最高の王者が帰って来た!宮原健斗が三冠ベルト戴冠!ジョーが諏訪魔を急襲!激動の全日本プロレス45周年記念両国大会

 全日本プロレスの両国国技館大会が開催され、観衆は6550人の満員となった。

 メインでは王者の石川修司に宮原健斗が挑戦し、スピードとパワーが拮抗する白熱の攻防が展開された。試合の終盤では石川修司が、膝を振り上げるアピールまでそのままに、飯伏幸太の必殺技である「カミゴェ」を炸裂させる。現在は練習を共にしている間柄である事から、この技の開発に石川も関わりがあるのかも知れない。
 最後は石川の猛攻を耐え抜いた宮原がシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い、三冠ヘビー級王者に帰り咲いた。ベルトを腰に巻いた宮原は、身体をのけ反らせて王者の称号を誇示して見せた。それから「最高」なマイクパフォーマンスで締め括り、観客もこれを大「健斗」コールで勝利を称えた。

 第11試合では事件が勃発。小島聡と因縁の対決を迎える諏訪魔を突如ジョーが急襲。その後、試合は予定通り行われたが、最後は諏訪魔が小島のラリアットであっけなく3カウントを奪われ、会場からは思わず「えー!」という声が上がった。かつて盟友であった諏訪魔とジョーとの遺恨に、心身にダメージがあったのだろうか。今後の展開も気になるところ。

 第10試合の世界タッグ王座戦は、野村とKAIが関本&岡林のパワーに臆する事無く健闘を見せるも、最後は野村が岡林のゴーレムスプラッシュで3カウントを聞き、関本&岡林が第77代王者となった。試合後には秋山&大森が登場し挑戦表明。「年齢なんて関係ないですよね?」と解説に来ていた小橋も巻き込んで観客を煽ると、関本&岡林も挑戦を承諾した。

 第9試合の世界ジュニアヘビー級選手権試合では、新調されたベルトがお披露目され、そのベルトの獲得を掛けてTAJIRIとウルティモ・ドラゴンが対戦。ベテランならではの技巧で観客を魅了し、最後はウルティモ・ドラゴンがアサイDDTからの片エビ固めで勝利した。TAJIRIは試合中に毒霧を吹く事は無かった。

 また第8試合では岩本煌史と鈴木鼓太郎が感情むき出しのバチバチの攻防を展開。試合後も大乱闘となり、因縁が深まる展開を見せた。

 第7試合ではタイチが自分のスタイルを確立した上で、古巣の全日本プロレスで試合を行った。気迫で向かって来る青柳優馬をあしらい、貫禄の勝利を見せた。

 第6試合ではアジアタッグ選手権が行われ、何とTAKAみちのく&ブラック・タイガーⅦが、青木篤志&佐藤光留を破り戴冠。最後は金的攻撃からのラ・マヒストラルによる勝利であり、クセのある新王者組の誕生で波乱が起こりそうな予感。

 その他、ベテランとインディー団体が入り混じるバトルロワイヤルや、大レジェンドであるドリーファンクJrがスピニングトーホールドで勝利するなど、今の全日本プロレスの懐の広さは半端ではない。今大会の対戦カードは一試合ごとにコンセプトの違う、バラエティーに富んだラインナップであり、強さと共に柔軟性を兼ね備えた全日本プロレスの勢いは、ますます加速して行きそうだ。

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’17年09月07日号全日両国メイマク金商売トリプレマニアTAKAタイチ新日キック


■ 全日本プロレス 両国大会
日時:8月27日(日) 15:00試合開始
会場:東京・両国国技館
観衆:6550人(満員)

<メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合>
◯宮原健斗
 24分39秒 シャットダウンスープレックスホールド
●石川修司
※宮原健斗が57代王者に。

<第11試合 全日本プロレス 創立45周年記念特別試合>
◯小島聡
 11分15秒 ラリアット⇒フォール
●諏訪魔

<第10試合 世界タッグ王座決定戦>
◯関本大介、岡林裕二
 17分31秒 ゴーレムスプラッシュ⇒フォール
●野村直矢、KAI
※関本&岡林が第77代王者に。

<第9試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合>
◯ウルティモ・ドラゴン
 15分57秒 アサイDDT⇒片エビ固め
●TAJIRI
※ウルティモが第45代王者に

<第8試合 全日本プロレス 創立45周年記念特別試合>
◯秋山準、大森隆男、岩本煌史、田中稔
 06分13秒 アックスボンバー⇒片エビ固め
●ゼウス、ジョー・ドーリング、ボディガー、鈴木鼓太郎

<第7試合 全日本プロレス 創立45周年記念特別試合>
◯タイチ
 13分19秒 タイチ式らストライド⇒エビ固め
●青柳優馬

<第6試合 アジアタッグ選手権試合>
●青木篤志、佐藤光留
 10分35秒 超高校級ラ・マヒストラル
◯TAKAみちのく、ブラック・タイガーⅦ
※TAKAみちのく&ブラック・タイガーⅦ組が第102代王者に。

<第5試合 シングルマッチ>
◯カリスティコ
 08分19秒 ラ・ミスティカ
●エル・ディアマンテ

<第4試合 !BANG!TV 世界ヘビー級選手権試合 バトルロイヤル>
◯西村修
  8分24秒 横入り式エビ固め
●グレート小鹿
※西村修が防衛

(退場順)
1:愛澤 No.1
2:吉江豊
3:瀧澤晃頼
4:仲川翔大
5:佐野直
6:ダイナソー拓真
6:吉野コータロー
7:篠瀬三十七
8:田村和宏
9:レイパロマ
10:カーベル伊藤
11:丸山敦
12:アブドーラ・小林
12:不動力也

<第3試合 大隅興業 presents 全日本プロレス創立45周年記念タッグマッチ>
◯ドリー・ファンク・Jr.、ヒロ斉藤
 10分16秒 スピニング・トゥ・ホールド
●渕正信、ザ・グレート・カブキ

ドリーの気迫凄し! スピニングトーホールドで勝利!

<第2試合 ランズエンド vs 多国籍同盟 6人タッグマッチ>
◯崔 領ニ、将火怒、石切
 07分40秒 那智の滝⇒片エビ固め
●サム・アドニス、マッシモ、ダニー・ジョーンズ

<第1試合 タッグマッチ>
◯中島洋平、阿部史典
 04分18秒 ラ・ミスティカ
●野村卓矢、青木優也

<第0試合 オープニングアクト ~アクトレスガールズ提供試合~>
◯安納サオリ、万喜なつみ
 06分28秒 フィッシャーマンスープレックスホールド
●本間多恵、高瀬みゆき

<第0試合>
●岡田佑介
 03分04秒 ジャーマン・スープレックスホールド
◯佐藤恵一


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▼[ファイトクラブ]8・19後楽園 ウルティモ・ドラゴン30周年記念大会LUCHA FIESTA

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名勝負は永遠に アントニオ猪木vsドリー・ファンク・ジュニア
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プロレスは現在において広義の解釈がなされてあれもプロレスこれもプロレスといった按配となってはいるが、プロレスがプロレスらしかった時代それは・・・
前回の出版から4年、内容を大幅改訂し当時の貴重な日本プロレス時代の写真を多数引用、また史実もさらに詳しく記載。もう一度私にとっての運命のベストバウトをみなさんに伝えたい気持ちが再燃、そう忘れもせぬ昭和44年12月2日、時のNWA世界チャンピオンドリー・ファンク・ジュニアに”若獅子”アントニオ猪木が初挑戦した一戦。その衝撃と興奮が私の人生の大きな革命ももたらした。以降数十年に渡り、二人の再戦を望みながら日本のプロレスを見続けてくることになるのであった。

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 本作は完全なオリジナル初版本となる。藤井さんが少年時代に集めた「日本プロレス」の貴重なポスター・コレクションの膨大さに、まずは圧倒されるに違いない。おそらくこれほどの徹底的な資料集にして、写真集でもある大図鑑は、他に類を見ない希少価値の高いものであることは保障できよう。
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日本プロレス浪漫街道