[ファイトクラブ] 菊野克紀の転機!対無差別級コーチングの裏側

5・6 巌流島で無差別級マッチに臨んだ菊野克紀選手。


■ 5・6 巌流島 大会総括レポート 菊野克紀 無効試合もテーマはクリア!そして新たな課題とは?
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[ファイトクラブ]5・6 巌流島 大会総括レポート 菊野克紀 無効試合もテーマはクリア!そして新たな課題とは?


菊野選手は試合で最高のパフォーマンスを発揮できる様に、メンタルコーチングを取り入れている。

UFCでの連敗から日本での6連勝への転機の裏には、メンタルコーチングの影響が少なくない。


【破竹の6連勝中!巌流島のエース 菊野克紀選手の最高パフォーマンスを引き出した「コーチング」の力】

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菊野選手がコーチングを始めたのは、UFCでの連敗の最中であった。

リリースも無ければ試合のオファーも無い。

そんな飼い殺しの状態のまま貯金も底を尽き、不安で眠れない時期もあったという。

当然プロのコーチとの契約にはお金が必要だ。

成功報酬の契約であったとしても、決して安い金額では受けられない。

しかし金銭的に余裕のない状況の中で、 菊野選手は無料体験を経て契約を即決する。

それは菊野選手が純粋に強くなる方法を追求し、現状を打破する方法を真剣に模索していたからこそである。それで無くては、即決できるモノではない。

限界まで追い詰められた状況だからこそ、コーチングの効果や意義をはっきりと感じることができたのだろう。

そうして始めたコーチングによって、試合で最高のパフォーマンスを引き出し成果を上げて来た事は、もっと大きく評価されるべき実績である。

そして今回、菊野選手は56 巌流島に向けて、どんなメンタルコーチを行って来たのか?

今回、菊野選手のメンタルコーチングを担当している「合同会社All Days Sports阿部健二コーチに取材を行った。


阿部基本的に私の立ち位置は、菊野さんが目指しているものを手に入れるために、いかにより良い状態にし、取り組み、当日のパフォーマンスを上げるか?

なので、いつも菊野さんから出て来たものを料理するということの方が多いです。

今回、無差別級で何が起こるかわからなかった為、「想定外」の「想定外」を想定するということは意識していました。

そして、セッションの中で菊野さんが気になっていたことは、今回の闘いに戦略は必須であるが、戦略に囚われることにより心と身体が止まってしまうのではないか?という不安感でした。

セッションでは「何が不安なのか?」 それが「どうなると良いのか?」という仮説を立てて、日々の練習に落とし込み、それをフィードバックし精度を上げることとなりました。

また「なぜ、この闘いに挑むのか?」という菊野さんの根本的な価値観についての確認もさせて頂いた。これは緊張度が高ければ高いほど、普遍的なことがパフォーマンスの下支えになっている。

という考えのもと行いました。」

 

――― 「なぜ、この闘いに挑むのか?」に対する菊野さんの答えが「高い緊張感を得る為」だったということでしょうか?

それとも「高い緊張感がパフォーマンスの下支えになっているだろう」という阿部さん推測の元、「なぜ、この闘いに挑むのか?」の確認作業を行ったということでしょうか?」

 

阿部 「高い緊張感を得る為ではなく、これまの「リベンジ」や「コンプレックス」への闘いという「利己的」な目標が、「利他的」な目標に推移している感じです。

今回これが正解という答えには至っていませんが、これからの鍛錬とチャレンジにより、それがより明確になって行くのだと思います。」

 


今回の取材で、菊野選手は56巌流島での無差別級の試合で、戦略に囚われることで「心と身体が止まってしまうこと」を懸念していたこと。

そして、試合に向けて「想定外」を幾度もシュレーションすることで、不安をクリアして行ったこと。

などが分かった。

そして試合は結果的にすねが割れて無効試合となったものの、試合開始からヘビー級のジミー・アンブリッツに対して一切ビビらずに向かって行く勇姿を見せた。

菊野選手は試合が止められるまでの間、作戦は着実に実行できており、突きや蹴りで確実にダメージを与えている手応えを感じていたという。

試合後の菊野選手に「次の試合も対ヘビー級がテーマになるのか?」と尋ねたところ、「対ヘビー級のテーマは今回で終わり。ビビらずに向かって行けたのでもう大丈夫。」と語っている。

菊野選手の今回の試合のテーマは「デカい相手にビビらない事」であり、その課題は克服した。

試合は傷口から骨が見えている為に試合続行不可能と判断されたが、実際の怪我は3針だけ縫った全治2週間の軽いケガであった。

試合後に谷川貞治氏との電話で話した際に「今までたくさんの選手を見てきて、こういうツキの流れが変わった時は何か理由がある」と言われ、思い当たる節があったという。


菊野克紀 公式ブログ [5月6日巌流島での無差別級の闘いを終えて]

https://ameblo.jp/kikuno-katsunori/entry-12272495467.html


そして「それが次の課題なのかも知れない」と謎かけを残した。

次なる課題とは何か?

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