防衛戦
<IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負>
[第16代王者]
棚橋弘至
vs.
ジェイ・ホワイト
[挑戦者]
※4度目の防衛戦
<IWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチ 60分1本勝負>
[第79代王者]
マーティー・スカル
vs.
KUSHIDA
vs.
ウィル・オスプレイ
vs.
高橋 ヒロム
<IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
[第54代王者組]
YOH SHO
vs.
ニック・ジャクソン マット・ジャクソン
[挑戦者組]
<ROH世界選手権試合 60分1本勝負>
[王者]
Cody
vs.
飯伏幸太
[挑戦者]
<IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[第65代王者]
オカダ・カズチカ
vs.
内藤哲也
[挑戦者/G1 CLIMAX 27優勝者]
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