[ファイトクラブ]若手らに狂ったように暴行を働いた力道山に対し馬場、猪木は…

[週刊ファイト5月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼若手らに狂ったように暴行を働いた力道山に対し馬場、猪木は…
 by 井上 譲二

 かつて大相撲の時津風部屋で親方が兄弟子による“かわいがり”で新弟子が死亡するという事件が起きたが、プロレス界も力道山時代にはそれに匹敵する暴行が日常的に行われていた。では、猪木・新日本プロレスや馬場・全日本プロレスは若手らにどの程度の“かわいがり”を行っていたのか? ちょっと信じ難い意外な事実を披露しよう。

 力道山による痛烈な“かわいがり”はあまりにも有名。しかも門下生への暴行はちゃんとした理由の有無や場所を問わず、日常的に行われていたという。
 自分の耳や目に入ってきたことが気に入らなければ半殺しの目に遭わせるのが力道山のやり方。昭和37年(1962年)頃、日プロの大阪府立大会で先輩と対戦した猪木寛至(当時)が控室に引き揚げてくるなり木刀でメッタ打ちにされた話はよく知られているが、マンモス鈴木や田中忠治はそれを上回る暴行を受けている。
 マイティ井上が国際プロ時代に田中本人から聞かされた話によると、田中は足腰が立てなくなるまで力道山から殴る、蹴るの暴行を受けた挙げ句、何度も革靴で顔面を踏みにじられたという。
 それが夜逃げを試みたM・鈴木になると殺人的だ。

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