ムエタイルールの王座「WINDY MUAYTHAI」とキックボクシングルール「WINDY KICK」の2王座を管理しているWINDY。激戦区とされている体重を選定し、ムエタイ系は28kg、38kg、48kgとし、キックボクシング系は33kg、43kg、51kgとしていたが、今回から体重を変更。デビュー戦を迎える選手からベテラン選手まで、幅広い選手が大森に集結するという盛況ぶりを見せた。今大会ではムエタイ系では30kg、キックボクシング系では23kgにエントリーが集中。軽量級での激戦が予想され、その予想は見事に的中することとなった。
■ WINDY Super Fight第6回大会
日時:2017年8月27日(日)
会場:東京・大森ゴールドジム
<WINDY MUAYTHAI>
30kgエントリー
松本侍心(Weed Gym)
小柴斗吾(練馬チャンデットムエタイジム)
馬場藍希(AXSPEAR池袋ジム)
所風雅(Refre’K)
菊地慧斗(Refre’K)
曽我昴史(鍛錬会)
鈴木愛虎(HIDE GYM)
兵頭慶(新興ムエタイジム)
林田健蔵(萬田道場)
矢野瑠希仁(REVIVAL-GYM)
予選では松本と鈴木が対戦。打点の高い前蹴りと左ミドル、首相撲からヒザで有効打を積み重ね、鈴木が勝利。鈴木は2回戦で所と対戦。所が左右のミドルを打ち分け、首相撲からの崩し、ヒザ蹴りでダウンを奪う。これが決め手となり、判定で所が勝利。所が準決勝進出を決めた。
林田と曽我が対戦。序盤にはお互いにミドルの応酬が続くが、2Rになると曽我が首相撲からヒザで主導権を握り、判定で曽我が勝利。続く2回戦で曽我はシードの菊地と対戦。首相撲の応酬が続く中、2Rに曽我が首相撲からの崩し、菊地はジャブから右ミドル、ヒザで応戦。判定で曽我が勝利し、準決勝進出を決めた。
兵頭と小柴が対戦。互いにパンチの打ち合いがなされ、攻撃的なムエタイが展開される。2Rも同様の展開となり、判定で兵頭が勝利し、準決勝進出を決めた。
馬場と矢野が対戦。馬場が左ミドルと左ストレートをヒットさせ、矢野のヒザに馬場が左ストレートをカウンターで返し、馬場が判定で勝利。準決勝進出を決めた。
WINDY MUAYTHAI 30kg 王座決定トーナメント準決勝戦 1分30秒2R
○所風雅(Refre’K)
vs
●兵頭慶(新興ムエタイジム)
小刻みにステップを踏む兵頭に、所はどっしりと構え、距離を詰めたところで右ヒザを打ち、更に首相撲で捕まえてヒザを打っていく。2Rには所が兵頭を首相撲で捕まえてヒザを連打しダウンを奪う。これが決め手となり、判定で所が勝利。決勝へと駒を進めた。
WINDY MUAYTHAI 30kg 王座決定トーナメント準決勝戦 1分30秒2R
●馬場藍希(AXSPEAR池袋ジム)
vs
○曽我昴史(鍛錬会)
右ローを連打する曽我に対し、落ち着いた様子で左ミドルを返し、首相撲からヒザで応戦する馬場。馬場が左ミドルを打てば曽我は右ローを打つ展開に。2Rも同様の展開となり一進一退の攻防に。判定で曽我が勝利。決勝へと駒を進め、所と王座を争うこととなった。
WINDY MUAYTHAI 30kg 王座決定トーナメント決勝戦 1分30秒5R
○所風雅(Refre’K)
vs
●曽我昴史(鍛錬会)
判定3-0(50-48 5046 50-48)
※所が新王者に就く。
1Rは互いにミドルとローを打ちながら様子見の状態が続く。
2Rになると、曽我が前蹴りから首相撲とヒザで先手を仕掛けると、所は左フックと前蹴りで応戦。中盤から首相撲からヒザの展開に。
3Rになると、所のヒザがヒットしはじめ、所が前に出て首相撲で捕まえ始める。曽我は左ミドルで応戦。
4Rは序盤から互いにミドルの応酬となり、首相撲からヒザになると、所のヒザがヒット。曽我はお構いなしにと左ミドルを打ち続けるが、所はワンツーを打って前に出て首相撲からヒザ。
5Rは曽我が右ミドルと右ハイ、右ローと蹴り分けながら蹴りの数を増やしていく。所は首相撲からヒザ。判定で所が勝利し新王者に就いた。
42kgエントリー
森山侑音(Weed GYM)
永井天馬(AXSPEAR池袋ジム)
所仁翔(Refre’K)
三谷魁(HIDE GYM)
志賀拳星(パワーオブドリーム)
(予選)
所と志賀が対戦。手数で所が圧倒し、判定で所が勝利し準決勝進出を決めた。続く所はWBCムエタイジュニアのMVP・永井と対戦。永井が左ミドルと左ストレートを打つのに対し所は右ローと右ミドル。本戦ではドローとなり延長戦へ。所のガードが空いたところに永井の左ストレートが入り、左ミドルと左ストレートで有効打を増やし、判定で永井が勝利。先に決勝戦進出を決めた。三谷と森山の勝者が先に待つ永井と決勝で王座を争うことに。そんな両者の一戦は、森山が勝利し、永井の相手は森山となった。
WINDY MUAYTHAI 42kg 王座決定トーナメント決勝戦 1分30秒5R
●森山侑音(Weed GYM)
vs
○永井天馬(AXSPEAR池袋ジム)
0-3判定(50-47 49-47 50-48)
※永井が新王者に就く。
1Rは永井がサウスポー構えからの右ローを打ち、森山が右ミドルを返す。互いに蹴りを出しながら様子見をしている状態か。
2Rになると永井が森山をロープに詰めてパンチ連打。更に永井は森山をジャンピングストレートを打ち、またもロープへと詰めていく。
3Rになるとワンツーから左ローを打ち先手を仕掛ける永井。森山は右ローと右ミドルを返し応戦。右前蹴りを打ちながら右ミドルを打ち永井をロープに詰めていく。ここで首相撲からヒザの応酬に。
4Rは森山がプレッシャーをかけながら前に出るも、永井は左右フックからの左ローを打ち首相撲からヒザに持ちかける。
5Rは首相撲からヒザの展開が続き、試合終了のゴングが鳴り響く。判定の結果、永井が勝利し、新王者に就いた。
48kgエントリー
桂英慈(クレイン)
白幡裕星(チームドラゴン)
熊谷翔天(REVIVAL-GYM)
熊谷がシード権を獲得したことにより、決勝戦進出をかけて白幡と桂の間で争われることに。サウスポー同士の一戦となり、左ミドルの打ち合いという展開になり、本戦ではドロー。延長戦でも同様の展開となるも、白幡の左ストレートに桂は左ミドルを合わせ、桂はそこから首相撲からヒザへと持ち込み、スプリット判定で桂が勝利。熊谷と決勝で王座を争うこととなった。
WINDY MUAYTHAI 50kg 王座決定トーナメント決勝戦 1分30秒5R
○桂英慈(クレイン)
vs
●熊谷翔天(REVIVAL-GYM)
判定3-0(50-47、50-48、50-47)
※桂が新王者に就く。
1Rは桂がサウスポー構えからの左ミドルを打つのに対し、熊谷は右前蹴りで応戦。
2Rも同様の展開となり、両者共に消極的と見える。
3Rは序盤から首相撲でもみ合い、熊谷が右ローを打つが桂が首相撲でつかまえ崩しにかかる。熊谷の右前蹴りに桂は左フックを合わせるも当たりが浅い。4Rも2Rど同様の展開となるが、残り20秒のところで桂の左ローが入り、左ミドルを追撃。
5Rはお互いの右フックが相打ちとなり、そのまま首相撲へ。残り10秒で桂の左ストレートがクリーンヒットしたところでゴング。判定で桂が勝利し、新王者に就いた。
<WINDY KICK>
23kgエントリー
松本勇凱(ワイルドシーサー前橋)
杉山海瑠(HEAT)
前川悠樹(クレイン)
前川夏樹(クレイン)
堀蓮翔(パワーオブドリーム)
秋山虎士郎(パワーオブドリーム)
佐藤優聖(パワーオブドリーム)
石川政駕(萬田道場)
(予選)
前川と石川が対戦。前川が度重なるバックブロー(反則行為)で石川が反則勝ち。また、堀と杉山が対戦。堀がパンチで前に出ると、杉山は右ミドルで応戦。2Rはパンチの打ち合いとなり、判定で杉山が勝利。
秋山と前川が対戦。パンチの連打で有効打を稼いだ秋山が判定で勝利。
佐藤と松本が対戦。佐藤が右ヒザ一撃でTKO勝利。
(準決勝戦)
WINDY KICK 23kg王座決定トーナメント準決勝 1分30秒2R
●石川政駕(萬田道場)
vs
○杉山海瑠(HEAT)
両者パンチと右ローを1Rフルで打ち合い、2Rになると、杉山がゴングと同時に右前蹴りを顔面にクリーンヒット。その後杉山はワンツーと右ローで手数を増やし、判定で杉山が勝利。決勝戦へ駒を進めた。
○秋山虎士郎(パワーオブドリーム)
vs
●佐藤優聖(パワーオブドリーム)
パンチと右ローの打ち合いで1Rは終了。2Rになると、秋山が右ローをヒットさせ、佐藤が右ローを打つと秋山はすかさず右ローを返し、有効打を稼いでいく。判定で秋山が勝利し決勝戦へ駒を進め、杉山と王座を争うこととなった。
WINDY KICK 23kg王座決定トーナメント決勝戦 2分3R
○杉山海瑠(HEAT)
vs
●秋山虎士郎(パワーオブドリーム)
判定3-0(29-28 29-28 30-27)
※杉山が新王者に就く。
1Rは開始早々、ロープ際でパンチの打ち合いがなされると、互いにパンチを打ちミドルを打ち、手を出し続けていく。終盤に、秋山が杉山をロープに詰めてラッシュを仕掛けたところでゴング。
2Rになると、同時に前蹴りを出しパンチの打ち合いに。秋山が前に出て杉山をロープに詰めてパンチと右ローを打ち追い込んでいく。杉山は下がりながらも大ぶりな左右フックを振り、秋山に手を出させない。
3Rは秋山が杉山をロープに詰めてパンチ連打をすると、杉山が無理やり前に出て今度は杉山が秋山をロープに詰めてパンチ連打。互いに手を止めることなく攻め続け、一進一退の展開に。判定で杉山が勝利し、新王者に就いた。
36kgエントリー
吉田晄成(Weed GYM)
五條翔龍(力道場静岡)
杉山空(HEAT)
杉山がシード権を獲得したことにより、決勝戦進出をかけて吉田と五條の間で争われることに。吉田は終始パンチ主体でほとんど蹴りを出さず、パンチの手数で五條を上回り、判定で吉田が勝利。杉山と決勝で王座を争うこととなった。
WINDY KICK 36kg王座決定トーナメント決勝戦 2分3R
○杉山空(HEAT)
vs
●吉田晄成(Weed GYM)
判定3-0(30-28、29-28、29-28)
※杉山が新王者に就く。
1Rは吉田がワンツーで前に出ると、杉山は左ミドルと右前蹴りで応戦。更に杉山は踏み込みながら右前蹴りを打ち前に出てジャブを打ち左ミドル。吉田は左右フックと右ストレート打ち、後半はパンチで応戦していく。
2Rは吉田が左ミドルからの左右フック、杉山も左ミドルを打ちワンツーへとつなげていく。互いにパンチの手数が増していき攻撃的な展開に。
3Rは吉田が前に出ながらの左フックを打ち杉山を後退させていく。しかし杉山は右前蹴りで応戦し、左フックと右ストレート、左右フックを打っていく。吉田もワンツーと左フックを返し、お互い譲らない。判定の結果、杉山が勝利。新王者に就いた。
50kgエントリー
石原陽太(Team S.R.K)
高桑勝翔(KAGAYAKI)
大村修輝(パワーオブドリーム)
高桑がシード権を獲得したことにより、決勝戦進出をかけて石原と大村の間で争われることとなった。大村が回転の速いパンチと右ミドルを打ち、石原が下がったところに大村は前に出て右ヒザで石原をTKOに追い込み、決勝戦進出を決めた。これにより、シードの高桑と大村が決勝で王座を争うこととなった
WINDY KICK 50kg王座決定トーナメント決勝戦 2分3R
●高桑勝翔(KAGAYAKI)
vs
○大村修輝(パワーオブドリーム)
判定0-3(28-30、27-30、27-30)
※大村が新王者に就く。
1Rは互いに様子見か、大村は右ミドルを打ちながら距離を取る。高桑も右ミドルを打つが、サウスポーに構えた大村が左ミドルを打ちながら前に出てパンチ連打からのヒザ。
2Rは大村が右ミドルからジャブ、右ローとコンビネーションをつないでいく。右前蹴りから右ヒザを打ち、プレッシャーをかけながら右ミドルからのパンチ連打。左右ボディを打ち、大村ペースに。
3Rも大村ペースは変わらず、右ローから左右フック、右ミドルと大村の手数が止まらない。判定で大村が勝利し、新王者に就いた。
<WINDY MUAYTHAI王者>
30kg 所風雅(Refre’K)
42kg 永井天馬(AXSPEAR池袋ジム)
48kg 桂英慈(クレイン)
<WINDY KICK王者>
23kg 杉山海瑠(HEAT)
36kg 杉山空(HEAT)
50kg 大村修輝(パワーオブドリーム)
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