[ファイトクラブ]Ultimate Underdogマクレガーを10Rキャリーしたメイウェザー完勝のツボ

[週刊ファイト9月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開

▼Ultimate Underdogマクレガーを10Rキャリーしたメイウェザー完勝のツボ
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編

―― グローバルに考えないといけない、プロレスと格闘技をわけても、同じく見逃してしまう箇所が出てきます。密接に関連し、影響しあっていることは誰にも否定できません。今週最大のイベントということでは、ボクシングになるんですが、メイウェザーvs.マクレガー(以下、メイコナ)がビジネス規模でダントツなのに、これを取り上げないと業界の全体像が見えません。

オフレコ ガチンコ原理主義者は、プロレスも扱うというだけで週刊ファイト食わず嫌いが少なくないし、プロレス至上主義者は、格闘技なんか扱わないでくれと言う。でも、先週のジョン・ジョーンズUFC二度目の失格事件がわかりやすい例だけど、ブロック・レスナーの動向から契約更改事情まで、プロレスに大きく影響してくる。

―― 立派なファイトだったんじゃないですか? ケツが決まっているプロレスのどこが面白いのかと、物事の深淵が見えない浅はかな連中は揶揄しますが、想像力を上回った試合を見せてくれたら凄いとなる。メイコナに関しては、ある意味ではケツはわかっているカードでしたけど、「カネ返せ」コールもなく無事にお客を満足させて終了しました。想像力を上回った中身を提示した。

オフレコ ブックメーカーに120万ドル出した奴がいたという記事も目にしたが、正直、驚きはない。勝っても2割の24万ドルとか記事にされてたけど、僕も所持金があればメイに賭けますよ。でも、要はボクシングのデビュー戦なのに、マクは恰好のつく試合をやってのけた。リスペクト以外の何物でもない。

―― ディナ・ホワイトから、WWEのトリプルHまで、#respectのハッシュタグを使っていたのがトレンドでした。アイリッシュのフィン・ベイラーが、異常にマク応援で興奮したツイート出していたのはともかくとして・・・。

オフレコ ボクシング専門家がせいぜい、4,5,6,7Rくらいまでとしたのは、まっとうな正論じゃないかな。最初の3Rは、マクにガンガン打たせて、スタミナを絞り取ると。すべての攻撃パターンを出させて見切る、と。MMA側から試合を見ていた連中は、序盤戦ではマクがポイント取ったとか採点しただろうし(笑)。

―― でも、それはメイの作戦でしかない。ところが、10Rまで行くことを誰が予想したか。今回、(判定決着ではなく)必ずKOするとメイが言っていたのはリップサービスとかではなく、プレッシャーでもあったかと。デビュー戦の素人相手にKOで決着せざるを得ないですから。だから、序盤は打たせた。でも、10Rまで持つとは驚いた。

オフレコ 確かに。「マクはパンチ111発打った」というのが強調された嫌いがあるけど、メイは最初からそうさせる作戦だったのだから、もう腕が動かないとなるまでじっと待ってから仕留めた。

―― もっとも、メイはさらに冷静で、総合は最長でも5分5Rの25分間、ボクシングでは未知の領域になる8,9R辺りを勝負としていたのはさすがです。事前の煽りで、5Rで仕留める、いや3Rだ、最後は1RKOだと言いあっていたのは、一体なんだったのかはともかくとして(笑)。

オフレコ う~ん、但し、メイはプロレス用語のキャリーを実行して、引き延ばしたんだという見方もある。超ベテランの王者が、アマ試合すら経験したことのない本物のデビュー戦選手を相手にするのだから、専門家の予想するRにはラッシュをかけなかった、と。


Eddie Goldman NHBのTwitterより

―― 通信員のエディ・ゴールドマンは、一貫して茶番劇を唱えてきていて、Twitterに@miruhonとか入れていますからね。現地のうるさい連中とも情報交換したんですね。

オフレコ 「ほら、言った通りになっただろ」と、いつもの演説やってたけど・・・(笑)。

―― 実際マクは、足が動かなくなりました。ペースダウンが見えたのが(25分に近づく)8Rからだったので、戦術計画は寸分の狂いもなかったことになりませんか?

オフレコ ボクシングの場合、よく「xRで仕留める」とか煽りで吼えるのがお約束なんやけど、なかにはセコンドのち密な計画がそれで、まさに予告通りのRで倒す試合が結構多い。そうでなければ、あるいはいつも事前の予告KOが当たらなければ、そんな「xRで仕留める」煽りは止めようとなっているハズだ。


―― なるほど、それは深いですね。マネーファイトなんだから、早く終わらせて顧客に不満を残してはいけないと。マクは、マニー・パッキャオ戦とか、大金は稼いだけど中身が不評なのばかりでした。リック・フレアーのようなダーティ・チャンプですからね。

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