8月の声を聞き佳境に入った新日プロ『G1 CLIMAX 27』の人気は衰えることを知らず、平日の鹿児島に3400人、札止めにこそならないものの満員の観客を集める盛況ぶり。
第1試合では、白い北村ことマイケル・エルガンが海野を抱えて北村を挑発。筋肉の競演でいきなり場内を湧かせる。フィニッシュはパワーボム2連発で…と思われたが、なんと北村が明らかにカウント2で肩をあげるサプライズ。
佐藤レフェリーはそのままマットを叩いて試合は終了していまい、「やらかした」格好の北村はしばしリングで大の字に。
北村が単にうっかりしたのか、何か思うところがあっての行動かは解らないが、連日大声援を受けているし年齢的にも焦る気持ちもあってのことか。
8・2福岡ではヤングライオン同士の試合となるが、北村のファイト、フィニッシュには要注目であろう。
第2試合ではタイチが天コジの真似でおちょくり挑発、蚊帳の外の筈のG1で存在感を示す貪欲さは流石。
第5試合では、鈴木みのるとの狂乱ファイトで再評価のタマ・トンガがオカダを急襲してネックレスとガウンを強奪し、身に着けてレインメーカーポーズの盗賊ファイト。最後は裕二郎がハッピを奪った矢野に金的から丸め込まれた。
試合後にオカダはタマを「誰も勝つと思ってない」と酷評。その通りではあるが、インパクトある爪痕を期待したいところ。
リーグ戦の方は、2位グループにつけていたファレと真壁が後退、永田は石井の側頭部への頭突きで顔色を変えて激しい打撃をたたき込んだが、初白星はならず。石井はトランキーロ戦法を封印した内藤と共にトップタイに躍り出る。
そして、5・1姶良市総合運動公園体育館ではタイガーマスクWとして登場した飯伏が、素顔で初の地元凱旋でメーンを張った。
L.I.Jのファンは鹿児でも増殖しているが、相手が棚橋という事もあって場内は大・飯伏コールに包まれる。
そこは棚橋も当然予想通りで、アウェーのリングで見せるキラーファイトを解除。ロープブレークを無視し、膝を徹底して攻撃するとブーイングを煽る。
低空ドロップキックを飛び越えてフットスタンプを見舞うという、誰も真似の出来ない攻撃を見せた飯伏だが、膝攻めが効いているのかやり投げの体勢が崩れるなど、らしくないファイトも。
それでもハイフライフローを膝を立てて迎撃すると、シットダウン式ラストライドで追い込み、最後は両腕を掴んでのショートレンジ・ニーアタック=人でなしからのエビ固めで神とあがめる棚橋を沈めた。一夜明けて技名は「カミゴェ」と名付けられている。
これで棚橋、内藤、ザック、石井が8点で並び、飯伏は6点で2位グループに浮上。
飯伏はトップグループの3人に直接対決で勝っているが、Aブロック突破には内藤の4敗、もしくは3つどもえ以上での決定戦が条件となる。
怪我を防ぐ為に選手の負担を減らすという方針を考慮すると決定戦は考えにくく、内藤の残り3戦での2敗に期待する形。
となると両国決戦では、インターコンチ戦でギブアップした棚橋に連敗するということになるだろうが、果たしてL.I.Jファンが許容するか?との懸念もある。
L.I.Jファンが制御不能になることを考慮するかはさておき、興行的に内藤人気を考えれば棚橋に勝ってすんなり決勝進出も充分ありえる。
いずれにせよ最終戦までもつれることは間違いなく、目が離せない試合が続くことになる。
■ ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27
日時:8月1日(火) 17:00開場 18:30開始
会場:鹿児島・鹿児島アリーナ
観衆:3418人(満員)
<第1試合 20分1本勝負>
獣神サンダー・ライガー 〇マイケル・エルガン
7分08秒 もちつきパワーボム⇒エビ固め
海野翔太 ●北村克哉
レフェリー|佐藤健太
<第2試合 20分1本勝負>
●川人拓来 天山広吉 小島聡
6分53秒 ピンチェ・ロコ⇒体固め
〇エル・デスペラード タイチ 鈴木みのる
<第3試合 20分1本勝負>
●デビッド・フェインレー ジュース・ロビンソン
4分35秒 Skull End※ギブアップ
BUSHI 〇SANADA
<第4試合 20分1本勝負>
●チェーズ・オーエンズ ケニー・オメガ
5分20秒 EVIL⇒エビ固め
〇高橋ヒロム “キング・オブ・ダークネス”EVIL
<第5試合 20分1本勝負>
〇矢野通 オカダ・カズチカ
6分47秒 金的⇒横入り式エビ固め
●高橋裕二郎 タマ・トンガ
<第6試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(2勝4敗=4点)
YOSHI-HASHI
10分21秒 首固め
バッドラック・ファレ
(3勝3敗=6点
<第7試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
真壁刀義
9分30秒 変型膝固め※ギブアップ
ザック・セイバーJr.
(4勝2敗=8点)
<第8試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(0勝6敗=0点)
永田裕志
13分51秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
石井智宏
(4勝2敗=8点)
<第9試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
後藤洋央紀
13分30秒 デスティーノ⇒片エビ固め
内藤哲也
(4勝2敗=8点)
<第10試合 30分1本勝負 『G1 CLIMAX 27』Aブロック公式戦>
(4勝2敗=8点)
●棚橋弘至
20分40秒 人でなし(ショートレンジ・ニーアタック)⇒片エビ固め
○飯伏幸太
(3勝3敗=6点)
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